『雪の轍』

 

世界遺産カッパドキアを舞台にした3時間16分の大作

世界遺産カッパドキアを舞台にした3時間16分の大作

 

作品:『雪の轍』(ゆきのわだち、英題Winter Sleep)第67回カンヌ国際映画祭パルム・ドール大賞
監督:ヌリ・ビルゲ・ジェイラン
キャスト:
アイドゥン(ハルク・ビルギネル)=元舞台俳優。新聞に連載を持ちながらホテルのオーナーとして悠々自適に暮らしているが・・・
ニハル(メリサ・ソゼン)=若くて美しい妻。アイドゥンの資産を使った慈善活動に熱心。
ネジラ(デメット・アクバァ)=アイドゥンの妹。離婚して実家であるアイドゥンのホテルに出戻っている。
イスマイル(ネジャット・イシレル)=アイドゥンに家を借りる一家の主。アルコール中毒で暴れ者。家主のアイドゥンと対峙する。
2014年トルコ映画@ギンレイホール

 

「トルコの世界遺産カッパドキアで洞窟ホテルのオーナーとして裕福に暮らす元舞台俳優のアイドゥン。しかし、若くて美しい妻や離婚して出戻ってきた妹との関係はうまくいかず、さらに家賃を滞納する聖職者一家とのいざこざも起きる。雪に閉ざされた閉塞感に満ちた部屋の中でむきだしの感情をさらけ出していく濃密な会話劇!」

とりわけ作品中で展開される会話劇の内容が何とも濃密で、刺激的で、人間的でもある。それが延々と続く。至るシチュエーションでそれが続く。3時間16分にわたって続く。

しかし、見ている方は何とも疲れる。熱い会話が交わされる部屋の中と対照的には窓の外は荒涼とした冬の景色が広がる。

テーマ曲は「シューベルトのピアノソナタ第20番。イ長調第2楽章、D959。何とも作品に合った曲を選ものだ。WGBHは米ボストンの公共放送。

 

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