日本へそ公園

  「日本の北の端は、北海道の宗谷海峡で北緯46度、南の端は、沖縄県八重山諸島の波照間島で北緯24度。東の端は、北方領土の択捉島で統計147度、西の端は、同じ諸島にある与那国島で東経123度です。
 
 日本の中心がどこか計算してみてください。わかりましたね。東経135度、北緯35度の交差する地が日本の中心です。その地がここ日本のへそ公園です」(兵庫県西脇市)

 「ひょうご森の祭典2006」の帰途、JR福知山線の谷川駅で加古川線に乗り換えた。神戸に戻るには三田か尼崎まで出るのが普通だが、加古川線と聞いてつい乗ってみたくなったからだ。加古川からなら、JR神戸線の新快速に乗れば、神戸まで遠くないと考えたからだ。

 確かに加古川から神戸までは遠くなかった。遠かったのは谷川から加古川まで。途中、駅名の面白さにつられて降りたのが「へそ公園」。たっぷり見学できたのはいいものの、次の電車まで2時間待ち。公園内に横尾忠則氏の作品を展示する西脇市立岡之山美術館があったのを知ったのも収穫だったが、とにかく待ち時間が長過ぎる。

 そういうわけで、西脇方面に向かってとぼとぼ歩き出した。でも、歩いても歩いても着かない。5キロ以上歩いた挙句、何とかJR西脇市駅に到着したものの、今度は1時間待ち。夜も7時と薄暗くなり、お腹も空いてきた。

 日曜日でほとんどの店が閉めている中で、開いていたのが串揚げ専門店「串万」。しかし、この店の串揚げがとにかくうまかった。前週末、神戸市灘区の水道筋商店街近くの「船越」で食べた串かつとはまた違った味わいで、「鄙にも稀な名店」とみた。

 ところで、今になってはたと気付いた。「串かつ」と「串揚げ」はどう違うのだろう。「串かつ」は串にさしたかつを揚げたものだが、「串揚げ」で揚げるのは「かつ」に限らない。何でも揚げる。全く料理が違うのではないか。比較するのが土台、無理な話か。

 「串万」の店主に名前を聞いた串かつ屋の「オランダ屋」は確かに神戸・三宮近くにあった。今度そこで、勇気を出して、「串かつ」と「串揚げ」の違いを聞いてみよう。それにしても、疲れた週末だった。

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