2011年7月 のアーカイブ

田舎の朝

カテゴリー: 丹波日誌

2011/07/31  07:13


片道11時間かけて田舎に来た。東京・練馬の自宅を午前8時半すぎに出発し、兵庫県丹波市の実家に着いたのは午後7時半すぎ。関越道-東京外環-中央道-名神-中国道-舞鶴若狭道を約650キロ走った。それも今月2回目だ。

もちろん、走っては休み、休んでは走る、シコシコ運転。20代のころは、東名高速(昔はこれ1本しかなかった)を、120キロで連続走行、途中休憩は給油時1回だけで8時間ほどで走り切ったこともあった。とにかくひたすら走った。長距離高速道路走行の場合、どれだけ早く目的地に着けるかの決め手はクルマの性能ではなく、ひとえに運転手の体力と集中力に尽きる。

歳をとると、とにかく体力が落ちる。100キロ以上で走る場合、相当の集中力が必要だ。集中するためには体力が不可欠。歳を重ねると、どうしてもその体力が低下する。それにつれて気力も衰える。頑張ろうという気持ちが続かない。すぐ休みたくなる。歳をとるというのはそういうことなのだろう。そう思うと、余計に力が出ない。出そうという気分が萎えるのだ。

早朝5時前。書斎から東の空を眺めると、瓦の向こうから朝日が昇ってこようとしている。山際が少し赤い。田舎はずいぶんと涼しい。夜中にヒグラシの鳴く声を聞いた。蝉は昼しか鳴かないと思っていたから、ちょっと不思議な気がした。7時を回ると、別の蝉が鳴き始めた。鳥のさえずりも聞こえる。クルマの音ばかりの都会とはやはり違う。

「デフォルト危機」が襲う世界

カテゴリー: 経済/デリバティブ

2011/07/29  06:28


ギリシャ国債が事実上の「デフォルト(債務不履行)」に陥ったほか、債務上限引き上げをめぐる与野党協議が難航している米国債も8月2日の新規借り入れ権限失効見通しを受け、デフォルト危機に直面している。

世界最大の借金国・日本が財政破綻していないのはむしろ不思議な現実だ。深刻な財政危機を抱えた世界経済の先行きは極めて険しい。

日本にとっては原発事故のほうが大変だが、世界ではさまざまな「大変」が起こっている。

たい焼き業界にも新興勢力登場

カテゴリー: 東京日誌Ⅱ, 食/食堂/レストラン

2011/07/28  23:03


たいやき神田達磨

 

所要で外神田に出掛け、銀座線末広町駅を地上に上がり、方向を確かめようとキョロキョロすると、何と交差点の角に「羽根付き薄皮たい焼き」で名を売った「神田達磨」があった。たい焼き自体は2010年4月22日に食べた。しかし、それはお土産だったから、神田達磨がどこにあるかは知らなかった。JR神田駅周辺ならときたま行くが、昔の「末広町」から名称変更された「外神田」には普段縁がない。巡り合わせだった。

たい焼きの発祥については諸説あるが、東京・麻布十番で1909年(明治42)に創業した浪花家総本店という説が有力のようだ。この神田達磨も相当な老舗かもしれないと思って調べたら、何と創業は平成19年(2007)。たった4年前のことだ。それが本店(神田小川町2-1日米商会ビル1階)で、その後上野店、八重洲店、大阪・天神橋店、そして末広町店は09年に開店されたばかり。羽根付きというアイデアが支持されたのだろう。たい焼き業界の新興勢力だ。新規参入する魅力がある業界なのかもしれない。

サカイ末広ビル1階にまるで道路に出っ張る形で作られた店舗。屋台を立派にした不思議な造作だ。しばし立ち止まって眺めていると、次から次へと通りがかりの客が1匹、2匹と買っていく。フランス人まで現れた。焼き上がったたい焼きをコテ(鋳物)からいったん容器に移し、そこから袋に入れる職人さんの流れるような一連の動作はちょっとしたパフォーマンスだ。冷凍にしようと10匹も買ったら、ずっしりと重く、結構辛かった。あんこがこんなに重いことを初めて知った。

【先物ビッグバン研究】大証、ダウ先物を再上場へ

カテゴリー: 【先物ビッグバン研究】

  06:21


大阪証券取引所は26日、米最大の先物市場であるシカゴ・マーカンタイル取引所を擁するCMEグループと業務提携し、ダウ工業株30種平均の先物(円建て)を大証に上場すると発表した。時期は今冬をめどとしている。上場商品の多様化を目指す大証と、アジア戦略を強化したいCMEの思惑が一致した。

大証は2002年に一度ダウ先物を上場したが、当時は昼間の取引だけだったこともあって売買が伸びず3年半足らずで廃止された。大証は先週から夜間取引を開始しており、「ある程度の流動性を供給できる」(米田道生社長)としている。今後、S&P500種なども上場していきたい考えだ。

【田舎のたたみ方研究】 この本が研究をスタートさせた!

