2009年2月 のアーカイブ

土佐文旦

カテゴリー: 東京日誌Ⅱ

2009/02/26  22:04


 南国土佐の味覚「土佐文旦」。ぶんたん。鹿児島など日本国内でもいろいろ栽培されているが、何と言っても高知県土佐の文旦が一番らしい。形が大きくて立派。実際に木に生っているところはさぞや壮観にちがいない。みかんと比べて、その大きさが格物だ。とにかく果肉がさわやかで、瑞々しい。

 初めて食べたのは2005年2月27日。その日のことを当ブログで検索したら、文旦に感激していた。当時、デジカメを持っていなかったので、映像なし。こういうものは映像があるとないとでは大違いだ。今回は記録に残す意味で写真を載せる。

中央区防災講演会「災害から身を守るために」

カテゴリー: 講演会/シンポ/セミナー/勉強会

2009/02/25  23:44


 東京都中央区防災講演会が2月25日、北村春江元芦屋市長(現弁護士)を迎えて銀座ブロッサムホールで開かれた。NHKドキュメント「神戸 72時間の記録」と市民撮影のビデオ「芦屋地区の記録」を見た後、北村講師の講演「災害から身を守るために」を聞いた。

 北村氏は女性では全国初の市長。平成3年から15年まで3期12年芦屋市長を務めた。昨年夏まで2年間神戸で勤務したので、阪神・淡路大震災の話は連日のごとく聞いていた。それでもこういうものは何度聞いても聞きすぎるということはない。天災は忘れたころにやってくるものだ。

 東京でもいつ直下型地震に見舞われてもおかしくないと言われながらも、そんなことを心配していては生活できないのも確か。問題はいつ来るかではなくて、いつ来ても、それに対応できる態勢を整えておくこと。これがなかなか難しい。人間は痛い目に遭わないと、なかなか本気になれないものだ。

 また、そうでないと生活に支障が出るのも本当だから、なおさら厄介である。要は困るのは自分である。北村氏が言うように、「行政には限界がある。自分のことは自分で守るしかない」ということである。この防災意識を高めた上で、「3日分の食料と水を準備する」防災対応を取ることが必要だ。

 神戸にいたころにはそう思っていたが、実際に行動するのはまた別のようである。思うのは簡単だ。問題は行動である。

亀甲竹

カテゴリー: 東京日誌Ⅱ

2009/02/24  22:11


①亀甲竹(きっこうちく)

 都立光が丘公園の中にある屋敷森跡地に植えられている。ネットフリー辞書「ウイキペディア」によれば、亀甲竹は孟宗竹(モウソウチク)の突然変異で、稈の枝下部分の節間が交互に膨れており、節が斜めとなった竹。亀甲状に稈が連鎖したその不思議な形は観賞用に庭園へ植えられて珍重される。

 京都特産と言われており、京都ではキッコウチクを収穫し火あぶりにより磨き上げた製品を京銘竹として京都府伝統工芸品の一つに指定している。加工品は主に床柱・花器・結界など。なおテレビドラマの水戸黄門に登場する水戸黄門の杖はキッコウチク製である。

②屋敷森跡地


 300年の歴史を持つ農家の屋敷森跡地。奥まったところのしだれ梅が好きで、この季節には必ず観に来る。屋敷もその主もずっといないのに、毎年見事が花を咲かせてくれる。ちなみに、光が丘には「成増飛行場」(高松飛行場とも呼ぶ)があった(昭和18-20年)。その後、米陸軍の家族宿舎、通称グラント・ハイツがあって、1200世帯の住む「練馬の中のアメリカだった」という(昭和21-48年)。しだれ梅はこの歴史も知っているはずだ。

『へばの』

カテゴリー: 映画/テレビ/舞台

2009/02/22  11:57


 「ポレポレ東中野」で木村文洋脚本・監督作品『へばの』(2008年日本映画、81分)を観た。観る前に分かっていたのは作品の舞台が青森県六ヶ所村であることぐらいで、「へばの」が「さようなら」という意味であることも、「わは、ここにいる」というサブタイトルの「わ」は「わたし」であることさえも知らなかった。青森弁も分かりにくかった。

 何年前か「六ヶ所村」へは一度行こうとしたが、実現しなかった。核燃料再処理工場があるところだ。映画のテーマは再処理工場で働く戸澤治と六ヶ所村PRセンターで働く對馬紀美の別れと再会。治は作業中にプルトニウムに被爆し、紀美の前から突然姿を消す。紀美は六ヶ所村の生活をやめない。

 観終わった後、パンフレットを読んで、ようやく分かったことも多い。作品としては評価できない。評価するというよりも、評価される条件を揃えていない。内容も分裂的だし、観客に対しても不親切極まりない。再処理事業反対、原発撤廃を訴えるプロパガンダ映画なのか。監督が何を訴えたいのかもよく分からない。

