【謹賀新年】ロシアによる「ウクライナ戦争」と高インフレに見舞われる中2023年におめでとう

 

謹賀新年2023(松/千両/デンドロビウム/アルストロメリア)

 

■幸運を呼ぶ縁起の良いうさぎ

 

新年明けましておめでとうございます。2023年がどういう年になるのか分からないことだけが分かっている。ただ今年はうさぎ年でもある。

うさぎは長い耳や跳躍力、子だくさんなどの特徴から、幸運を呼ぶ、縁起の良い動物と言われている。

長い耳は情報力の象徴。情報をいち早く集めることができることから「商売繁盛」の縁起物だとか。幸運や金運を招く力強さが持てはやされている。

跳躍力もちょっとしたものだ。世界雑学ノートによると、統一見解や客観的な評価が定まっていないものの、前方へのジャンプは種類によっては最大で2.7~4.5m、真上へのジャンプは同60~120㎝と言われる。

 

 

■ダチョウより速いうさぎも

 

うさぎの走る速さは時速40~72km。個体によっては80km近くで走ることができるうさぎもいるらしい。世界一走る速度が速い鳥としてはダチョウが有名で、これが最大70km。だから種類によってはダチョウを上回る速さで走ることが可能だともいわれている。

子だくさんで「繁殖力が高い」のも有名。野生では天敵に狙われる立場なので、効率的に仲間を増やせるように進化したのだとか。1回の交尾で妊娠する確率は99%。ほぼ100発100中だ。

一度の妊娠で6~10匹の赤ちゃんを産むという。妊娠中に次の子どもを妊娠する「重複妊娠」をすることもあるという。ほぼ1年中繁殖が可能なのは人間と同じだ。

いずれにしても皆様方にとってこの1年が佳き年になりますことをお祈りいたします。

 

玄関に並んだ11足の靴

 

■何と4割も安かったズワイガニ

 

ともかく2023年が始まった。始まったばかりでまだ何も起こっていないが、わが家にとっては今年は正月から忙しかった。大阪から2男ファミリー5人がやってきたからだ。近くに住む3男ファミリーも加わり、総勢11人が集まった。独り者の長男は今年も参加しなかった。

大阪組の元旦は雑煮(すまし汁)で祝ったあと、東京タワーと東京スカイツリー見物に出掛けた。ちなみに大人は全員白味噌雑煮だった。

夜は恒例のカニ鍋が始まった。タラバガニやズワイガニは高い。2~3割は値上がりしている。しかしカニがなくてはカニ鍋にならない。高くても買わざるを得ないのだ。どういうわけかロシア産のカニを何とか入手した。

30日に仕入れたが、元旦にスーパーに行ったお嫁さんが4割引きのカニを買ってきた。全く同じ物で値札だけが違っていた。売れ残りなのだろうか。何か損をしたような気分になった。

 

今年のカニ鍋

■タラバガニVSズワイガニ

 

それにしてもやはりカニ鍋はうまい。安く店頭に並ぶ物はベニズワイ。市場に多く出回っているタラバガニはオホーツク海北部やベーリング海などに生息。ロシア、カナダ、アラスカ、ノルウェー産などで、日本ではロシア産が多い。

タラバガニの特徴は甲羅が大きくて4対の足も1本1本太いこと。見た目はカニに似ているが、ヤドカリに属する。全体的にトゲが多くて鋭い。タラバガニのカニ味噌(肝臓と膵臓に当たる中腸腺と言われる部分)はあまり美味しくなく基本的に食べない。

ズワイガニはオホーツクやアラスカなどに生息しており、品質の違いによって「本ズワイガニ」「大ズワイガニ」「紅ズワイガニ」に分類される。

日本海産ではこの高品質の本ズワイガニのことを「松葉ガニ」、「越前ガニ」などと呼んでブランド化して珍重している。

ズワイガニは甲羅が小さくて足が長く、足の数は5対(10本)。トゲがほとんどなくて表面がツルツルしている。カニ味噌が美味い。

 

■「カニ買い」の難しさ

 

ズワイガニは大型の雄でも足を広げて70㎝程度、タラバガニは足を広げると1m以上ある。カニの値段は重さで決まるので、ズワイガニはタラバガニよりも1杯(パイ、カニの数え方の基本単位)当たりの大きさが小さく、重さも少ないので、1杯単位で購入するとタラバガニのほうが値段は高くなる。

ズワイガニの値段は1杯1000~5000円なのに対し、タラバガニの値段は2000~1万円だとか。

また輸入ガニに関しては細かいサイズ規格が決められている一方で、国内で販売する際のサイズ表記については特に決まりはなく、自由に決められているという。消費者は「S」「M」「L」のサイズを目安に購入しているが、業者は適当だというからカニ買いには難しさが付きまとうわけだ。

カニは重さで値段が付くが、これは甲羅や殻なども含めた重量だ。実際に食べられる部分の重量とはかなり差があると考えるべきだ。

どういう状態で売られているかも重要だ。「冷凍ガニ」だと水やグレース(カニを冷凍焼けから守るために付けられている氷の膜)が付着しているため重い。ボイルしたり、解凍したりすると重量が約2~3割ほど軽くなるからだ。

今年の暮れもあっという間に終わってしまった。追加購入したカニも含めて結構なカニを食べたが、一体何グラムのカニが胃袋に収まったのか分からない。来年のためにも「カニ買い」の市場力学に思いを馳せてもらいたものだ。

 

埼玉スポーツセンター(埼玉県所沢市南永井)

 

■執筆は月1ペース

 

2022年中に書いた原稿は11本だった。おおむね1カ月に1本の割合である。70代の団塊ライターにとってはいいペースかもしれない。

 

農業Web誌『Agrio』

 

・東南アジアで出店を加速するPPIH
=「日本専門店」掲げ、海外売上高1兆円目標に=(2022.2.8)

・パルスパワーでアニサキスを殺虫
=食中毒予防へ大型装置の開発目指すージャパンシーフーズと熊本大=                                                                                     (2022.5.17)
・肥料高騰で「BISTRO下水道」に再注目
=汚泥活用への見方が一変= (2022.10.12)

 

◆同『Agrio』連載コラム「田舎のたたみ方研究」

 

㊸ロンドンからの年賀状(2022.2.22)

㊹戦争で思い出したロシアへの旅(2022.4.19)

㊺「関係人口」として故郷に貢献することも(2022.6.21)

㊻大雨で高塀からずり落ちた「えべっさん」(2022.8.23)

㊼義兄に聞いてみたい実家売却の本心(2022.10.18)

㊽憧れの「別荘暮らし」(2022.12.13)

 

Record China 「アジアの窓」

 

・埋没しそうな日本援助の「ジョモ・ケニヤッタ農工大学」ー中国が熱い視線       (2022.2.11)

・「堂島コメ」上場廃止で脳死状態に追い込まれた日本の商品先物市場ー活況の欧米中を横目に(2022.3.4)

 

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