2007年8月 のアーカイブ

カザフ、カシャガン油田開発を3カ月停止

カテゴリー: 資源/エネルギー/環境

2007/08/29  09:28


 中央アジア最大の産油国、カザフスタンのイスカコフ環境相は27日、日本の国際石油開発が8.33%出資するカスピ海のカシャガン油田開発事業を3カ月間停止することを命じた。「環境保護対策に違反した」というのが理由。ロシアのインタファックス通信が伝えた。

 カスピ海では最近、アザラシやチョウザメの大量死が報告されており、ロシア当局は同油田開発による汚染が原因と指摘、カザフ政府に圧力を掛けていた。カザフ政府の決定はこれを受けたものだが、一方で外資との契約見直しも要求している。

 カシャガン油田はイタリア石油大手のENIを主体に、米エクソンモービル、仏トタル、英蘭シェルのほか、国際石油開発も加わって開発が始まったが、生産開始が大幅に遅れていた。確認埋蔵量は70億-90億バレルとカザフ最大の油田。開発費も1360億ドル程度と当初計画の倍以上に膨れ上がっている。

 環境問題を理由にした開発中断→契約見直しはサハリン2事業でロシア政府が取った手法と同じ。行方が気になる。

藤原伊織「遊戯」

カテゴリー: Books

2007/08/28  23:54


 8月中旬、神戸元町通りにある海文堂書店にぶらっと入ったら、新刊書のところに藤原伊織の「遊戯」が並んでいたのでためらわず買った。今年5月17日、食道癌のため死去した作家。歳が同じなのと作品の世界が好きで、大体読んできた。

 タイトルになった「遊戯」(小説現代2005年1月号)は著者が闘病中も書き続けた作品。これを受けた形で物語は「帰路」(同2005年3月号)、「侵入」(同2005年11月号)、「陽光」(同2006年1月号)、「回流」(同2006年3月号)と展開していく。

 主人公は人材派遣会社社員の本間透と派遣社員、その後CMモデルにスカウトされる朝川みのり。ネットビリヤードのサイトで知り合い、OFFで対面。そこから物語りは広がっていく。会話が楽しい。こういうのを大人の会話というのだろうか。

 最後に所載されている「オルゴール」はそれまでの5編とは無関係の中篇。これが遺作になった。読み続けたいのに途中で終わってしまって、それ以上読むことはもう叶わない。とても残念だ。

「地才地創シンポジウムin西播磨」

カテゴリー: 神戸日誌

2007/08/27  23:57


 神戸新聞創刊110周年記念事業「地才地創シンポジウムin西播磨」が26日、兵庫県先端科学技術支援センター(赤穂郡上郡町光都3-1-1)で開かれた。県内各地に潜在する「地域の才能」を掘り出し、新たな活力の創造につなげていくことを狙っている。

 センターへはJR相生駅から神姫バスで行くのが20分と一番近いが、今回は姫新線播磨新宮経由で行った。本竜野を遊歩したのもこのためで、市内見物を済ませた後、本龍野から播磨新宮までは2駅。そこからバス20分とあったのを信じたのは、甘かった。11時、12時台は一本もなかった。結局、タクシーで15分、3660円。

 自分の車で行けば一番なのだが、車だと、土地の匂いが分からない。知らない土地を知るのはやはり歩くのに勝ることはない。土や風の匂いを嗅ぐことで、その土地を理解できる。簡単だが、これが一番だ。

 第1部の基調講演は経済評論家の内橋克人氏。神戸市生まれで、神戸新聞記者がジャーリストのスタートだった人物。内橋氏は地域主権を確立するために重要なポイントを5つ挙げる。

①制度、仕組みを作ること
②市民資本を形成すること
③技術を社会化すること
④産業連鎖を練ること
⑤FEC(Food、Energy Care)自給圏を形成すること

 地域の才能を集めたパネルディスカッションが第2部。ささ営農社長、県指導林家会会長、作用町商工会青年部前部長、西播磨ツーリズム振興協議会会長などが登場し、各自の取り組みを紹介。最後に加藤恵正兵庫県立大学経済学部教授が以下の3点が重要であるとして議論をまとめた。

①仕組みを作る
 これまでとは違う仕組み、いろんな仕組みの組み合わせ。丸亀商店街の試み
②地域を統合的に見る視点を持つこと
 森林経営のほかに環境の番人としての位置づけ
③コミュニティービジネス(社会貢献型事業)、社会企業を育成すること
 景観自体をブランド化する。山形県金山杉、金山住宅

