虎ノ門ヒルズ

 

「世界最高スペックの施設を備えた新たな東京のランドマーク」をうたい文句に、６月１１日、「虎ノ門ヒルズ」（東京都港区虎ノ門１丁目）がオープンした。台風８号が北に抜けて青空が広がった昼間、ランチを済ませてから足を伸ばして見物した。

周辺は森ビルが幾つも建つ森ビル銀座。東京都市計画道路幹線街路環状第2号線（江東区有明～千代田区神田佐久間町）のうち、新橋～虎ノ門間１．４ｋｍの供用が３月２９日開始された。このうち築地虎ノ門トンネルは０．９ｋｍ。

虎ノ門ヒルズはこの環２の上に建てられている。建っているのは地上５２階、地下５階の高さ２４７ｍの超高層ビル「森タワー」だ。都内では東京ミッドタウン（２４８ｍ）に次ぐ２番目の高さだという。

 

 

２階のレストランゾーンは開放的だ。イタリアンダイニングの「虎ノ門アルボール」やチョップスティック（箸の楽しさを伝える）ヨーロピアン・アジアン・キュイジーヌ「アバーブ　グリル＆バー」などが開いている。竹林にはびっくりした。

 

 

タワーの４７－５２階を占めるのは「ホテル　アンダーズ東京」。米ハイアットホテルアンドリゾーツが世界で展開するホテルブランドの１つで、日本には初進出。グランドハイアット東京（六本木ヒルズ）とパークハイアット東京（西新宿）の中間に位置する。

アンダーズ（Andaz）はヒンディー語で、「パーソナルスタイル」を意味するとか。ブランドはたくさんあってよく分からないが、最高級ホテルの１つであることには違いない。

虎ノ門３丁目にはちょくちょく行っていたが、環状２号線が開通して風景が一変した。東京もあっという間に景色が変わっていく。しかし、あと５０年、１００年もすると、今度は人通りの途絶えた荒涼とした風景が広がっているということにならなければいいのだが。