日本橋界隈

①日本国道路元標
 日本橋は1603年に創架され、江戸幕府により5街道の起点に定められた。現在の日本橋は1911年に架橋されたルネサンス様式の石造2連アーチ橋で、4隅の親柱の鉄板に刻まれた「日本橋」(三越側)「にほんはし」(国分側)の文字は最後の将軍・徳川慶喜の揮毫によるという。1972年、日本橋中央の「東京市道路元標」が日本橋の広場に移設・保存されている。
▼里程標
横浜市     29km
千葉市     37km        
名古屋市   370km
仙台市    350km 
大阪市    550km            
青森市    736km
下関市   1076km                 
札幌市   1156km 
鹿児島市  1469km          

②関口知宏の鉄道大紀行展(三越日本橋本店新館7階ギャラリー、入場無料)
 

 そう言えば、いつぞや、JR線の一筆書き・最長ルートで日本列島縦断に挑戦したこの人の番組をテレビで見たことを覚えている。鉄道旅行は時間に追いまくられている現代人には夢みたいなものだが、仕事とはいえ、それを実践した人物には拍手したい。本業は俳優だが、絵の才能もすばらしいものを持っていて、旅先のスケッチ画はいい味わいが出ている。おまけに彼の書く字がうらやましいほど綺麗なのだ。悪筆の自分にはこれまたうらやましかった。                   

③あなご専門店「日本橋 玉ゐ」
 たまたま通り掛かりに見つけた。昭和28年、終戦を迎えてまもなく酒屋として建てられた日本家屋。東京では有名な店のようで、開店前から客が並んでいた。天然物のあなごを使った「箱めし」(香物とお椀付きの小箱1600円)が絶品。いろんな店があるものである。
 あなご(穴子)は字の如く日中は砂泥の穴にもぐり、夜間活動する夜行性の魚。一般にあなごと呼ばれているのは「真あなご」で、旬は夏。程よく脂が乗り、うまさが増す。あなごの脂肪含有量はうなぎの約半分。うなぎに比べて低カロリー・高タンパクで食べやすいのが売りだ。そう言えば、兵庫県の高砂でもあなごのいい匂いを嗅いだことを思い出した。

④首かけイチョウ(日比谷公園・松本楼横)
   

 日比谷公園内にあるフランス料理店「松本楼」のテラスの前に聳える巨木。見事に紅葉していた。この大イチョウは公園開設前までは、日々谷見附(現在の日比谷交差点脇)にあった。明治32年頃、道路拡張のため、この大イチョウが伐採されようとしているのも見て驚いた日比谷公園生みの親、本多静六博士が東京市参事会の星議長に面会し、移植させた。移植不可能とされたものを、博士が「首を賭けても移植させる」と言って実行したことから、この名が付いたと、立て札に書かれている。
  

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.