進化するスイカ
梅雨に入って青い空が消えたが、その代わりにやってきたのがうだるような湿気。とにかく朝から湿度が高く、体を結構痛めつけてくれる。体力の消耗が激しいのだ。梅雨が明けるのをひたすら待つしかない。
まだ6月というのにいただいたのが夏の王者・スイカ。真っ赤な果肉を見ただけで涼しくなってくる。丸ごと、スパッと切ってかぶりつく。これはたまりません。
そこで気がついた。とにかく果肉がほとんど外側のまでぎっしり詰まっており、外皮と果肉の間にある果皮が極めて薄いのだ。小玉スイカの果皮が薄いのは知っていたが、今回いただいたのは小玉ではなく、中玉。それなのに果皮が薄い。
可食部分が多いのは嬉しいが、なぜこんなに果皮が薄いのか。何か高度な技術が働いた結果なのか。最近は丸いだけではなく、四角や三角のスイカも出現していると聞く。スイカも不断に進化を続けているのだろう。
どうも、ビジネスは常識を打ち破るところから始まっているのかもしれない。焼きこげの付いた黄土色が常識だったタイ焼きの世界に、常識を打ち破る白いタイ焼きが登場したのもそれだ。黄色いスイカが現れたときもびっくりした。非常識を常識に転化するところにビジネスの商機ありだ。