京扇子

 父の日ギフトで「京扇子」をもらった。京扇子調進所「舞扇堂」のオリジナル扇子だそうな。商品名「福兵衛」(ふくべ)。吉祥文様の瓢箪をモチーフとし、仕上げは京友禅染にて黒絵調。扇子の生地(綿)とデザインは日本、扇骨(竹)と加工は中国でした。

 舞扇堂のHPによれば、「京扇子の歴史は古く、平安時代の初期に、当時筆記用具に代えて使用されていた木簡(もっかん・長さ30cmぐらいの木片)から派生し、京都で作られたのがはじまり。紙が大変貴重であった当時、様々なことを記録する木簡はその記録用として何枚も綴じ合わせる必要があり、それが最初の扇 『桧扇(ひおうぎ)』 を生み出した。現存されている最古の扇は、元慶元年(877年)と記された京都東寺の千手観音像の腕の中から発見された桧扇」という。

 また、「故事では天長年間(824~833)に建立された御影堂(みえいどう)にて、滅亡した平家の玉織姫が寺僧と共に租扇 『阿古女扇(あこめおうぎ』を作ったのが、京都における扇子の発祥とされている」。

 扇子が誕生して以来、約1200年。とにかく、歴史があることだけは確かだ。歴史の点では絶対に京都には敵わない。作法に煩いのも京都だ。「扇子に左手を添えて右手で開く」のが正しい扇子の開き方。もちろん、正しい扇子の閉じ方もありますよ。

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