吉野梅郷

 今週末は信じられないくらいのポカポカ陽気。これほど陽気が良くては家の中にじっとしていろというほうが無理。ちょうど土曜日の日経別刷り『何でもランキング』で「おすすめ梅の名所」の1位に紹介していた「吉野梅郷(よしのばいごう)」(東京都青梅市)に車を走らせた。自宅から50kmほどあるが、びっくりするほどの遠さではない。

 吉野梅郷のシンボルが「青梅市梅の公園」。120品種、1500本の梅がある斜面を利用した自然公園。1972年(昭和47年)に青梅市が整備した観光スポット。市のウェブサイトは13日時点で「まだつぼみ」と伝えていたが、14日、15日の暖かさに一挙に開花したと思えるほど、結構咲いていて、しっかり楽しめた。

 「起伏のある斜面に咲く色とりどりの梅が織り成す景観は見事」「梅林が立体的に見える。下から見上げてもよし、上から見下ろしてもよし」。流石、青梅市の整備した梅林だと感心した。水戸の偕楽園の古木もすごかったが、立体感ではこちらに適わない。

 にわか勉強(ウェブサイト閲覧)によれば、梅には花の観賞を目的とする「花梅」と実を取る「実梅」の2種類がある。花梅は「野梅系」(野梅から変化した原種に近い梅。中国から渡来した梅の子孫)、「緋梅系」(野梅系から変化したもの)、「豊後梅系」(梅と杏の雑種)の3系9性に分類される。

 この日観た「月影」は野梅系の1つの青軸性に属する。枝や額は常に緑色で、蕾も緑白色。花は青白色。「御衣黄」(ぎょいこう)という桜の品種があるが、同じように緑がかった気品のある姿は美しい。梅の御衣黄と思った。紅梅、白梅は結構観ているが、”緑白梅”はなかなかお目にかかれない。

①月影


②月影2

③西斜面から東斜面を眺める

④頂上から北を眺める

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