龍野遊歩

カテゴリー: 神戸日誌

2007/08/26  21:15


①醤油工場を望む

②大鮎の棲む揖保川

③古い町並み

④茅葺屋根の家も

⑤赤とんぼ歌碑

⑥龍野城

 姫路からJR姫新線に乗って本龍野で降りた。醤油の産地として有名だ。播磨の小京都とも言われる。播磨平野の豊かな小麦、山間部に産した質の高い大豆、手近な赤穂の塩、それに清らかな水と穏やかな気候もあって、龍野醤油を生んだ。旧藩主脇坂候の保護もあり、江戸時代から醤油の銘醸地として名を馳せた。

 醤油の起源は古代にまで遡るらしいが、業として成立したのは16世紀のこと。龍野醤油は天正15年(1587)円尾屋孫右衛門、天正18年(1590)栗栖屋横山五郎兵衛によって始められた。寛文6年(1666)、円尾孫右衛門の創案以来、うすくちを特色として栄えた、という。

 それにしても、このたつの市が赤とんぼの作詞で有名な三木露風、さらには哲学者の三木清、はたまた正岡子規の門弟で一高寮歌「嗚呼玉杯に」を作詞した矢野勘治の生地であることは知らなかった。

明石浦鮨

カテゴリー: 神戸日誌

2007/08/25  23:08




 魚の本場・明石で一度鮨屋に行ってみたかった。カウンターに座って、気ままにお好みでつまんでもらうのが夢だ。この明石で鮨屋と言えば、最初に名前が上がるのは「菊水」。この菊水には残念ながらまだ行っていない。

 最近、明石で勢いを増しているのがこの「浦鮨」(明石市日富美町14-23)だという。菊水を凌いだと評価する向きもあるようだ。JR明石駅から西へ歩いて20分ほど。結構、町外れの一角にあって意外だった。店は明石浦漁場の競り市場から歩いて5分。玄関隣りには立派な生簀があった。

 2階の座敷でいただいたのは明石浦コース。

1.口取八寸

枝豆チーズ・鯛皮ゼリー寄せ
針いか香味野菜梅酢味噌和え
真鯛南蛮漬け・明石小蛸煮
穴子八幡巻き・酢取茗荷

1.椀盛り 田舎味噌仕立冷汁

穴子・茗荷・白葱
青じそ・胡椒・白胡麻

1.お造り盛り

皮はぎ薄造り(別皿にて縞鯵・天然鯛・油目・明石蛸・目板かれい・すずき・鱧湯引き)

1.焼き物 活さざえ壺焼き

1.強肴 旬魚潮汁鍋

はも・淡路玉葱・水菜
豆腐・葛切り・椎茸

1.油物

夏蟹ソフトシェル唐揚げ

1.おまかせ五貫

1.赤だし 旬魚の粗

1.デザート

 今回は会合だったので、座敷でのコース料理。ゆったりした座敷も悪くはないが、鮨屋は何と言ってもカウンター。次は是非ともそこに座りたい。神戸空港のほか、京都河原町にも出店している。

NYMEX、身売り説を確認=相手はNYSEユーロネクストか

カテゴリー: 経済/デリバティブ

  12:21


 世界最大のエネルギー取引所であるニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)を保有するNYMEXホールディングス社は21日、他の取引所との合併に向けた予備的な協議を行っているとの声明を発表した。

 気になる交渉相手については明らかにしていないが、市場ではニューヨーク証券取引所と欧州の証券取引所を運営するNYSEユーロネクストに身売りするとの観測が流れていた。ほかにもCMEグループやドイツ取引所などの名前が上がっているが、NYSEユーロネクストとの合併説が最有力。NYSEユーロネクストのジョン・タインCEOは米国内における基盤強化のため買収を検討している考えを表明している。

 NYMEXは、統合による費用削減効果が年間で最高2億5000万ドルに上ると見込んでいるほか、取引所ビルを売却した場合は約5億ドルの売却益を得られるとみている。また経費削減計画の一環として職員の3割に相当する150人を解雇する可能性を示唆している。

 世界の取引所業界では再編の動きが加速している。NYSEグループが4月にドイツ、ロンドンなどを除く欧州の証券取引所を運営するユーロネクストを146億ドルで買収したほか、ドイツ取引所もニューヨークに拠点を置く国際証券取引所を28億ドルで取得することで合意。7月にはCMEがCBOTを買収、世界最大のCMEグループが誕生した。

 NYMEXは原油相場の世界標準になっているWTIを上場している世界最大のエネルギー取引所だが、投資家の間にはエネルギーだけでなく、金融商品や農産物なども含めた総合取引所を求める声が強い。CMEグループの誕生の背景にもそれがある。

