『仕事するのにオフィスはいらない』

書名:『仕事するのにオフィスはいらない』ノマドワーキングのすすめ
著者名:佐々木俊尚(フリージャーナリスト)
出版社:光文社(光文社新書、2009年7月20日初版1刷発行)

8月4日に中谷健一氏の『どこでもオフィス仕事術』を紹介したが、中谷氏が下敷きにしたのはこの本だ。内容的にも、こちらのほうが一段と実践的である。ITジャーナリストの佐々木氏にも下敷きがあった。英週刊誌「エコノミスト」の2008年4月10日付特集記事「Nomads at last」だ。

オフィスのない会社や働く場所を自由に選択する会社員といったワークスタイルを実践している人たちのことを「ノマド」(遊牧民)と呼んでいる。中谷氏や佐々木氏に触発されて「ノマドワーキング」の実践に乗り出した。しかし、これがなかなか難しいのだ。

ノマドワーキングを実践するためにはモバイルPCやスマートフォンなどの知的武装ツールが必須。それに加えて、クラウドを使いこなすスキルも必要だ。本書の助言に従ってブラウザを「Internet Explorer」から「Mozilla Firefox」に乗り換えたり、ソーシャルブックマーク「delicious」をインストールしたものの、使い方が難しくて難渋している。

ハウツー本はそれを読めば簡単に著者と同じことができると錯覚するし、錯覚できるのが魅力でもあるのだが、著者のノウハウを簡単に共有できるとの幻想を抱くと、待っているのは失望である。これをどう突破していくか。試練が続く。

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