2005年6月 のアーカイブ

インターネットライブ講演会

カテゴリー: 経済/デリバティブ

2005/06/29  07:54


 某インターネットサイトの講演会(セミナー)に出演した。講演会と言っても、目の前の聴衆はゼロ。パソコンに向かって一方的にしゃべるのである。正確に言うと、パソコンの上方にリンゴ型のカメラが据え付けられており、目線をそれに向けながら話をするのだ。聴衆はネットにつながっていて、必要に応じて、パソコン上で質問してくる仕掛けである。

 同時にパソコン本体の画面上には講演で話す内容のポイントを書いたプレゼンテーション資料が映し出される。用意したのは9項目。話の進展に応じて、マウスを動かし、次の資料を画面表示しなければならない。これが意外と大変だ。

 時折カメラのほうを見ながら、しかし、ほとんどはプレゼン資料を眺めて話をする。ちょうど1時間。聴衆の反応を見つつ、話をするのならまだしも、前にはだれもいなくて、一方的に話をするという経験を初めて味わった。ラジオでもせめて相手のアナウンサーがいて、掛け合いだろう。

 テーマは「生まれ変われるか?日本の商品先物市場」。今年5月1日の改正商品取引所法施行を契機に、改革に乗り出している業界の取り組みの現状を話した。先物市場の活用を図ることが国民経済のコスト負担を軽減する意味でも重要だと力説した(つもりだ)。

 セミナー参加者からはネットを通じて質問も寄せられる。話をしながら、タイミングを捉えて、それにも答えなければならない。このタイミングを捕まえるのがこれまた大変である。何事も経験。時間が経てば、何事も終わる。結果は二の次。

 「初めてにしては良かったですよ」。担当者にねぎらいの言葉を掛けられてスタジオ(マンションの一室)を出た。面白い経験だったが、やはり、少し疲れました。でも、気分が少し高揚してもいました。

区公募債「豊島ふれあい債」

カテゴリー: 経済/デリバティブ

  07:20


 もう募集期間が過ぎて恐縮だが、たまたま行った東京都豊島区の保険所で第2回区民参加型の区公募債「豊島ふれあい債」募集パンフレットが目に止まった。「あなたの資金を豊島区のまちづくりに活かします」との趣旨で発行される債券で、今回調達された資金は、新しい豊島清掃事務所(池袋本町1丁目)の建設に充当される。

 償還方法:5年満期一括償還
 発行日:平成17年2月25日(金)
 利払日:毎年8月、2月の各25日
 償還日:平成22年2月25日
 ご購入できる方:豊島区にお住まいの個人の方
 発行額:5億円
 発行・償還価格:額面100円につき100円
 購入限度額:お1人様300万円まで
 利率:平成17年2月7日発表 

 取り扱い金融機関: みずほ銀行
              巣鴨信用銀行
              東京信用金庫
              みずほインベスターズ証券
              岡三証券

 地方自治体の財政が困窮しているのはご承知の通り。どの県、市、町も遣り繰りに大変だ。そこで最近はやりなのがこの「公共債」だ。債券を発行して、地元住民から資金を吸い上げ、それで必要資金を調達しようとの試みだ。

 国はとっくに個人向け国債を出して、国民の懐を当てにしているが、地方自治体もこの分野に乗り出してきている。民間企業発行の債券と自治体発行の債券が市場でぶつかる事態も今後は予想される。「公共債」市場は今後、急拡大することが確実だが、国挙げて、借金地獄に陥っている事実は不気味である。 

価格は変動する

カテゴリー: 経済/デリバティブ

2005/06/22  10:12


  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場がこのところ歴史的な高値を更新している。中国などの経済発展を背景に、需給逼迫要因を先取りしたもので、それにヘッジファンドなどの投機資金が流入したためだ。週明け6月21日(月)の米国産標準油種WTI7月決済物は1バレル=一時59.70ドルと過去最高値を記録した。60ドル台乗せは時間の問題だろう。

 ちょうど20年ほど前、原油相場が10ドルを割り込み、産油国が悲鳴を上げていたのがウソのようである。当時からすれば、信じられないことが眼前で起こっているのだ。石油輸出国機構(OPEC)が価格支配力を持っているかどうかは今や大きな問題ではなく、純粋に、需給と投機が価格押し上げ要因だろう。