 終映後、3月上映予定の『デメキング』の原作者いましろたかし氏と木村監督のトークを聞いた。木村監督は「別に舞台が六ヶ所村でなくても良かった」と言っていたが、観る側が「六ヶ所=原発」と思い込むのは自然。いくら青森出身だからといって、安易に六ヶ所を持ち出してもらっては困る。

 「木村文洋は昔から頭の悪い男だ。世の中のほとんどの男が『わかった気でいる』か『わからないって割りきったポーズ』をしてそれなりに上手く立ち回る中で、木村は『わかりたい』と駄々をこね、衝突し、停滞しては、またぶつかっていく。映画『へばの』は物分りの悪い男(=監督)と解られてたまるかという女(女優・西山真央)が、雪の中で向かい合って性交している様を観ているようだ。まったくもって頭が悪い。ただ、あなたが『安全な偽物』より『危険な本物』を選ぶ人種なら、絶対『へばの』を観るべきだ」

 帰りがけにもらったB5パンフの裏面には12人の映画監督らのコメントが掲載されているが、西尾孔志CO2ディレクター映画監督のコメントが一番しっくりきたので紹介しておきたい。

神戸館

カテゴリー: ひょうご@東京

  09:40


 東京・新橋で見つけた神戸風居酒屋。立て看に書かれたメニューには神戸ビーフの入った「三宮コース」なども書かれていた。通りすがりだったので正体不明。そのうちに・・・

吉野梅郷

カテゴリー: 東京日誌Ⅱ

2009/02/15  13:33


 今週末は信じられないくらいのポカポカ陽気。これほど陽気が良くては家の中にじっとしていろというほうが無理。ちょうど土曜日の日経別刷り『何でもランキング』で「おすすめ梅の名所」の1位に紹介していた「吉野梅郷(よしのばいごう)」(東京都青梅市)に車を走らせた。自宅から50kmほどあるが、びっくりするほどの遠さではない。

 吉野梅郷のシンボルが「青梅市梅の公園」。120品種、1500本の梅がある斜面を利用した自然公園。1972年(昭和47年)に青梅市が整備した観光スポット。市のウェブサイトは13日時点で「まだつぼみ」と伝えていたが、14日、15日の暖かさに一挙に開花したと思えるほど、結構咲いていて、しっかり楽しめた。

 「起伏のある斜面に咲く色とりどりの梅が織り成す景観は見事」「梅林が立体的に見える。下から見上げてもよし、上から見下ろしてもよし」。流石、青梅市の整備した梅林だと感心した。水戸の偕楽園の古木もすごかったが、立体感ではこちらに適わない。

 にわか勉強(ウェブサイト閲覧)によれば、梅には花の観賞を目的とする「花梅」と実を取る「実梅」の2種類がある。花梅は「野梅系」(野梅から変化した原種に近い梅。中国から渡来した梅の子孫)、「緋梅系」(野梅系から変化したもの)、「豊後梅系」(梅と杏の雑種)の3系9性に分類される。

 この日観た「月影」は野梅系の1つの青軸性に属する。枝や額は常に緑色で、蕾も緑白色。花は青白色。「御衣黄」(ぎょいこう)という桜の品種があるが、同じように緑がかった気品のある姿は美しい。梅の御衣黄と思った。紅梅、白梅は結構観ているが、”緑白梅”はなかなかお目にかかれない。

①月影


②月影2

③西斜面から東斜面を眺める

④頂上から北を眺める

『アラビアのロレンス』

カテゴリー: 映画/テレビ/舞台

2009/02/14  17:40


(パンフレットに閉じ込まれている写真「ロレンスの駱駝騎乗兵の背景となった刻々と色の変わる砂漠」)

1988年、コロムビア映画会社製作のアメリカ映画。デービッド・リーン監督。「完全版」、上映時間が227分、何と4時間近い大作で、観るのは体力勝負である。インターミッションの入る映画を観たのは初めてのような気がする。2月11日、新宿高島屋スクエアの「テアトルタイムズスクエア」は長蛇の行列。これにまずびっくりした。

 自伝『知恵の七柱』を基に、アラブ民族を率いてトルコと死闘を繰り広げた英国将校T・E・ロレンスの苦悩と挫折を壮大なスケールで描いたオスカー作品賞受賞のスペクタクル歴史劇。歴史から見れば、デタラメ映画、文化的見地から見れば、名作とのレビューを読んだ。

 むしろ歴史家に近いジャーナリストの立場からすれば、愚作に違いない。中東の歴史を単純化し過ぎているし、英国の謀略外交を担った面から考えても、単純にアラブを解放した英雄視するのは問題がある。史実に忠実ではない。