カテゴリー: 【田舎のたたみ方研究】, Books

2011/07/27  06:25


『田舎の家のたたみ方』(新書)

日頃から田舎の家をどうするか悩んでいることを知っている友人から過日、「君の課題にぴったりの本の広告が新聞に出ていたよ」と連絡があった。耳寄りな情報を聞くと、いてもたってもいられないのが自分の性格。昼休みに職場近くの大型書店に飛び込み、早速購入した。

 

書名:『田舎の家のたたみ方』
著者:漫画家コンタロウ 相続ジャーナリスト三星雅人
出版社:メディアファクトリー(2011年6月30日初版第1刷発行)

 

書名を見て少し笑ってしまったが、郷里に残している家や土地、お墓などをどうするかは頭の痛い問題だ。「売る、貸す、壊す、Uターン利用するなど選択肢は多いものの、実際にやろうとすると、いずれも難題が山とある」からだ。「持てる者の悩み」かもしれないが、この悩みを抱えていると、「持たざる者の幸せ」が羨ましくなる。しかし、現実から逃げるわけにはいかない。

兵庫県北部に田舎のある漫画家コンタロウ氏と東京生まれの相続ジャーナリスト・三星雅人氏が組んで、漫画と解説で実家の処分方法を考えたシミュレーション本だ。「初めての完全マニュアル本」と謳っていながら、漫画入り200ページでは食い足りない欲求不満が残るものの、深刻な問題に取り組むに当たっての取っ掛かりと考えれば、気持も穏やかになるのではないか。

私の田舎もコンタロウ氏と同じ兵庫県。北部ではなくて中部だが、同じ問題意識を共有している。今すぐ「家をたたむ」つもりはないが、それでも10年後、20年後には何らかの結論を出さなければならないことだけははっきりしている。本書に出会ったのを機会に、研究をスタートさせたい。

【先物ビッグバン研究】 東穀取、東工取との市場統合を撤回

カテゴリー: 【先物ビッグバン研究】

2011/07/25  06:22


東京工業品取引所と東京穀物商品取引所の市場統合が白紙に戻った。東穀取は昨年12月、農産物市場の東工取への移管を決めていたが、悲願だったコメ先物の上場が7月1日、農水省に認可されたことで急きょ、単独で管理を継続する方針に転換したとみられる。市場移管を決めたのは東穀取の経営悪化があったはずだが、コメ先物取引の将来性への期待を背景に、移管撤回に転じたようだ。

コメの先物取引開始は8月8日。これまでの予定では2年間の試験上場期間中に東工取に移管することになっていた。東穀取の渡辺理事長は農水省出身。潜在的主力商品を移管し、東工取に吸収合併されるのを待つより、ひとまず本上場が決まるまでは東穀取が管理・監督すべきだとの所管する農水省の意向が働いたとの見方が根強い。

『わたしを離さないで』

カテゴリー: 映画/テレビ/舞台

2011/07/24  22:47


 

 

作品名:『わたしを離さないで』(原題NEVER LET ME GO)
2010年イギリス・アメリカ映画
原作/製作総指揮:Kazuo Ishiguro
監督:マーク・ロマネク
キャスト:キャリー・マリガン(キャシー役)
アンドリュー・ガーフィールド(トミー役)
キーラ・ナイトレイ(ルース役)

国民に不安を抱かせる政治は要らない

カテゴリー: 政治/外交/国際/軍事

2011/07/23  20:19


明日にでも辞めるとみられていた菅直人首相が辞めるどころか、辞めるに当たって自分から条件を出し、それをめぐって与党民主党はもとより、自民党・公明党などの野党を巻き込んだ形で政治の混迷が日増しに深刻化している。

攻められていたはずの菅首相は居座り期間が長期化するに従って一段と意気軒高。早期辞任を実現するべく躍起の岡田幹事長ら民主党執行部や小沢グループを含めた党内反菅勢力の足元を見透かした形で逆に攻勢を仕掛ける始末だ。

どこまで信じて良いのか疑問だが、世論調査の結果を見る限り、菅首相への支持は20%を割り込み、居座りには「NO」を突き付けた格好だ。しかし、国民からいくら「NO」と言われようと、首相を指名したのは民主党。国民はどうにもならないのだ。要は民主党政権に「NO」が突き付けられたのだ。

民主党に政権担当能力がないことが明確になった以上、一刻も早く、総選挙を実施し、民意を反映した政治を行うべきだ。しかし、民主党執行部も政権を失うことが怖いようだ。いったん握った権力を手離せないのだろう。

菅首相と個人的に親しい作家の石川好氏がいつだったか、FM放送の番組で、「菅さんは市民活動家出身だから、世論の風向きを常に意識している。政界では鳩山由紀夫前首相のことを宇宙人と呼んでいたが、本当の宇宙人は菅さんだ」と話していたことを覚えている。

菅首相の行動・発想パターンは政治家というよりも市民活動家のそれなのだ。ポピュリズムそのものだ。思い付きで行動するのが最大の特徴だ。こうしてみると、小沢一郎氏や鳩山氏が政治家らしい政治家に思えてくるから不思議だ。

エネルギー政策を中心に、政策の基軸が二転三転するのでは何も信じられない。信頼を失った政治家が何を言っても誰も聞く耳を持たない。政治は漂流し、国民の不安は高まるばかりだ。国の前途を不安にさせる行動を取っているのが首相で、本人はそういう意識が全くないのならば、こんな恐ろしいことはない。

