トランプ米政権と議会

 

中林美恵子早大准教授(会見リポートから)

 

ゲスト:中林美恵子早大准教授
テーマ:トランプ政権と米議会

 

中林さんは、1993年から約10年間、米議会上院予算委員会の連邦公務員をつとめた経験がある。予算委員会は上下両院にあり、上院予算委員会の共和党側のスタッフだった。

大統領が減税を行うと言ってもバージョン1.0から同3.0までいろんなものが次から次へと出てきて最終形は不明。大統領が何かを提案したからと言ってそれが全部通るわけではない。これについては議会の共和党と話をしていかなければならない。

選挙戦で言ってきたことが本当にできるかどうかはこれから。議会の協力が不可欠だ。米国の外からこれを見る場合、何がポイントか。どういうタイミングがどういう形で訪れるかを予見しておくことこそ予算教書演説を2月28日に控えてタイムリーなサブジェクトだと思う。

既存メディア(メインストリーム)への不信=トランプ大統領誕生で増加

・メディアを信頼する(greata deal+fair amount)/ギャラップ調査
-40%(2015年)
-32%(2016年)

・共和党支持者
-50%(2002年)
-33%(2015年まで)
-14%(2016年)
・メディアとトランプ大統領のどちらを信頼するか/エマーソン社の調査(今年2月)
-メディアは信用に値する→39%
-トランプ政権は真実を語っている→49%
-共和党支持者の88%がメディアは真実を語っていないと回答

メディアを敵に回したトランプ大統領は、自身にダメージを与えているが、既存のメディアも巻き添えにしている。双方に対するイメージを下げている。

 

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