 それにしても、価格は動くものである。とてつもなく変動するものであることを身を持って体験している。あれだけ高かった金利がゼロ金利近辺に張り付いて久しい。1オンス=800ドルまで高騰した金塊相場も一時は200ドル台まで落ち込んだ。現在は420ドル台だ。株価や円ドル相場しかりである。

 モノの価格は常に変動するものだ。それをじっくり見据えた上で、いかに先読みをし、それを投資行動なり、生活設計に組み込むかだ。診立ての正確さと的確な対応が巨富を生む。ちょっとした取り組みの差で、決定的な差が生じる大変な時代だ。価格の変動とその背後に潜む要因を冷静に分析する癖を身に付けたい。やはり、先は読めたほうが心静まるのだから。

奥多摩そば「おでんそば」

カテゴリー: 東京日誌

2005/06/19  23:58


  久しぶりにJR立川駅の青梅線ホームにある「奥多摩そば」で、おでんそば(380円)を食べた。そばの上に大きなさつまあげが乗っている。そば自体はそんなにおいしいとは思わないが、さつまあげはうまい。蒸し暑い日だったが、おいしかった。

 「奥多摩そば」は立川駅構内のホーム(青梅線、中央線上下、南武線)に4店舗。昔は青梅線や南武線のホームにはなかったような気がするが・・・。おでんそばの看板に「NRE」の文字があったので、昔はなかったのにと、後で調べたら、「日本レストランエンタプライズ」(旧日本食堂)の略称。親会社はJR東日本である。

 立川駅構内の店を経営していた「中村亭」は1999年、NREの子会社になっていた。正確には「株式会社エヌアールイー中村亭」。NREは最近、どんどん増えている駅構内の立ち食いそばチェーン「あじさい」も傘下に持っており、そのうち、店舗数の少ない「奥多摩そば」も「あじさい」に統一される運命にあるのだろうか。

 ”駅そば”は個人的に懐かしい。学生時代、陸送のバイトをやっていた。新車を地方の販売店まで運転して届ける仕事だ。夜出発して、現地に朝着くのが基本だ。おおよそ東京から100キロ圏内で、甲府、前橋、水戸へはよく行った。車を届けて、電車で戻ってくる。朝甲府で、駅そばを食べ、夜は水戸のホームでも、駅そばを駆け込んでいた昔を思い出す。たかが駅そば、されど駅そばである。

おむすび「権米衛」

カテゴリー: 東京日誌

2005/06/14  11:02


 お腹がすいたのがちょうど正午すぎ。霞ヶ関界隈は昼休みどきで、人、人、人。じっくり食事をしようにも混雑するのでどうしようかと迷いながら、イイノビルの裏側を歩いていたら、目に飛び込んできたのが「おむすび権米衛」日比谷店(東京都港区新橋1-1-15物産ビル別館1階)。手造りおむすび専門店。おむすびには目がないので早速入った。

塩    沖縄の天日で2年間じっくり枯らした天然海塩
米    メダカが泳ぐ田んぼで健康に育ったお米
      炊き上がりにツヤの出る富山の銘水
手にぎり あつあつの炊きたてを手塩にかけてふんわり手にぎり

 お得なセットメニューが2種類

▼権米衛ごはん 300円
  ・塩むすび
  ・自家製みそ汁
  ・農家自慢のお漬物
▼おむすび御膳 550円
  ・お好きなおむすび2個
  ・自家製みそ汁
  ・こだわりのお惣菜

 かなり大ぶりなおむすびにしては、100円から180円までと手ごろ。バリエーションも豊富そう。セントラルキッチンではなく、店内で握っているので暖かく、コンビニのおむすびとは違う味わい。店内で食べられるカウンター席もあり、短時間に格安に食事を済ませるにはとても便利だ。小島米店のおにぎりもいいが、ここも気に行った。権米衛ごはんはおいしかった。

「ドバイ・マーカンタイル取引所」合弁で設立=NYMEX

カテゴリー: 経済/デリバティブ

  10:40


ドバイ・ホールディングとニューヨーク商業取引所(NYMEX)は6月10日、中東初のエネルギー取引所となる「ドバイ・マーカンタイル取引所」(DME)を合弁で設立することで合意したと発表した。DMEは硫黄含有量の多いサワー原油と重油の取引を2006年早々にも開始する予定。取引は立ち会い方式と電子取引の両方で行われる。

