名勝「湯畑」
草津温泉のシンボル「湯畑」。草津を代表する源泉地の1つだ。石柵内の広さは1112平方メートル、52℃の温泉が毎分4040リットル湧出している。
中央にある7本の湯樋は全長40メートルあり、ここに温泉を流すことで高温の温泉を冷まし、宿泊施設や共同浴場などへ給湯している。また、土産物の「湯の花」は、この湯樋から採取されている。
「湯畑」という呼び名は、明治20年(1887)に湯樋が初めて設置され、湯の花を採るための畑ということから定着していった。江戸時代の享保11(1726)年と寛保3(1743)年、8代将軍徳川吉宗がここから温泉を汲み上げ、江戸城にまで運ばせ、入浴したと伝わっており、「将軍お汲み上げの湯」とも言われている。
湯畑のような大源泉が町の中心にある例は全国的にも稀で、草津の町はここから発展していった。
源泉から湯樋などを通って、岩盤を流れ落ちる湯樋の様子は独特の風情があり、草津固有の温泉文化を象徴する風致景観が認められ、平成29(2017)年10月、国の文化財である「名勝」に指定された。
温泉宿の客の朝は忙しい。まずやはり風呂に入らなければ何のために温泉に来たのか分からない。なにせ草津の湯は天下の名湯だ。日本3大名湯の1つだ。下呂温泉、有馬温泉、草津温泉。