『漆黒の霧の中で』

大江戸ハードボイルド第2弾

大江戸ハードボイルド第2弾

 

書名:『漆黒の霧の中で』(彫師伊之助捕物覚え)
著者:藤沢周平
出版社:新潮社(新潮文庫、昭和57年2月刊行)

彫師伊之助捕物覚え第2弾。「竪川に上った不審な水死人の素性を洗って、聞き込みを続ける伊之助の前に繰り広げられる江戸の町人たちの人生模様-。そして、闇に跳梁する謎の殺人鬼による、第2、第3の殺人--。伊之助の孤独な探索は、大店の主人や寺僧たちの悪と欲の世界を明るみに出すが・・・」(裏表紙)

文庫の解説を書いた磯貝勝太郎氏によれば、主人公伊之助の原型は、捕物小説の中編『囮』(昭和46年下半期、第66回直木賞候補作)の主人公、甲吉だとか。業界紙の編集長をしていた時代に小説をひそかに書いていたという。

また他に、連作小説「出会茶屋-神谷玄次郎捕物控」があるという。こう書いているうちに、本屋に走りたい気持ちになっている。そんなに先にならないうちに読むことになるのは確実だ。

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