新宿忘年会

新宿忘年会

久しぶりに日本酒にありついた(三是寿司)

 

ベルギー・ブリュッセルから一時帰国中の友人から突然連絡があって、新宿で1年ぶりに再会した。最近、気に入っている三是寿司(渋谷区代々木2)に行った。代々木とはいうものの、南新宿の一角だ。

デフレから脱却した日本とは正反対に欧州経済はどうもデフレに突入しそうな雲行きである。ドイツ一国の強さばかりが目立って、それ以外の国は低迷している。とりわけ、ひどいのはフランス。

国際通貨基金(IMF)が10月に発表した世界経済見通しによると、2014年の同国の経済成長率は0.37%で、ユーロ圏(0.8%)の半分。ドイツの1.4%、英国の3.2%を大きく下回る。15年は1%成長が予想されているが、力強さに欠ける。

欧州連合(EU)は11月にユンケル元ルクセンブルグ首相が欧州委員長に就任、新しい欧州委員会(内閣)が発足した。しかし、友人によると、域内では経済対策、雇用問題、域外ではロシア、シリア対応など課題山積。

11月末で退任したファン・ロンパイ欧州理事会議長(大統領)は最近出版した自叙伝の中で、「欧州は嵐の中にいる」(Europe in the storm)と書いているという。

新年は国連がミレニアム開発目標(MDGs)に代わる新たな持続的開発目標(SDGs)を導入する国際会議が7月、エチオピアのアディスアベバで開催されるほか、パリではCOP21が開かれ、CO2排出削減の新たな法的枠組みが設定される予定だ。

EUは英国の離脱を前提に動き始めているという。経済力ではドイツを除き、競争力を失った欧州だが、彼らの持つ政治力、アジェンダ設定能力、世界の潮流形成力は健在だ。油断は禁物だ。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.