常滑焼急須

これぞ「常滑焼急須」

これぞ「常滑焼急須」

 

茶こしも陶器

茶こしも陶器

 

前から一度行ってみたかった知多半島に一歩足を踏み入れた。どこに行きたいという確たるあてがあったわけではない。いつも高速で素通りしていたが、気にはなっていたので、丹波からの帰途、伊勢湾岸自動車道から知多半島道路に入った。

取りあえず向かったのは常滑市(愛知県)。常滑と言えば、焼き物である。常滑の焼き物と言えば、「急須」(葉茶を入れ、湯を注いで煎じ出す取っ手の付いた器)だ。

大駐車場と陶磁器会館を結ぶ約2kmが「やきもの散歩道」(1974年制定)として整備されている。この辺りが昔の常滑村で、焼き物生産が集中している。市街地の中の丘のような高台に幾つも煙突が立ち、焼き物町の風景を作っている。

散歩道は起伏が強く、アップダウンに富んだ道筋で、昔の釜を使った陶器のギャラリーや工房などが点在し、独特の雰囲気を醸し出している。ちょっとのつもりが、ギャラリーをじっくり見て回っていると5時間も滞在してしまった。

中世から陶器生産を始め、現代に至るまで継続している産地を日本6大古窯と呼ぶが、瀬戸、越前、信楽、丹波、備前と並んで常滑も名を連ねている。

平安時代から中世にかけて焼き物が盛んとなり、一時瀬戸焼などに押され衰退したが、江戸後期には復活し、現在に至っている。

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