新橋「有薫酒蔵」再訪

 

揚げたてのおばあちゃんのコロッケ(500円)はへんてつもなかった

揚げたてのおばあちゃんのコロッケこそありふれてはいたものの…

 

甘木産の葛を練り込んだ「くずどうふ」

甘木産の葛を練り込んだ「くずどうふ」

 

鰹のたたき(黒にんにく付き)

鰹のたたき(黒にんにく付き)

 

きびなご

きびなご

 

あつあつのいかしゅうまい(佐賀県呼子の名物)

あつあつのいかしゅうまい(佐賀県呼子の名物)

 

あご(トビウオ)

あご(トビウオ)

 

赤霧島(いも、25度、宮崎)

赤霧島(いも、25度、宮崎)

 

黒糖焼酎(黒糖、25度、奄美大島)

黒糖焼酎(黒糖、25度、奄美大島)

 

締めはたらこ茶漬け

締めはたらこ茶漬け

 

新橋「有薫酒蔵」(港区新橋1)

新橋「有薫酒蔵」(港区新橋1)

 

6年ぶりに新橋の九州郷土料理の店「有薫酒蔵」(ゆうくんさかぐら、港区新橋1)に行った。長崎市出身の友人と新橋で飲むことになったので、どこにしようかと悩んだ。サラリーマンの街だから、居酒屋は星の数ほどあるが、どこでもいいという訳にはいかない。

ポイントはやはり価格だ。しかし、値段が安い場合、食材が限定的だ。何を食べさせられているのか分からない。「安かろう、まずかろう」が前提だ。若いうちは「質より量」でもいいかもしれない。

しかし、60歳も過ぎたら、量は食べられない。それなりの質のものを食べたい。少なくても、おいしいものを食べたい。せっかく食べるのなら、味のいいものを安心して食べたい。

そうなると、値段も当然張ってくる。質と価格は比例する。別に食べ物でなくても、何でもそうだ。

それで選んだのが新橋の有薫酒蔵だ。前回来たのは6年前の2010年7月15日だった。大衆居酒屋の三州屋にはないメニューが並んでいた。どの料理も洗練されていた。食材も選ばれたものに違いない。

人生も終わりに近づいた。少しずつ、良いものを食べたい。そんな高齢者にはふさわしい空間がここには広がっている。価値ある空間だった。

おかみの松永洋子(まつなが・ひろこ)さんは著名洋画家・青木繁の孫娘。今も和服を着こなして毎日店に出ている。「高校よせがきノート」の編集に力を入れており、全国5300校のうち、3039校にまで増えたという。6年前に行ったときは1454校だったから、倍増していた。

東京の求心力もさることながら、おかみの努力もあるにちがいない。こんな店があるのは地方から東京に出てきたわれわれにとっても心強い。

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