 また、取引手法が電子化する中で、NYMEXは依然、手振り主体の取引に固執してきた。NYMEX商品をCMEグループの電子取引システム「グローベックス」に乗せることを決めたことを受けて、第2四半期の出来高は前年同期比52%も減少した。

 エネルギー取引では世界最強の取引所として存在感を示してきたNYMEXだったが、総合市場化、電子取引化の加速する市場の波に取り残された格好だ。最終決着がどう付くのか現段階では分からないが、”恐竜”の最後が迫っているように思える。

飛騨高山-多治見-伊勢神宮-名古屋

カテゴリー: 旅行/移動/街歩き

2007/08/24  23:09


①飛騨高山-宮川朝市

②多治見市-40度

③伊勢神宮-赤福本店

④伊勢神宮-座敷でいただいた赤福

⑤名古屋市-日泰寺

ICE、ウイニペグ商品取引所を傘下に

カテゴリー: 経済/デリバティブ

2007/08/22  09:29


 米アトランタに本拠を置く電子取引所、インターコンチネンタル・エクスチェンジ(ICE)が活発に他の取引所買収に動いている。7月には世界最大の農産物市場であるシカゴ・ボード・オブ・トレード(CBOT)の買収を仕掛けたが、最終的にシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)に敗退した。

 ICEが次に狙ったのがカナダのウィニペグ商品取引所(WCE)。1887年設立の農産物先物取引所で、飼料用小麦や菜種、大麦の先物・オプション取引を行っている。ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)とうわさされる第3の応札者との間で買収合戦になっていたが、8月20日に買収価格を引き上げた。WCEは同22日の株主投票で、売却を決定した。買収額は5000万カナダドル(約54億円)。

 ICEは今年1月、ニューヨーク・ボード・オブ・トレード(NYBOT)を18億ドルで取得、コーヒー、ココア、凝縮凍結オレンジジュースなどの農産物市場を傘下に収めるなど世界の先物市場での影響力を高めている。

 ICEはロンドン国際石油取引所(IPE)を買収してICEフューチャーズを設立。欧州における石油取引の中核市場としての地位を築いている。米最大のエネルギー市場NYMEXとの競争も激化しており、注目すべき存在だ。

 新しいエネルギー「エタノール」はトウモロコシを原料に生産されることから、エネルギーと農作物との連関性が高まっている。相場もその連動性に注目が集まっている。農作物、エネルギーというこれまで関連性のなかったものにつながりが出てきたことは面白い。

白川郷

カテゴリー: 旅行/移動/街歩き

  00:00


①朝の散歩-ススキ

②朝の散歩-ダムを遠望す

③朝の散歩-荻町を望む

④朝の散歩-小川

⑤荻町-合掌造り

⑥荻町-合掌造り

⑦古川-在郷料理(ざいごりょうり)

⑧高山-旧市街

⑨高山-飛騨牛のせ朴葉みそ料理

⑩高山-放生会

ドバイ取引所、北欧証取買収に参戦

カテゴリー: 経済/デリバティブ

2007/08/20  09:48


 ドバイと言えば、アラブ首長国連邦(UAE)の1首長国。豊富なオイルマネーを武器に、中東における金融センターとしてのポジションを一段と強化している。世界の金融機関がこぞって進出しており、国際金融センターとして存在感を高めている。

 このドバイ政府が運営するドバイ取引所(ドバイ証券取引所とドバイ国際金融取引所の持ち株会社)が17日、北欧・バルト諸国で証券取引所を運営するOMX(スウェーデン)を買収することを提案したとロイター電などが報じた。買収提案額は277億クローナ(約40億ドル=約4500億円)。

 OMXに対しては米ナスダック市場を運営するナスダック・ストック・マーケットが5月、約37億ドルで買収することで合意しているが、今回のドバイの提案はそれを14%上回る。OMXはドバイの提案を検討する考えを示しており、買収合戦に発展する方向だ。

 世界の証券界ではOMXが買収により北欧最大の市場に成長。西欧最大のユーロネクストもNYSEと合併し、NYSEユーロネクストが時価総額で世界最大の取引所にのし上がった。ナスダックはロンドン証券取引所買収に失敗し、その対象をOMXに切り替えた。

 これまでもドバイはオイルマネーの保有者だったが、それを動かすのは欧米のマーケットだった。今回の買収提案はいよいよ、ドバイが国際マーケットの胴元になる意図を明確にしたものだけに、不気味である。