「不都合な真実」

 クリントン米民主党政権の副大統領(1993年1月~2000年1月)で、2000年大統領選挙での大統領候補だったアル・ゴア氏。大接戦の結果、ブッシュ現共和党大統領に敗北したゴア氏はもう歴史的な人物であるはずだった。

 そのゴア氏が復権しつつある。政治家としてではなく、環境問題を説く宣教師として。自分の生の声で世界中の人々に地球温暖化問題を伝える活動を始めたのだ。日本を含む世界中で既に1000回以上の講演を行ったという。

 地球温暖化の影響が一段と深刻化してきている。熱湯ではなく、温熱湯の中では温暖化の危機感を実感できず、知らず知らずのうちに「ゆで蛙」状態になって死滅への道を歩む。その怖さを人類は今、経験している。

 アル・ゴアのプレゼンテーションをドキュメンタリー化した映画「不都合な真実」(デイビス・グッゲンハイム監督)を観た。恐ろしい映画である。CO2の排出削減を決めた京都議定書を批准していないのは世界最大のCO2排出国・米国である。

 アル・ゴアが提唱する「私にできる10のこと」は以下の通り。

①省エネ型の電化製品や電球に変える
②停車中はエンジンを切る
③リサイクル製品を利用する
④タイヤの空気圧をチェックし燃費を良くする
⑤こまめに蛇口を閉める
⑥過剰包装、レジ袋を断る
⑦エアコンの設定温度を変える
⑧たくさんの木を植える
⑨環境危機についてもっと学び、学んだ知識を行動に移す
⑩「不都合な真実」を観て、地球の危機を知り、友に勧める

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.