2010年10月 のアーカイブ

ばら園@神代植物公園

カテゴリー: 東京日誌Ⅱ

2010/10/31  15:43


 台風(14号)一過で午後になって少し陽が差したので、散歩がてら東京都立神代植物公園(東京都調布市深大寺元町5-31-10)までドライブした。時間が遅く、空も再び曇ってきたが、今が見ごろのだりあ園とばら園、それに大温室を散歩した。

 ばら園の規模は恐らく、都下でも有数だろう。とても名前を覚えられない様々な品種のばらが大輪の花を咲かせ、甘酸っぱい香りを放っていた。国際ばらコンクール花壇には名前のまだ付いていない多くの新品種が植えられていた。よくもまあ、こんなにたくさんの品種があるものだ。恐らく、今現在も増え続けているのだろう。

 神代(じんだい)植物公園のすぐそばにあるのが「深大寺」(じんだいじ)。「神代」と「深大寺」とどう違うのか。何とも紛らわしい。このブログタイトルもメール投稿した時点では「深大植物公園」だった。しかし、よく見たら「神代植物公園」だった。これまでは深く考えたこともなかったが、こうして来てみると気になって仕方ない。

 深大寺と深大寺そばは有名だ。深大寺は天平5年(733)創建の天台宗(859年に法相宗から改宗)の寺院。関東では浅草の浅草寺に次ぐ古刹らしい。深大寺周辺は江戸時代から深大寺村と呼ばれていたが、明治22年に近隣の佐須村と柴崎村などと合併した。

 「深大寺村」となってもおかしくなかったが、一部に反対があって、結局「神代村」とすることで妥協が成立。昭和36年(1961)年に開園した都立として唯一の植物公園も「神代」の名称が引き継がれたという。よくありそうな話だが、理解するのに時間がかかった。


小さな柿木

カテゴリー: 東京日誌Ⅱ

  13:27


 我が家の裏庭で今年も柿を収穫した。実った7個のうちまだ青い2個を除いて5個をもいだ。植えたときから大きくならない柿木。しかも、日当たりの悪い(隣りに大きな建物が建つまでは悪くなかった)北側の裏庭にひそやかに植わっている。

 包丁で切って食べた。おいしかった。肥料もやらず、普段は全く手入れもせずにほったらかし。気にするのは実を付けた時だけ。年に1回だ。愛情を注がないのに、しっかりと実を付けた。けなげさが愛おしい。

国家意識を覚醒させた中国の恫喝外交

カテゴリー: 政治/外交/国際/軍事

2010/10/30  23:57



(菅首相と温家宝中国首相、10月9日BS朝日『激論!クロスファイア』)

 それにしても最近の中国の見境を失った恫喝・傲慢・自己中心的外交にはあきれて物が言えない。尖閣諸島の領有権をあくまで主張し、レアアース(希土類)の輸出を事実上止め、フジタ社員4人を拘束。国内各地の「反日デモ」を容認し、ハノイ市内で予定していた菅直人首相と温家宝首相との会談も一時、一方的に拒否した。

 日本は尖閣諸島付近で海上保安庁の巡視船に衝突してきた中国漁船の船長を、中国の圧力に屈したと思われても仕方のないタイミングで釈放し、「戦略的互恵関係」を念仏のように唱え、物分りの良さを示すだけ。右の頬を殴られて、殴り返さずに左の頬を突き出すようなものだ。涙が出るくらい美しい対応ではないか。

 日本の大手メディアも中国各地で起こった「反日デモ」については大報道するものの、日本国内で行われた「反中デモ」については最初は無視し、2回目でやっと報道した。しかし、扱いは地味だ。中国国内における「反日感情」については詳しく伝えても、日本国内での「反中感情」については沈黙したままだ。

 恐らく、日本の街の声を拾えば、「反中感情」に満ちているだろう。中国側の対日強硬姿勢に怒らない日本人がいるとは思えない。世間話的には「反中感情」が渦巻いているはずだ。日本のメディアがあえて目を背けているだけだ。過剰な対中配慮、自主規制を行っているだけだ。

 日本国民が中国国民と同じレベルでけんかするのは望ましくないのは分からないではないが、これは国と国とのけんかである。それを外交と呼ぶ。大人しくしていれば、むしろ相手の増長を促すだけで、実際、中国はその後、嵩にかかって対日強硬姿勢を貫いている。

 「こどものけんか」はしなくてもいいが、「大人のけんか」はどんどんやるべきである。今回の日中衝突で日本のけんかべたが露呈した。日ごろ、けんかはおろか、切羽詰った状況に置かれたこともなく、それゆえに、敵にせよ、味方にせよ、相手のことをろくに見てもいないから、いざとなれば茫然自失、なすすべを知らない。

