【野球】進化し続けるヤクルトの主砲・村上宗隆選手=投手にとっては「ストライクゾーンで勝負できない状態」

三冠王に輝いたヤクルトの村上宗隆選手

 

■進化した打撃法

 

今季56本塁打を放ち日本選手のシーズン最多記録を更新、さらに22歳にして史上最年少3冠王にも輝いた東京ヤクルトスワローズの村上宗隆内野手が14日、日本記者クラブで会見した。

とにかく信じられない。よくも次から次へと記録を乗り換える人物が現れるものだ。自分の弱点を克服し、進化を果たした者だけが到達できる最高峰だ。

日経新聞の木村祐太記者は今年9月28日付の電子版の「村上宗隆、天井知らずの進化 弱点克服し三冠王へまい進」球史変える大砲(下)で村上選手について、「内角球をうまく捉えられるようになったことが今季のさらなる飛躍につながった」と書いている。

残念ながら自分の言葉で村上選手のすごさを表現できないので、木村記者の記事を参考にした。参考にしたというよりもほぼ引用させていただいた。

 

2022年の投球コース別本塁打数(9月26日時点)、日経電子版

 

2021年の投球コース別本塁打数(同)、日経電子版

 

■「ストライクゾーンで勝負できない」選手

 

木村記者は「投球コース別の打撃成績を見るとその進化は明白だ」と指摘。その上でデータ分析を手掛けるDELTAの算出した数値を採用している。

DELTAは野球を客観視して既存の視点とは違う角度から野球を考える組織で、将来的には野球界のシンクタンクを目指すことをミッションにしている。

DELTAによると、「ストライクゾーンを9分割した際に昨季1割5分と苦手にしていた内角低めのコースの打率が、今季は3割1分3厘に上昇した。内角の球(ボール球を含む)を捉えた本塁打は17本で、昨季の7本から大幅に増えた」。

「真ん中高めのコースも昨季は1割5分と苦手にしていたが、今季は3割6分4厘に上がった」という。

「選球眼がよくなったことで外角のボール球をスイングする割合は減っており、同社の岡田友輔社長は『投手にとってはストライクゾーンで勝負できない状態』と解説する」。

 

■死の物狂いで1つのことを掘り下げていく突進力

 

直球への対応力が向上したことも進化の1つと木村記者は書いている。「昨季2割6分4厘だった直球の打率は、今季3割6分8厘まで上昇した。本塁打も昨季の16本から28本に増加。急速にも振り負けない力強いスイングを身につけた」という。

こちらは野球と言ってもせいぜい中学時代にかじった程度。精進の仕方がまるで違う。ましてや彼らはプロ野球選手である。小さい頃から野球に夢中で、野球一筋だ。

凡人がいろんな物に手を出して、あっちに転んだりこっちにぶつかったりするのとは異なる。必死に1つのことを掘り下げていく。死の物狂いで武者ぶり付いていくのだ。突進力も並外れたものがある。

 

質問に答える姿勢はあくまで謙虚!

 

■56本塁打達成

 

・シーズン最多56本塁打達成
・141試合出場
・打率3割1分8厘
・134打点
・18年ぶり8人目の三冠王達成

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