【バラ】四季咲き性のバラは冬でも咲きハイブリッドティーローズの「ノスタルジー」もその一種だが、やはり「冬せん定」はどうしても必要そう

バラが咲いた、バラが咲いた、ノスタルジーが咲いた(1月10日)

 

■10度以上ならバラは咲く

 

バラ超初心者にとってバラが咲くのは四季咲き性の場合、春(5~6月)と秋(10~11月)の2回だと思っていたが、どうも違うらしい。

というのも昨年5月にマツキヨで買ってきたハイブリッドティーローズの「ノスタルジー」を玄関先で2段重ねの鉢植えで育てていたら、2段目の鉢にも根を伸ばし、11月頃に開花した。

そのときに花芽があったので、他の何本かは地植えにしたものの、鉢のままで様子を見ていた。蕾は少しずつ膨らみ、冬を迎えた。そのまま枯れても仕方がないと思っていたら、新年になってすっかり開花してしまったのだ。

バラが咲く、咲かないの決め手は温度のようである。18度ぐらいが最適で、10度ぐらいあれば冬でも咲く。夏の暑い時でも咲く。

今年の冬は夜間は冷え込むものの、昼間は大体10度以上ある。暖冬だ。10度以上あればバラは生育するようだ。

外を歩いていれば結構なバラが今の季節でも咲いているのを見掛ける。狂い咲きと言えばそうかもしれないが、雪でも降れば咲かないだろうから、これも温暖化が招いているのかもしれない。

 

ノスタルジー(1月3日)

 

■理想を求めた結果が生み出したHT

 

バラ関連ポータルサイト「NOIBARA」によると、ノスタルジーは「ハイブリッドティーローズ」(HT)の一種。四季咲きの大輪1輪咲きの品種だ。長い枝の先端に大きな花を一輪だけ咲かせるバラの系統で、現代バラの切り花1輪咲きはほとんどこの系統になるという。

先人たちが長い間理想のバラを求めて交配を繰り返した結果生まれたのがこのハイブリッドティーローズ。第1号は1867年にフランスのギヨー(Jean-Baptiste Guillot)が作出した「ラ・フランス」。

この「ラ・フランス」より前に育成されたバラをオールドローズ、以降をモダンローズと呼んでいるという。ヘンリー・フォンダ、ニューウェーブ、マリアカラス、ダイアナプリンセスオブウェールズ、ピース、イングリッドバーグマン、ダブルデライト、ベルサイユのばら、天津乙女、ジーナロロブリジーダなどと並んでノスタルジーも同系統に属する。

ハイブリッド・ティーってなに?新時代を開いた現代バラ誕生の物語」を読んでいて理解できた。説明が分かりやすい。ハイブリッド・ティーの4つの特徴は以下の通りだ。

四季咲き性=春から初冬まで年間を通じて複数回咲く。

木立ち性=支柱に結ばなくても木のように株が自ら立てる(自立する)性質がある。

大輪=8~12㎝以上と花が大きい。1つの枝の先に大輪の花を1つ咲かせる。

同じ枝から次に開花するまでの間隔が長い=1茎に1つの花が咲くので一度切り落とすと次に開花す
 るまでに時間がかかる。

 

ナエマ(「バラの庭と秘密の温室」から)

 

■やはりどうしても冬せん定は必要らしい

 

それで冬に咲くバラはあるのかと思ってネットを検索すると、ぞろぞろ出てきた。ネットは便利。どんなことを聞いても答えが返ってくるのだから。「検索」したがるのも無理はない。

そんな中で「冬でも美しいバラを咲かせる品種4選」を選んでみた。それによると、初冬に咲くバラは病害虫の影響を受けず、美しい姿のまま時を止めるという。

上のサイトで取り上げられた4品種は黄色い「マルクアントンシャルポンティエ」、年末の風物詩とも言えるピンクの「ナエマ」、純白のドレスが舞うような「ウェディングドレス」、白い「アイスバーグ」。

冬に咲くバラのメリットとしてはバラの病気や害虫がなりを潜め、純粋に花の美しさを長く楽しめるのが一番に挙げられる。同サイトでは「いくら冬のバラが美しいからといってそのままお手入れしないというのはダメですよ」と釘を刺している。

バラが本当に美しく咲くのはやはり冬ではなくて春。その時にこそ力強く咲いてもらうのが正しい姿なので、冬咲かせるのははやり邪道。

「年明けから2月まではしっかりと休眠させてあげて、春にまたキレイに咲いてもらいましょ」と述べている。つまりバラには冬せん定が必要であり、それに挑戦してもらいたいと主張しているように思える。

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