 木村汎北海道大学名誉教授はあるコラムで、「ロシア国境警備隊は2006年8月、日露間の中間ラインを侵犯したとして日本漁船に銃撃を加え、船員1人を死亡させ、船長をサハリンへ連行した。同船長はロシアの裁判所でロシアの法律にもとづいて裁かれた。船舶は没収処分に遭い、船長は罰金を支払い、1カ月後に釈放された。

 この時、日本政府はロシア側に対して形だけの抗議を行ったにすぎなかった。ロシア側は、北方4島およびその周辺の海域を実効支配しているのはロシアであり、裁判権をもつ、すなわちロシアの国家主権が及ぶーこのことを全世界に向けて、周知徹底させようともくろんだのである」と書いている。

 これが日露関係の現実だ。今回、日中関係の現実が明らかになった。26日付の朝日および読売新聞朝刊によると、24日に中国陝西省宝鶏で起きた中国デモでは、「反日」のスローガンに混じって「(官僚の)腐敗反対」や「住宅価格高騰に抗議」するなど政府批判を示す横断幕が掲げられたという。

 両紙は、中国のデモは、「反日」を看板にしながら、政府に対して不満や苛立ちをぶつける隠れ蓑に使われていると解説している。中国政府が一番恐れるのは、政府批判の爆発だ。その背後にあるのは経済格差の拡大や就職難、高級官僚を中心とした汚職体質などだという。中国人の中にはどうやら、ものすごい不満エネルギーが溜まっており、政府のデモ容認はガス抜きでもあるという。

 中国指導部が対日強攻策に出るのは政府批判を交わすための方策という見方は恐らく当たっているだろう。しかし、それは中国側の事情である。日本側には日本側の事情があるはずだ。国際ルールを捻じ曲げて自国の事情を正当性しようとする中国政府に対しては毅然とした対応をとるべきである。

 尖閣諸島や竹島、北方4島の存在を深く意識したこともなく、海で隔離された地理的状況から国境の意識も乏しいのが戦後日本人の現実だ。国家主権をこれほど明確に侵害されたことも初体験に等しい。「グローバル」や「ボーダーレス」という言葉を日常的に使いながら、国家主権や国境をどれだけ意識してきたのだろうか。国益を意識することが何と乏しかったことか。改めて愕然とするばかりである。

特会仕分け

カテゴリー: 講演会/シンポ/セミナー/勉強会

2010/10/29  17:18


 特別会計(特会)の見直しを進める行政刷新会議ワーキンググループ「事業仕分け第3弾」の前半戦が27-30日、東京・池袋のサンシャインシティ文化会館2階で行われた。3日目の29日午後の「エネルギー対策特別会計」を現場で見学し、30日にはインターネット中継で「外国為替特別会計」の仕分けを視聴した。

分校のお蕎麦やさん@会所高原

カテゴリー: 旅行/移動/街歩き

2010/10/28  23:28


 養老渓谷の上流に広がるのが麻綿原(まめんばら)高原と会所(かいしょ)高原。標高2000m級の信州の高原からすれば、300m程度では高原と呼ぶには違和感がなきにしもあらずだが、それはそれ。所変われば、品変わるということなのだろう。

 会所地区にそば処「樅の木庵」があった。会所高原で作ったそばを平成16年に廃校となった分校の校舎を利用したそば屋。農家の村興し事業だという。そば打ちを体験できる施設も併設されている。畳を敷いた教室で新そばのフルコースをいただいたが、乙なものである。

①樅の木庵(もみのきあん)

②もりそば

③そばぜんざい+そばきなこ

④そばがき

寒い季節がやってきた

カテゴリー: 東京日誌Ⅱ

2010/10/27  14:04


今朝は冷え込んだ。駅まで歩きながら、北風が少し冷たかった。小島米店でおにぎりを買って勘定を待つ間、自然と身体が小刻みに震え、足踏みをしていた。「いや、寒いですね」と店長氏。東京都心(大手町)の最低気温は10.4度とこの秋一番の冷え込みだった。

 昨夜の自宅のテレビは、初雪の降る北海道・旭川の模様を映し出していた。年中行事のように野菜を送ってくれた小樽に住む友人にお礼の電話をすると、「海のそばの小樽でもみぞれ混じりの雪が降って寒い」という。北海道では冬が始まったようだ。

 きのうは昼間から、「近畿地方で木枯らし1号が吹いた」とニュースが伝えていたが、気象庁27日の発表によると、26日午後11時12分に東京千代田区でも最大瞬間風速17.7mの北西の風を記録。東京地方でも木枯らし1号を観測した。昨年より7日早く、10月に吹くのは10年ぶりだという。

