「iPod touch」を買う


(左は携帯電話、右がiPod touch、真中はモバイルルーター)■使用目的はアプリ用携帯端末ネットワーク機能を備えた電子機器の新製品が次から次へと発売され、携帯電話すら最低限の機能しか使えないローテク人間にとってはIT社会の流れに取り残されるばかりだ。別に取り残されても痛くも痒くもないとたかをくくっていたものの、愛する本や書籍、さらには新聞までも電子化するとなると、そうも言っておれない。

どうせ付いていけはしないにしても、電子化の動きにちょっとくらいは参加しておこうと思い、米アップル社製の「iPod touch」(アイポッドタッチ)を買った。iPod は音楽だけを再生する携帯用音楽プレーヤーだと思っていたら、iPod shuffle(音楽)、 iPod nano(音楽+写真+FMラジオ)、iPod classic(音楽+ビデオ+写真)と進化し、最上位モデルのiPod touch(音楽+ビデオ+写真+アプリケーション+ウェブブラウザ+メール)となるともう超小型パソコンそのものだ。

むしろ、音楽プレーヤーとしての機能はおまけみたいなもので、電子メールをチェックしたり、ウェブを見たり、RSSリーダーで最新記事を閲覧したり、と使い方はPCとほとんど変わらない。好みのアプリケーションをダウンロードしてインストールできるので、汎用のアプリケーション用携帯端末として使いたい。

使い方が分からないので、とにかく触りながら少しずつ慣れていくしかない。触りまくっているうちに少しは分かってくるのではないか。そう期待をしている。この結果、私のモバイル電子機器は以下の構成となった。

・モバイルPC「Let’s note」(Panasonic CF-S8)
・携帯電話NTT docomo「L706ie」
アップル社製・「iPod touch」

■ユーザーに不親切な電子機器

それにしても「iPod touch」購入を決断するに至るまでは相当悩んだ。PCと「iPod touch」と携帯電話を連動・同期させて使いたいと思ったが、PCのネット接続はUQ WiMAX(高速広域無線LAN)回線を使っていたものの、「iPod touch」では普通のWi-Fi(無線LAN)しか使えないからだ。

結局、「iPod touch」をモバイルルーター「URoad-7000」に接続することで使用することとした。ルーターそのものはコンパクトな手のひらサイズで、2000円で入手できたが、「iPod touch」をオンラインで使う場合はその都度、ルーターの電源を入れなければならない面倒さは残る。

加えて、契約形態が極めて複雑だ。ドコモとアップルということもあるが、有効的に活用するためには別回線の契約が必要になったりと、ユーザーには極めて不親切だ。世の中のデジタル化、電子化が進むのは結構だが、電子機器と人間を結ぶインターフェースは逆に劣化しているように思う。

何度も売り場に通って、店員から話を聞いた。言葉からしてよく分からない。その理解から始める必要があった。初めからこうしたデジタル化の潮流に乗る気のない人はまだ救われる。こんなことを考える必要もないからだ。厄介なのは団塊の世代だ。気持ちだけは老齢化していないから、まだまだ付いていけると考えてしまうのだ。往生際が悪いのかもしれない。

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