『日本-喪失と再起の物語』(上)

 

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書名:『日本-喪失と再起の物語』上(黒船、敗戦、そして3.11)
著者:ディヴィッド・ピリング(英フィナンシャル・タイムズ紙アジア編集長)
訳者:仲達志(翻訳家)
2014年10月25日初版発行@早川書房

 

現代の日本はこれまで黒船来航、第2次世界大戦、東日本大震災(3.11)と次々に押し寄せる国難に立ち向かい、その都度不屈の精神で乗り越えてきた。それも外の世界には見えないやり方で自分を変えたり、状況に適応しながら克服してきた。

直近では地震、津波、および原発事項の「3重災害」を引き起こした3.11だ。それをきっかけに日本が再起する物語はかつて日本に駐在したことのある英国人ジャーナリストに、外からでは見えない再起の秘密を解明したい気持ちにさせた。

本書では自分の口からそれを語るのではなく、日本の人々自身の言葉を通じてその物語を語らせるやり方を取っている。日本人の私にとっても、読んで「なるほど」と思わせる見事な日本人論になっていた。

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