原油先物相場が73ドル台の高値更新

  原油先物相場が一段と高騰している。国際相場を主導しているニューヨーク・マーカンタイル(NYMEX)取引所の標準油種WTI8月物は12日の午前中に一時1バレル=73.80ドルと昨年7月の史上最高値以来の高値を付けた。

 世界的な需給逼迫懸念以外に、産油国ナイジェリアの政情不安、米製油所の稼働率低下などが高騰の背景にあるが、それにしても、かつて10ドル台割れを何度も経験し、不振にあえいでいた1980年代とは様変わり。誰がこれを予想していたことか。

 原油高騰と円安も重なって日本国内でもガソリン価格が跳ね上がり、石油情報センターの発表によると、ガソリンスタンドにおけるレギュラーガソリンの小売価格(全国平均)は9日現在、1リットル当たり140円台に突入した。

 50ドル台に上昇し、どこかの銀行が「100ドル」到来を予想したときはまさかと思った。一時40ドル台に下げていたのに、このところまた上昇機運に乗った感じだ。世界経済にとってはインフレ要因だし、資源国と非資源国の格差は拡大する一方だ。

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