サクランボ

 小さな恋人
 山形のサクランボ
 JA全農山形

 山形と言えばサクランボである。サクランボと言えば、サトウニシキ(佐藤錦)である。佐藤栄助さんが「ナポレオン」と「黄玉」を交配して作ったと、2009年6月14日のブログに自分で書いている。去年ももらったが、今年も別のところからいただいた。幸せである。

 「輸入自由化で国産サクランボ農家は絶滅すると大騒ぎされたけど、そうはならなかったでしょう。輸入自由化は国産農家にとってもメリットだったんです。今やサクランボの木を20本も持ってれば、家が建つといいますよ」―輸入自由化論者のある人がしたり顔で言うのをい最近聞いた。サクランボの輸入自由化は昭和35年度(1960)。

 輸入自由化で壊滅的な打撃を受けたみかん農家もあるけど、サクランボ農家は逆にアメリカン・チェリーなどと完全に差別化ができて、高付加価値をアピールできた幸せな例だろう。しかし、みんながみんなそういうわけにはいくまい。

 米国などからの輸入が徐々に増加し、国内生産の3分の2までになっているものの、サトウニシキなど高品質生果への転換による差別化がうまくいった。大味なアメリカンチェリーに対し、サトウニシキの繊細な甘さといい、小粒ながら光沢のある表皮といい、もうこれは芸術品である。 

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