新型コロナウイルスに世界で100万人超が感染し34億人が自宅待機を余儀なくされる惨憺たる有様

 

世界の感染者数累計(米ジョンズ・ホプキンス大学)

 

■死者も5万4000人を突破

 

新型コロナウイルスによる世界の感染者数が遂に100万人を突破。感染の拡大に歯止めが掛からなくなっている。4月3日午後8時時点(日本時間)では103万3478人となり、死者も数も5万4369人に達した。

AFP通信によると、3月29日の時点で世界で33億8000万人以上の人々が政府による外出制限措置の対象となっており、世界人口の4割超が自宅にとどまるよう迫られている。

感染者数が3日夜時点で24万5601人と世界最多となった米国では、全50州のうち約3分の2に当たる30程度の州で外出禁止などの移動制限が発動され、人の動きの滞りが世界的な経済活動を大きく損ねる事態が続いている。2位はスペインの11万7710人、3位イタリア11万5242人、4位ドイツ8万5063人、5位中国8万2509人、6位フランス5万9929人と続いている。

死者数が最も多いのはイタリアで、同1万3915人。次いでスペイン1万0935人、フランス5387人となっている。

 

■クオモ知事「NY州の問題は次は他州の問題」と警告

 

米国50州のうち最も感染者数の多いのはニューヨーク州。急増する患者に対応するため、医療機関の受け入れ能力の拡大を急いでいる。同州全体の病床数は5万3000床だが、新型コロナウイルスの患者用のベッド数が7万床必要になるとの見通しを明らかにしている。

マンハッタンにあるイベント会場「ジャビッツ・センター」を臨時の病院として改装し、2500人分の病床を整備したほか、ブルックリンにあるクルーズ船のターミナルに750人の病床を備えた施設の建設を進めている。

また、人工呼吸器については現在、ニューヨーク州の医療機関に合わせて4000台が整備されているが、最大3万7000台が必要となるみている。このため連邦政府に4000台の提供を求め、さらに中国に1万7000台を発注した。ほかの州などにも寄付を募っている。

クオモ知事は7月まで患者数が多い状態が続き、最大で1万6000人が死亡する恐れがあるとみている。「ニューヨークで起きている問題は、次はカンザス州の、ニューメキシコ州の、テキサス州の問題になる」と訴え、各州に備えを急ぐよう呼び掛けている。

 

 

 

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