さらば7東709号室

34日間過ごしたベット周り

34日間過ごしたベット周り

 

昼間はいつもこの風景を眺めていた

昼間はいつもこの風景を眺めていた

 

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最後の朝食はトースト(自分で焼く)と目玉焼きだった

 

病棟での最後の儀式はリストバンの切断

病棟での最後の儀式はリストバンの切断

 

潰瘍性大腸炎で9月23日に入院。25日に大腸全摘手術を受け、術後1週間辺りで腸詰まりトラブルに見舞われながら何とかその後の経過は順調で、10月26日(日)午前、退院にこぎ着けた。

入院期間は34日間。入院計画では4週間の予定だったが、腸トラブルがあって最終的に5週間になった。長かった。術後6日目から食事を再開したものの、12日目に、食べ物が腸で詰まって嘔吐。医師の指示で、食止めになった。つまり絶食。これが5日間続いた。

術後17日目に食止めが解除されたが、トラブル前に5分粥まで行っていた食事はまた重湯からスタート。3分粥→5分粥→全粥と進み、退院時には米飯小(常食)に戻った。ただ、私の場合は、最後まで、IBD食(炎症性腸疾患)だった。

34日間お世話になったベットともお別れ。病院でのすべての医療行為を終え、看護師さんからリストバンドを外してもらった。入院患者は入院と同時に、本人確認用のリストバンドを手首にはめられる。誤認や誤薬、輸血の間違い防止などのために、常にリストバンドのチェックと氏名の応答を求められる。バンドを切断されて初めて病院から解放される。

日曜日の病院は平日より静かだったが、退院する患者がいる一方で、それらしき荷物を手に入院してくる患者の姿もチラホラ。入院中は病院の敷地内から外に出ることは許されなかったが、この日はようやく晴れて自由の身になった。3男の運転する車で自宅に向かった。

30分足らずで自宅に着いた。隔離された病院と娑婆とは近かった。入院しているときは、絶望的な距離を感じていたが、退院してみると、すぐ近くだった。しかし、「退院」の見通しがつくまでは、何とも測りがたいほどの距離があった。娑婆に戻れたことを喜びたい。

 

 

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