新型コロナウイルスワクチン3回目接種を済ませるも「パルスオキシメータ」が新たな問題生むことに

送られてきたワクチン接種券

 

■3回目は自衛隊予約に挑戦するもあっという間に敗退

 

・新型コロナウイルスの3回目ワクチン接種券が練馬区報によると1月20日送付され、22日に届いた。

1回目と2回目は自衛隊の大規模接種会場(大手町)に直接行って接種した。今度もそうしようかなと思ってネット予約に備えた。最初の予約は28日(金)午後6時からで、午後5時30分頃から待機した。

ところが予約サイトにはつながり、「順番に接続しています。しばらくお待ちください」のメッセージが流れたものの、あっという間に「本日の予約は終わりました」。7分間で終了してしまった。くたびれ損で終わってしまった。

2回目までは年齢制限があったり、地域的にも都内が優遇されたが、3回目はそうした制約がまるでなし。早い物勝ちだった。テレビで見ると、当日の接種者は若い人が多かった。やはりスマホの前でじっくり考えながら1つ1つ打ち込む老人が若者に勝てるわけがないと思った。それに予約枠が前回と比べてかなり少なかったのも響いたはずだ。

 

接種会場のサンライフ練馬

 

■地元で接種、痛み・発熱ほぼなし

 

自衛隊は無理だとしたら、地元に頼るしかない。どこでもいいからと探していると、接種会場のサンライフ練馬が空いていた。一番早い2月6日(日)を申し込んだ。自分は午後3時から3時30分、妻は午後3時30分から4時だった。

とにかく空いているならばどこでもいいやという気分だった。うまく接種できて良かった。妻は副反応の症状が顕在化するタイプで、前回は腕の痛みに加えて38度ほどの発熱が5日間ほど続いた。私も1日は風邪気味状態だった。

自衛隊の大規模会場は1回目、2回目とも武田/モデルナだった。武田薬品工業の説明パンフによると、製品名は新型コロナウイルスワクチン「CORVID-19 ワクチンモデルナ筋注」。厚労相が「特例承認」したワクチンのため、コロナの予防や副反応について得られている情報は限られているという。

モデルナ筋注には新型ワクチンが人に感染する時に重要な働きをするウイルスタンパク質(Sタンパク質)の設計図(mRNA)が含まれており、細胞内に届けられると、設計図をもとに細胞内でSタンパク質が作られる。作られたSタンパク質は、自らの身を守る「免疫」システムにより異物として認識される。

その結果、Sタンパク質を標的にした抗体などの防御システムが作られ、それが同じSタンパク質を持つ新型コロナウイルスに対しても作用することになる。この防御システムが新型コロナ感染症を予防することになるという。十分理解できたとは思わないが、そういう理屈のようだ。

 

■今後も「マスク着用、3密回避、手洗い励行」

 

ただ妻から3回目はファイザーにしたいと要望が伝えられた。モデルナの副反応が強かったためだ。誰だって副反応はあまり出ないほうがいいに決まっている。そこで変更処理をしたいと思って何度も予約サポートセンターに電話したが、全くつながらなかった。回線がパンクしていた。ようやくつながったのは実際に打つ当日の2月6日午前だった。

サンライフ練馬のネット予約は1月30日に行い、その予約も「マイページ」で変更できたはずと思っていたが、いくら探してもマイページには「モデルナ」の記載しかなかった。不思議だった。最初にネットでマイページを閲覧したときにはファイザーとモデルナの2択となっていたことを確認している。

発熱を覚悟で接種に臨むつもりだったが、当日の朝になってやっとサポートセンターにつながった。予約は取れていた。しかし最初の予約段階では接種できるワクチンがファイザーとモデルナの二択だったが、2月以降はモデルナ一択に切り変わっていた。それに関する情報もマイページになかった。

いずれにしても3回目接種はスムースに進んだ。事後の腕の痛みは残ったものの、耐えられない痛みではなかった。発熱も夫婦ともになかった。モデルナは接種量が前回に比べ半分だったために副反応が出る人の数も減っているという。

それにしてもワクチンはこれからも打つのだろうか。接種の手続きだって面倒だ。実際の接種には1分間もかからないのに、そのために何時間も用意が必要だ。聞いただけでも気が滅入る。なるべく早くお仕舞いにしたいものだ。

