2009年12月 のアーカイブ

紅あづま

カテゴリー: 丹波日誌

2009/12/31  14:35


 いよいよ今年も大晦日。兵庫県中部の中山間地域も昼間から気温が急降下、太陽の光が差し込んでいるにもかかわらず、小雪がちらついた。風が強く、体感温度を一段と下げている。前栽の手水鉢は氷が薄く張っていた。寒いはずである。

 昼間から薪ストーブを焚く。そしてさつまいも「紅あづま」を銀紙に包んでストーブの中に入れる。15分もすれば、ほっかほっかの出来上がり。電子レンジとは味が丸で違う。

 既に時間は午後6時。書斎の窓から外を見上げれば、真ん丸い大きな月がくっきりと浮かんでいる。満月だ。寒空に澄み切った光を放っている。この書斎から月を眺めるなんて初めてだ。それも大晦日である。もう6時間もすれば、新しい年が明ける。自分は何も変わらないのに・・・

ブランデー

カテゴリー: 酒/酒場/居酒屋

2009/12/29  23:12


 こちらに来て、たまたま本棚にあった大沢在昌著『灰夜』を読み始めた。長編刑事小説・新宿鮫シリーズ第7弾。2004年6月20日第1刷発行。光文社文庫。昔買って、少し読んだあと、そのままになっていた。同僚・宮本の7回忌に彼の故郷(九州南部らしい)を訪れた警視庁新宿署の鮫島警部が何者かに拉致される。

 そこから、自力脱出した鮫島の、見知らぬ街での孤立無援の戦いが始まる。深夜、薪ストーブの前でブランデーを飲みながら新宿鮫を読むのも悪くない。

そして神戸

カテゴリー: 旅行/移動/街歩き

2009/12/28  15:13


 明石から神戸まで車で30分ほど。ここも3年ぶりだ。丹波からだと、距離にして70キロしかない。それなのに六甲山系が立ちはだかって物理的、心理的なバリアを形成している、とでも言えばよいのだろうか。90キロの大阪のほうが交通的、心理的にも近いのである。不思議だ。

 モザイクや元町商店街を歩く。どこもかしこも懐かしい。やはり、おしゃれでハイカラな街だ。「つゆき」で毛布を買って、「つるてん」できつねうどんを食べ、「はた珈琲店」でハイカラブレンドを飲んだ。何とも言えない味わいだった。

明石蛸

カテゴリー: 旅行/移動/街歩き

  12:38




 明石と言えば蛸である。魚の棚(UON TANA)の蛸である。JR明石駅からすぐの魚の棚商店街で売られる蛸はすぐ目の前で水揚げされた蛸で、いきの良さは天下一品である。

明石海峡

カテゴリー: 旅行/移動/街歩き

  11:26


 久しぶりに明石に行った。3年ぶりくらいか。国道175号線を一路南下。一本道だ。明石市役所のパーキングに車を入れて思い出した。市役所に浦鮨のレストランがあることを。市役所南棟2階の展望レストラン「シーフード浦活」がそれ。目の前は明石海峡で、大型船や小型船がひっきりなしに航行する瀬戸内海の銀座だ。

①蛸ランチ


②高速道路に対抗して奮闘中のたこフェリー

時の太鼓

カテゴリー: 丹波日誌

2009/12/27  17:06


西山酒造場

カテゴリー: 酒/酒場/居酒屋

2009/12/26  16:44


 地元ということだけで、酒のうまさが違ってくる。そんなものである。丹波の酒も色々あるが、ずっと気に入っているのは西山酒造場の清酒「小鼓」(こつづみ)。グレードもさまざまだが、どの酒もそれなりにうまい。この酒の特徴はクセがないこと。クセを殺して、料理のうまさを引き立てる役回りをわきまえている。

 自己主張の強さが重要なことも多いが、そうでない場面もあるのではないか。地酒ブームの中にあって、控えめな「小鼓」のような存在があってもおかしくないように思える。どういうわけか、一定の愛飲家の心をつかんでいるようで、関東でもひいきにしている和食の店が少なくない。

 どんなところで造られているのか、1度見たかった。きちんと取材を申し込んだのではなく、ただ立ち寄っただけなので、外からうかがうしかなかった。外から見る限り、特段の特徴はなく、期待外れだった。小鼓と同じだった。

田舎の風物

カテゴリー: 丹波日誌

2009/12/25  11:49


①薪ストーブ

 いくら寒くてもこいつが強力な味方。空調の乾燥的な暖かさや石油ストーブの化石燃料的な暖かさに比べ、とにかく身体の芯から暖まる、暖かい暖かさである。部屋の空気全体を暖めるから、薪をくべるのをやめても、暖かさの余韻が残る、持続する。この余韻が格別である。

②柿木
 田舎の家なら、どの家にも少なくても1本はあるのが柿木。あらゆる果物が溢れている現代ではあるものの、柿は郷愁を誘う。あまりにも多く実が付き過ぎて、とても全部をもぎ切れない。熟柿は鳥の好物だ。

③田舎の晩餐

トントロ

カテゴリー: 丹波日誌

2009/12/24  17:32


 「トントロ」なるものを初めて食べた。豚のトロである。トロと言えばマグロとばかり思っていたら、そうではない。脂身たっぷりなのは豚も同じらしい。牛のトロがあるのか知らないが、豚のトロはむしろ、知らないほうが不思議なようだ。

 個人的にはあまり口にしたくない。最近は、ホルモン料理屋が若者たちの間で人気を呼んでいるらしい。あんなもんのどこがいいのか理解できないと思うけど、人様々、人生さまざま。焼肉屋も色々趣向が変わっている。七輪の上で焼くのが「牛若丸」流。個人的には石焼ビビンバがうまかった。

丹波の朝霧

カテゴリー: 丹波日誌

  07:06


 実家到着は午前7時前。西宮名塩SAでブログを更新していたので時間を食った。とにかく、中国道から舞鶴道に入ったあたりから急に霧が濃くなった。50キロ走行規制。家の周りも濃い霧に覆われていた。300mほど先は何も見えない。土地の人は「丹波の朝霧」と呼ぶ。

 霧の中を走る場合、頼りになるのは道路際の白線。白線は相当霧が濃くてもくっきりと浮き立つ。サイドミラーでこの白線を切りながら走れば他が見えなくても大丈夫。それでも、怖いのは前方に車が立ち往生しているときだ。目前に車が止まっていて、ギョッとすることもある。

 昔、スイスのジュネーブに向かう途中で、視界ほぼゼロの霧に遭遇して、とても怖い思いをした。他の車も立ち往生して、とにかく前に進めない。車を横に寄せて、じっとしているしかなかった。霧がこんなに怖いものだとは思わなかった。車になぜフォグランプが付いているのかそのときに理解した。

 霧で怖い思いをもう1つ。蔵王を山形県側から宮城県側に降りたとき。火口湖のお釜に向かう途中でひどい霧になった。全く周囲が見えなくなった。そのときも頼りは点線上に置かれた石に塗られた白いペンキ。そのペンキ石を辿って無事お釜に行き着いた。

 ときどき、霧がすっと晴れると、自分の現在地と全体状況が確認できるものの、ものの数秒でまた元の状態に戻り、正直、”遭難”の2文字が脳裏を掠めた。自分が本当に怖い目に遭わないと、なかなかその怖さを実感できないものである。