『日本型モノづくりの敗北』
書名:『日本型モノづくりの敗北』(零戦・半導体・テレビ)
著者:湯之上隆
出版社:文芸春秋(2013年10月20日第1刷発行)
「世界トップに君臨し栄華を誇っていた産業や企業が、突如、凋落し、転落し、倒産することがある。1987年に日立製作所に入社して半導体技術者になってから、このような世界トップの転落劇を何度も目の当たりにしてきた。時には自分自身がその転落に巻き込まれながら…。」
「1980年代中頃に半、日本は半導体メモリDRAMの世界シェア80%を占め、世界最高品質を誇り、産業のコメとまで言われたが、2000年に撤退を余儀なくされた」。かつてお家芸だったテレビ産業では、デジタルテレビで世界最高画質をつくっていたはずなのに、巨額赤字を計上し、大規模リストラを余儀なくされた。
1992年以降、世界半導体売上高1位の座に君臨し、世界最先端の半導体技術を開発し続けてきた米インテルも、突如、経営危機に直面した。