新型コロナについては3回目のワクチン接種を終え、あとは自分でコロナを防ぐ用心をするだけだ。いずれにしてもモデルナ筋注はこれを接種した本人の新型コロナウイルス感染症の発症を予防するワクチン。他人への感染予防効果は評価されていない。

武田は、ワクチン接種後も基本的な感染予防対策は必要だと指摘。マスクの着用、密集・密接・密閉の回避、手洗いや咳エチケットの励行などを呼び掛けており、それに従うしかなさそうだ。

 

パルスオキシメータ

 

■家庭医療器具になったパルスオキシメータ

 

それよりも自分にとって気になるのは血液中の酸素の量を示す「血中酸素飽和度」(SpO2)が異常に低い点だ。このSpO2を測定する器具が「パルスオキシメータ」だ。値は%で表し、血液中の酸素の濃度が満タンだと100%、正常値で99~96%と言われている。

身体に疾患があったり体調不良などを起こしていると数値が低下することがあり、医療機関では入院中の患者の体調管理や、手術中の容体の変化を監視するために使われている。体調を評価する上で非常に重要な数値だ。

わが家ではまだ買って2週間ほどだが、コロナ禍で肺炎患者が急増し、自宅療養時の必需品として今や「一家に1台」状態なようである。

わが家も血圧計こそ自分が高血圧症になった時点で購入したが、まさか感染症が原因で肺炎になるケースが増えているとは思わなかった。コロナにかかるとこの肺炎を引き起こす。とにかく想定もしないことが次から次へと起こる。

体温計、ヘルスメーター、血圧計に続く4番目の家庭用健康管理器具になったパルスオキシメータは、皮膚の表面から動脈血液のSpO2を測定するモニター機器。1974年に日本が開発したという。

独立行政法人環境再生保全機構によると、「それまでは採血が必要だったが、それが不要となり患者の負担は少なくなり、医療者も簡単に測定できるので瞬く間に普及した」という。

しかし最近測ったところ、結構90%を切る場合も少なくないのだ。87%ぐらいの時も何度かあった。数分同じ数値が続き、時間がたって99%まで上昇する。特に指先が冷えているときは低い。

同機構のQ&Aページには「便利なパルスオキシメータにも弱点がある」と書かれている。「指の血流の影響を受けやすいため、指先が冷たいときには正確に測定できません。指を温めたり、他の指に付け替えてみてください」とか。さもありなんだ。

 

こんなふうに測ります

 

■買ったのは「Yonkerパルスオキシメータ」

 

家内が買ってきたのは松吉(まつよし)医療器械(東京都文京区湯島)が製造販売している「Yonker パルスオキシメータ」。とはいうものの、実際に生産しているのはXuzhou Yongkang Electronic Science Technology Co.,Ltd.(中国)だ。メードインチャイナだ。

オムロン製(HPO-300T)だとヨドバシカメラや上新電機、ビックカメラなど大手家電が横並びの2万9800円(送料無料)。2000円程度の安いものもあったが、結局7000円のものを買った。厚労省の承認・認証リスト(2022年2月3日現在)のも掲載されていた。

同リストには166社が掲載されている。1社で数機種出しているところもあるのではっきりとは言えないが、製造販売している会社が70~80社はありそうだ。ちなみに1~2番はデルタ電子、3~4番はJTP、5~6番は村中医療器、7~11番マシモジャパンだった。フクダ電子や日本光電工業、GEヘルスケア・ジャパン、コニカミノルタなども顔を並べている。

ネットでいろいろ検索していたら、厚労省はパルスオキシしメータについて「一般の人向けに広告することを認める事務連絡を都道府県などに出した」という。これまでは医薬品医療機器等法に基づき承認された製品は一般の人に広告することを禁止していたという。

承認することにしたのは「新型コロナウイルスの感染拡大に伴ってニーズが高まっているため」。自宅療養が急増したためだが、それにしても厚労省はこんなことまで規制していたのかと驚いた。

「国民の生命と安全を守るため」にやっているのだろうが、へたをすると、国民の命を守らないことにもなりかねない。それで慌てて認めたのではないか。それにしても日本では不思議なことがいろいろあるものだ。

国産コロナワクチンは結局、2年が終わって3年目になっても開発されなかった。また厚労省の規制が開発のスピードを止めているのだろう。ほとんどの国民はそう思っているのではないか。コロナは良いことも悪いことも暴露しているようである。

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