 逆に壮大な砂漠を見事に切り取った撮影や引き裂かれたロレンスの苦悩を演じたピーター・オツゥール、アラブの盟友アリ酋長を演じたオマー・シャリフや勇敢なハウェイタトの酋長アウダに扮したアンソニイ・クインなどの演技はすばらしい。歴史家と芸術家の双方の眼を持って鑑賞するのが一番なのかもしれない。

「大江戸えねるぎー事情」

カテゴリー: 講演会/シンポ/セミナー/勉強会

2009/02/12  23:31


 「大江戸えねるぎー事情」と銘打った作家、石川英輔氏の講演会。2008年1月に「千代田区地球温暖化対策条例」を施行するなど、二酸化炭素の排出が少ない低炭素型社会の形成を目指している東京都千代田区の主催。同氏は1933年生まれで江戸文化に詳しい。

 江戸時代の江戸は100万人の住む世界に冠たる大都市。経済成長はゼロだが、食料自給率は100%、モノを保存できないので在庫もゼロ。ガソリンなしでも平気で暮らしていた。冷蔵庫がないから食べるモノも旬のものばかり。

 今の日本人は1日1人当たり12万kcalのエネルギーを消費しているとか。石油換算では10リットル。それに比べ、江戸時代はほぼゼロに等しい。薪などはエネルギーで換算できないらしい。極めて原始的な生活だったが、そんなに悪い生活でもなかったようだ。

 具体的な例が病気。現代は国民病の発症が一段と低年齢化し、小児性成人病も登場するほど。生活習慣病は今や5歳児の5%もいるという。エネルギーを多消費すればするほど、肥満などの病気が顕在化しているのが現実だ。つまり、「エネルギーをたくさん使ったからと言って、生活が恵まれたものになるとは言えない」。

 ①高カロリー・高たんぱく・高脂肪②運動不測③不規則生活-現代人を取り巻く状況はこれだ。我々はこれを①良質な食事②労働からの解放③自由な生活-と勘違いして喜んでいるが、実はこうした生活は人間の身体には向いていない。

 人類が生まれて700万年。人間が穀物の栽培を覚え、農業が始まってからでも1万2000年。その歴史のほとんどは飢えとの戦いだった。食べないことに対しては強いが、過剰栄養には弱い。

 エネルギーをそんなに消費しなくても健康な生活を維持できたのが「江戸時代」。エネルギーを使っている限り、健康な生活はできない。そういう江戸時代の考え方は現代人にとって参考になるのではあるまいか。

ドコモタワー

カテゴリー: 東京日誌Ⅱ

2009/02/11  14:32


 新宿周辺でひときわ目立つのがNTTドコモ代々木ビル。通称ドコモタワー。デザイン的にはニューヨークのエンパイアステートビルによく似ている。建物的には50階ほどの高さがあるが、ビルとしては地上27階、地下3階。それでも東京都内ではミッドタウンタワー、都庁第一本庁舎に次ぎ、3番目の高さを誇る。

 239.85m。尖塔部分はクレーンで、それを含めると272m。JR代々木駅の前に立っているので代々木ビルと名称されたが、実際の所番地は渋谷区千駄ヶ谷5丁目。2000年9月、元の新宿貨物駅跡地に完成した。

 暗いが、よく見ると、大きな時計が設置されている。直径約15m。ドコモ設立10周年記念として02年に付けられた。夜になると、白く浮かび上がって美しい。世界一高い時計台である。新宿高島屋スクエア12階からピシャリ。

靴磨き

カテゴリー: 東京日誌Ⅱ

2009/02/10  22:50


 最近になってどういうわけか靴が気になって仕方ない。ひどく汚れていて、せっかく背広やコートでおしゃれをしても、靴が汚れていたら、すべてが帳消しだ。現役のときはほとんど気にしていなかったのに、現役を卒業してから、そんなことが気になりだすなんて、少しおかしい。

 ズボンの線も綺麗に付いているのに、足元を見たら、靴が汚れてくすんでいるなんてことは普通だった。それが最近、気になってしようがない。靴が汚れていると、気分まで滅入るのだ。自分でもその理由が分からない。

 これまで自分で磨いたこともある。ところが、これがなかなか難しい。自宅で磨いても、ピカピカにならないのだ。ただ塗るだけの靴クリームでは光沢も出ない。どうしたら、あのピカピカした光沢が出るのだろう。

 JR神田駅で靴磨きをしているおばさん。もう10年、20年も同じ場所に座っている。神田に行ったら、必ず磨いてもらう。昔は都内でも何ヵ所か、こうした靴磨きのおじさん、おばさんにお目に掛かった。今ではまず見掛けない。今日も磨いてもらった。取りあえずピカピカ。気持ちいい。

 「地べたに座って磨くのは辛いんだよ。特に冬場は大変。ほっかいろのおかげで何とか続けている。一度風邪を引いたりすると、仕事に出てくるのが辛くなる。高齢者が多いから、自然と減っていくんだよ」。大変な仕事である。あと何回磨いてもらえるんだろう。