CME株価が史上最高値更新
ニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場されているシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)の親会社、CMEホールディングス社の株価が24日、前日比23・95ドル高の408.42ドルと初めて400ドル台を付けて終わった。昨年11月25日に付けた最高値(396.90ドル)を更新した。
これは先に伝えられたCMEによるニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)株式10%買収交渉が決裂したことが好感されたようだ。もし、合意していれば、CMEは会員組織のNYMEXとの間で、”文化的な衝突”に直面したとの見方が強かったが、交渉決裂の結果、それが回避されたことが市場で評価されたようである。
また価格が高騰した背景には文化上の衝突回避とともに、CMEがエネルギー先物の上場を計画しているとの思惑もありそう。CMEは電子取引システムの「グローべックス」を武器に全米最大の先物取引所にのし上がったが、同システムにエネルギー先物を上場すれば、依然、伝統的な手振り方式の取引にこだわっているNYMEXから流動性を奪うことも考えられる。これも歓迎されたようだ。