神楽坂で鮨を食す

 神楽坂は知らない場所ではないが、かくれんぼ横町のバー「ストーンペイブメント」を探していてこの日は迷ってしまった。軽子坂を上がっていくと仲通りが左横に走っていて、その通りを少し行くと右手に見えてくる、と新宿区タウンの神楽坂編に書かれているが、暗くなると、その地図も読めない。

 石畳エリアの一角らしいが、この日は見つからずじまいに終わった。携帯写真を撮ったのは料亭おいしんぼ。京都の料亭の神楽坂にある出店だ。ここには昔一度仲間と会合をもった。地面に置かれているあんどんが何とも言えない風情がある。しかし、とにかく暗い。

 「神楽坂鮨やまあい」は1年半ほど前に開店した新しい店だ。決して広くはないが、何とも居心地の良さそうな店だ。「自宅で寛いだような安らぐ空間をイメージ。カウンターは、1本のヒノキからの3枚板とケヤキの板を無駄なく自然のまま使っている」。

 今宵はカウンターではなく、奥のテーブル席。とにかく、料理はなかなかのものだ。赤貝の刺身、それに出てきたイカの塩辛が絶品だった。カニの茶碗蒸しもすばらしい。タラバの焼きガニ、シシャモの焼き物。こんなリッチな気分はなかなか味わえない。


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