 あれほど暑かった夏はもう遠い昔のように思えるが、暑い、暑いとうだっていたのはほんの1カ月ほど前のこと。あっという間に木枯らしが吹き始め、そのうち雪も降るのだろう。3カ月予報は「厳冬」を予想している。マーケットが行き過ぎるのは知っているが、天気まで行き過ぎるのは困りものだ。改めて大変な時代になったことを実感するばかりである。

幕張PA@京葉道路

カテゴリー: 旅行/移動/街歩き

2010/10/24  18:18


 京葉道路を走るのは30年ぶりか。幕張パーキングエリアに立ち寄ると、「PASAR幕張」(パサール)の名称が目に入った。ただ、意味がさっぱり分からない。家に戻って調べると、「さまざまな人が集う公園のようなスペースを目指した」という。

 それでも分からないので「PASARとは」を調べると、パーキングのPA、サービスエリアのSA、リラクゼーションのRを組み合わせて作った造語だとか。これを聞いて、もっと分からなくなった。というか、馬鹿馬鹿しくなった。魅力的な店舗を展開したフードコートの語感を出したいのだそうだが、言葉だけで踊っている感じだ。

養老渓谷@千葉県

カテゴリー: 旅行/移動/街歩き

  12:15



               (栗又の滝=養老の滝)
 
 千葉県松戸市には7年間住み、そのうち3年は県庁所在地の千葉市で勤務したとはいうものの、千葉県民の意識は丸でなく、むしろ「千葉都民」の意識のほうが強かったことを告白しなければなるまい。千葉市勤務になってやっと千葉県民としての自覚が生まれたものだった。

 東京湾アクアラインの先に目指したのは養老渓谷(夷隅郡大多喜町栗又)。大多喜町から市原市を流れる養老川によって形成された渓谷だ。千葉県内でも有数の観光地のようだが、よく知らなかった。同県内には高い山も大きな川もないから、渓谷と聞いても食指が動かなかった。

 それほど期待していなかったが、案の定、紅葉にはかなり早かった。前兆もほとんど見られなかった。それでも1カ所だけ、上のほうが少し色づいていた。気分的にはこれをもって今年の紅葉を愛でたことにしたい。

 意外だったというべきか、全くの無知だっただけだが、養老渓谷に「養老の滝」があることを現地に行って初めて知った。地元では在所の名前をとって「栗又の滝」と呼んでいる。長さ100m、落差30m。こんななだらかな滝を見るのは初めてだ。真上から真下に水が一直線に落ちるのが滝だと思っていたから、不思議な感じだった。

 「養老の滝」と聞けば、どうしても「岐阜県の養老の滝」(高さ30m、幅4m)を思い浮かべてしまう。栗又の滝は「上総(かずさ)養老の滝」と呼んで、岐阜の滝と区別しているようだ。鮎釣り師が風景の中に溶け込んでいた。遊歩道を2kmほど歩く間に幾つも滝があって、それぞれに名前が付いていた(千代の滝→万代の滝→昇竜の滝→見返りの滝)。②と③は逆かもしれません。

①万代の滝

②見返りの滝

③昇竜の滝

海ほたる@東京湾アクアライン

カテゴリー: 旅行/移動/街歩き

  10:05



            (建設記念碑・カッターフェイス)

 1976年から約3年間、千葉で駆け出し記者生活を過ごした。松戸の自宅から千葉市まで毎日車で通勤した。その当時から房総半島と三浦半島を橋で結ぶ構想は夢物語として語られていた。千葉は行きどまり県。半島の奥に行っても、結局は戻ってこなければならない地理的宿命を帯びていた。

 房総半島と三浦半島を橋で結べば、南房総の人たちは北房総まで出てくることなく、東京をバイパスして神奈川に上陸できるからだ。そんな千葉県民の悲願を実現したのが1997年12月に開通した東京湾アクアライン。一度走りたいと思っていたが、やっと実現した。個人的な念願が叶った思いだ。

 千葉県木更津市と神奈川県川崎市を結ぶ。川崎市側9.6kmは海底トンネル、木更津側4.4kmは海上を走るアクアブリッジだ。その境の人工島に海ほたるPAがあった。建設記念碑のカッターフェイスの巨大さは難工事を思わせる。人間の力は偉大である。


              (木更津側のアクアブリッジ)

『のぼうの城』

カテゴリー: Books

2010/10/23  23:00


書名:『のぼうの城』(上下)
著者:和田竜(わだ・りょう)
出版社:小学館文庫(2010年10月11日初版第1刷発行、2007年12月に小学館から単行本発行)