ボジョレ・ヌーヴォー2010解禁

  (新宿・小田急ハルク 明治屋ボジョレ・ヌーボー売り場)

 2010年のボジョレ・ヌーヴォーが11月18日(木)午前零時を期して解禁された。スポーツクラブからの帰り、新宿・小田急ハルクのワイン売り場をのぞいた。結構な人だかりで、ちょっと試飲した。ジュースみたいな若いワインで、おいしいとはとても思えなかったが、初物を味わえるのは嬉しいものだ。

 今年のヌーヴォー(新酒)が何十本も並んでおり、何がなんだか分からない。試飲しながら、自分の好きな銘柄を選ぶ。結構飲んでいるわりにはワインのことを知らない。うんちくを聞いてもすぐに忘れる。フランス語のせいか、言葉を覚えられない。それ故、知識も蓄積されない。

 せっかくなので、1本買った。「ボジョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー2010」。750mlではなく、375mlのハーフボトル。それでも1890円(1800+消費税90)。1000円前後で750mlボトルを気軽に買える時代になっている割には高いなと思いつつ、昔に比べれば安くなったものだ、と考え直した。

ブドウ品種:ガメイ100%
産地:フランス・ブルゴーニュ・ボジョレ地区
味わい:辛口・ミディアム
生産者:メゾン・ジョゼフ・ドルーアン社

 メゾン・ジョゼフ・ドルーアンはブルゴーニュ・ワインの中心地ボーヌに1880年に設立された老舗。ワイン造りは家族経営で引き継がれ、現在4代目。それまでボジョレのすぐ南に位置する大都市リヨンに地酒として樽売りされていたヌーヴォーをフランス各地に売り出し、それが人気を呼んで今日のボジョレ・ヌーヴォーが誕生したという。つまり、これぞボジョレ・ヌーヴォーの原点だそうだ。

 解禁日を「11月第3木曜日」と定めたのは1985年のことという。86年か87年にスイス・ジュネーブで石油輸出国機構(OPEC)総会を取材した際、夕食時に誰かが今日がボジョレ・ヌーヴォーの解禁日と言いだし、乾杯したことを思い出した。

 日本のボジョレ・ヌーヴォー輸入量は今も米国、ドイツを大きく引き離して断トツでトップらしい。ハーフボトルながら、今年はそれに貢献できたのを喜びとした。
 

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