【行く年来る年】クリスマスが終わるとあっという間に正月が襲ってくる日本の中で老舗園芸専門店「オザキフラワーパーク」は憩いの場

紀伊國屋書店

 

■新宿駅改装工事がすべて終わるのは23年後

 

東京・新宿の東口に本店を構える紀伊國屋書店に実に久しぶりに行った。ビルは確かにあったが、周りの商店街はすっかり様変わりしていた。時代が変わるのだから街も変わらざるを得ない。

ウェブサイト「タイムアウト東京」によると、変革の中心は新宿駅である。36のプラットフォームに12の路線が乗り入れ、連日およそ3億5900万人の乗降客がいる世界で最も多忙な駅だ。

東京都による「東京都市計画事業新宿駅直近地区土地区画整理事業」が2021年7月7日から始まっている。駅ビルの建て替えを契機に敷地整備を行いながら、東西デッキの新設、西口および東口駅前広場を人中心に再整備し、最終的に「新宿グランドターミナル」として再編される見込み。

東西デッキの新設や東西駅前広場の一部完成は35年度に、事業完了は47年3月31日を目指している。施行面積は約10.1ヘクタール。事業費は約728億円。

新宿駅の改装工事はあと23年は続く見通し。メインとなるのは改札を通らずに西口から東口まで通り抜けられる東西デッキ。そのデッキを連想させる通路ができていた。既に自由に通行可能だ。

これまでは西口にある地下鉄丸ノ内線新宿駅まで行って通路を通って東口に行くしかルートがなかった。それがいまでは大きな通路ができている。西から東、東から西へと通行できる。完成は35年度だ。

その前の29年には高さ260m、地上48階建ての高層ビルの完成が予定されている。新ビルが建設されるのは22年9月に営業終了した小田急百貨店新宿本店跡地だ。

 

クリスマス飾りも終わって

 

■飾るのは待降節に

 

ハローウインはいつの間にか日本国内でも商魂を込めたイベントが華々しく行われるようになったが、それでもクリスマスにはかなわない。クリスマスは今や冬の一大イベントである。

日本人はお祭りが大好きで、色んな国のお祭りを取り込んでいる。クリスマスもそう。宗教的な目的などは二の次で、プレゼントやケーキばかりに注目が集まる。そして25日が終わると、クリスマスは跡形もなくなりもう正月ムード一色である。あまりにもあからさまで節操がない。

日本最大級のインテリア・家具・家電の総合通販サイト「モダンデコ」によると、「キリスト教には、クリスマスの準備を行う『待降節』(たいこうせつ/アドベント)という期間が設けられている。待降節は12月25日の4週間前の日曜日から12月24日までで、2023年は12月3日(日)から12月24日(日)」

 

神戸で買ったオルゴール付きツリー

 

■仕舞うのは降誕節に

 

待降節は毎年変わる。この期間に合わせて飾れば間違いがなさそうだ。これに合わせた特製のカレンダーなども発売されている。近年ではハローウィンに合わせて「ハローウィンツリー」を飾り始めている人もいるそうだ。飾り付けを変えればそのままクリスマスにもなるから便利かもしれない。

キリスト教では12月25日から1月5日までの12日間を「降誕節」(こうたんせつ)と呼び、この期間中はクリスマスのお祝いをするのが主流だという。そして降誕節の翌日である1月6日を公現祭(こうげんさい)と呼び、この日にクリスマスツリーを片付けるようだ。

12月25日のクリスマスが済めばすぐにお正月ムードに切り替わる日本は何なのか。いかに日本のクリスマスが表面的、あるいは形式的なものなのかが悲しいほどよく分かる。

かといってそれが一概におかしいとは言えない。それが日本人の文化なのだ。貪欲に海外の文化を皮相に取り入れる。それで新しいと言って喜んでいる。

 

花苗福袋

 

■花苗も福袋

 

ガーデニングの好きな方には一度は訪れて欲しいのが「オザキフラワーパーク」(東京都練馬区石神井台4)。植物の品揃えが半端ではない。恐らく東京一だ。圧倒的な在庫には卒倒した。

最近、わが家が買う植物は大体がここである。他店に比べると価格はやや高目だが、品質は確かだ。12月になって訪問したらいやはや「花苗福袋」を売っていた。3300円也。倍額のものが入っているという。

花は趣味性が強いので、まさか福袋で買う人はそんなにいるとは思わないが、いろんな人がいるのも確か。こういう買い方をする人もいるのかもしれない。

とにかくいろんな種類の苗が売られている。バラはこの季節ほとんど園芸店で置いていないが、オザキには実はある。それも京成バラ園だけではなく、他の育種会社のバラも置かれている。それも3列も置かれていた。じっくり見て回った。

野菜苗、ハーブ苗、花苗、宿根草、山野草、盆栽、庭木、バラ苗、果樹、多肉、ハーブなどなど。もう目まいがしそうである。

 

丸成商事は地下鉄大江戸線「新江古田駅」より歩いて徒歩1分

 

■特売で「天津甘栗」をゲット

 

「ほら、きれいにむけたよ」 祖母は、上手くむけた時は必ず、それを手渡してくれた。栗をほおばった時のあの幸せ、私は忘れられない。

そうだ、お土産に持って帰ろう。むいてあげよう。大切な人と食べたくなる。皆様に愛され64年。当社自慢の天津甘栗をどうぞご賞味下さい。

こんなセリフの新聞広告が新聞折り込みに入っていた。広告主は丸成(まるせい)商事株式会社(練馬区豊玉北)。年末恒例(12月25日⇨31日午前中)の特売だとか。

「日頃のご愛顧への感謝をこめて、通常にはない価格とボリュームにてご奉仕させて頂きます」と謳っている。西東京名物・旭製菓の「かりんとう」セールにも弱い。買い物のついでに足を伸ばした。

「天津甘栗」について深く考えたことはないが、天津甘栗とは「中国河北省の燕山山脈付近に自生している栗」(甘栗太郎)のことを指し、日本で一般的に見られる「栗」とはそもそも品種が違うという。

日本の栗は殻や渋皮を剥くのがとても大変だが、甘栗の殻はきれいにパリッと向ける。これは焼いているからではなく、もともとそういう性質の栗のようだ。

「中国の天津で採れるから『天津甘栗』と言うのだろう」と考えている人も多くいそうだが、そうではなく、「天津港から日本へ輸出される栗のことを総称して「天津甘栗」と呼ばれるようになったという。

現在のようなスタイルの甘栗が登場したのは13世紀の頃。その時代の文献に、現在の甘栗とほぼ同じ食べ方が紹介されているらしい。700年以上もの歴史を持つ、息の長い食べ物だと言われている。

 

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