一方で、菅首相が辞めたら問題が解決するかと言えば、そういうことは全くないのだろう。首相を支持し、支えているのは民主党内でも10人ぐらいらしいが、解散しない限り、衆議院での絶対多数は崩れず、民主党政権が続くだろう。

悲しいのはダメ民主党に代わって政権運営を担える自民党の支持率もほとんど上がらないことだ。時事通信社の世論調査によると、今年7月の内閣支持率は前月比9.4ポイント下落し、12.5%。2009年9月の民主党政権発足以降、最低を記録した。不支持率は11.6ポイント増の71.2%。

しかし、自民党の支持率は15.0%。前月(14.6%)とほぼ横ばいだ。民主党支持率は10.0%。国民の自民党への期待も低いのだ。国民のほとんどは民主党も自民党も信用していないのだ。23日、BS朝日の「激論!クロスファイア」に出演した石破茂自民党政調会長は「自民党が変わったことを国民に認めてもらえる努力が足りない」と自党の努力不足を認めた。

自民党はよほどインパクトのある政策を打ち出さない限り、国民の信頼を取り戻すのは難しいだろう。民主党に期待した多くの国民はそれに裏切られ、今や政治には完全にソッポを向いた感じだ。国民を幸福にするどころか、信頼を裏切り、さらには将来への不安を煽るような政治家は要らない。そういう悲鳴のような声が津々浦々から上がっている。

政治から目を逸らせてはならない。むしろ政治にこれまで以上に関心の目を向け、政治家の覚醒を促す努力を少しでも継続すべきだ。政治を無視し、政治から遠ざかることは簡単だ。しかし、その中からは何も生まれない。未来も夢も生まれない。子どもたちの将来もない。

日本の明日もない。日本が貢献できる国際社会にとってもマイナスだ。日本が世界に寄与できることはたくさんあるはずだ。それが内向きの政局に翻弄され、方向性を確実に見失った形だ。世界にとっても不幸である。

 

神楽坂祭り2011

カテゴリー: 東京日誌Ⅱ

2011/07/22  20:05


 

飯田橋のギンレイホールに行くつもりで都営大江戸線・牛込神楽坂下車。飯田橋の、あの深い地下から地上に出るよりは1つ手前の牛込神楽坂から商店街を通っていくほうが早道だと考えた。しかし、この賢明だと思えた判断が間違っていたことを地上に上がって知った。

22-23日が神楽坂祭りの開催日であることが頭から抜け落ちていた。そうでなくても、いつも人通りの多い神楽坂通りは交通が遮断され、祭り一色。それも阿波踊りの連が次から次へと繰り出し、とても歩けたものではない。毘沙門天善國寺周辺はものすごい熱気に包まれていた。

今年で40回目だとか。踊り手の動きを見ても、年季が入っていることが分かる。東京には神楽坂より先輩の「高円寺阿波踊り」もある。2011年は55回目で8月27-28日開催。延べ約150連が参加する東日本最大の阿波踊り大会。東京の夏は暑い。

「世界の旅」から日本が見える

カテゴリー: 政治/外交/国際/軍事

  06:29


雑誌『公研』7月号

雑誌『公研』7月号を読んでいたら、旅行ジャーナリスト・兼高かおる氏が登場していた。とにかく懐かしい顔だ。「兼高かおる世界の旅」(TBSテレビ)は家に入ったばかりのテレビで小学生の私が意識的に見始めた最初の番組の1つだ。

私のテレビ時代はこの番組とともに成長したように思う。まだ見ぬ世界各地の映像は新鮮で、自分の世界に対する興味・関心はこの番組で培われたと言ってもいい。放映は日曜日の朝だったと思う。この番組をしっかり見ていたおかげで、世界地理に詳しくなり、中学時代の地理の通信簿は5だった。

総じて芳しくない評価が多い中で、地理だけは異彩を放っていた。自分でもなぜ地理にはまったのか分からない。この番組との相性が良かったのかもしれない。番組を通じて世界への関心が開かれ、結果的に海外への志向を高めていった。職業選択にも決定的に影響を与えた。

1つの旅番組が私の人生を大きく導くことになったような気がする。何がその人の人生を大きく左右するか分からない。しかし、誰にでもその「何か」があることだけは確かだ。不思議なようだが、必然なのかもしれない。

要はそうして運命的に出会った「何か」とどのように付き合っていくかなのだろう。付き合っていけるかどうかも、誰がが決めるわけではない。何となく魅かれ、どうしようもなく引き寄せられ、そしていつの間にか、自分にとってなくてはならないものになる。これこそ人生の不思議なのだろう。

兼高かおるさんは1928年神戸市生まれ。ロサンゼルス市立大学に留学。58年に「80時間世界一周」に挑戦し、73時間9分35秒の新記録を樹立。これをきっかけに、TBSテレビで59年から始まった『兼高かおる世界の旅』のレポーター兼ナレーター兼プロデューサーを務めた。渡航国は合計150カ国以上。31年間の長寿番組だった。