 ドバイはアラブ首長国連邦(UAE)の中心的な首長国。DMEは金融ビジネスを活性化させる目的で開設された「ドバイ国際金融センター」内に設立され、NYMEXが取引ノウハウなどを提供する。

 ドバイ・ホールディングのモハメッド・アル・ゲルガウィCEOは、「この合意は中東地域でエネルギーの商品取引を提供する重要な第一歩。われわれの最優先課題は、この合意を基に、中東資本市場における金融取引の高度化に伴い不可欠なリスク管理のプラットホームを構築することである」と述べた。

 また、NYMEXのミッチェル・スタインハウス会長は、「DMEの長期的な成功を目指して、われわれの培った豊富な知識を活用し、中東に最先端かつ世界最高クラスの商品取引所を設立したい」と抱負を語った。

 NYMEXにとっては、昨年11月のダブリン取引所開設、今年4月のロンドンでの取引所新設申請に続く世界戦略の一環。半面、シンガポール取引所(SGX)との合弁交渉は白紙撤回されたばかり。オープンアウトクライ(公開呼び値=手振り)方式に固執する取引スタイルとも絡んで、NYMEXの動きには目を離せない。

「成功術 時間の戦略」(鎌田浩毅著、文春新書)

カテゴリー: Books

2005/06/13  08:27


 火山学者が書いた成功するための時間管理術。仕事、人づきあい、趣味が満たされたときが人生の成功と呼べるのではないかとの観点から、この3者をバランスよく発展していく生活を送るため、誰でも平等に流れてゆく時間を活きた時間として過ごす”戦略”を論じている。「人生の成功術の世界」を目の前に突き付けられると、やはり、覗いてみたくなるのは人情である。

第1章 時間管理の戦略ー活きた時間、死んだ時間
第2章 人に負けない”武器”を持つ方法ースペシャリストになるための助走
第3章 人間関係の戦略ー貴人が人生を拓く
第4章 フレームワーク利用術-世界観の違いを乗り越えるために
第5章 戦略的な読書家になるー読書の楽しみと効用
第6章 効率的に教養を身につける方法ーエグゼクティブはジェネラリスト
第7章 無意識活用法ー意識下にある膨大な能力の活用
第8章 クリエイティブになる方法ーまず常識を疑う
第9章 「オフ」の戦略-豊かな人生をt創り出すために

 本書を読んだだけで、もう人生の成功を手に入れたような気分に陥るが、もちろん、そんなことはない。「おわりに」の章で、「知ることがむつかしいのではない。いかにその知っていることに身を処するかがむつかしいのだ」(司馬遷「史記列伝」)とちゃんと釘を刺している。

 ここに紹介された9つの戦略には初級、中級、上級とそれぞれに段階が設けられている。これから社会に出る大学生や既に社会人になっている若者、さらには生涯現役を目指し、少しでも人生を充実させたいと願う中高年齢層にも参考になる実践的な戦略書だ。

鎌田浩毅(かまた・ひろき) 1955年東京生まれ。通産省地質調査所主任研究官等を経て、97年より京都大学総合人間学部教授、同大学院人間・環境学研究科教授。平成17年5月20日第1刷発行、文芸春秋、680円。

菓祖神「萬寿神社」

カテゴリー: 東京日誌

2005/06/12  19:34


 「福島県郡山市の萬寿の森に、お菓子と縁結びの神様『菓祖神 萬寿神社』がございます。お菓子の神様といわれている橘菓の祖・田道間守命(たじまもりのみこと)、日本に初めて饅頭づくりの技術を伝えた饅頭の祖・林浄因命(りんじょういんのみこと)、柏屋薄皮饅頭を創始した初代本名善兵衛命(ほんなぜんべいのみこと)の3柱が合祀されております・・・・」(包み紙から)

 福島県の知人からいただいたのが「柏屋薄皮饅頭、こしあん」。柏屋(郡山市富久山町久保田字宮田127-5)は創業嘉永5年(1852年)とか。薄皮饅頭では全国に名前が知られている老舗だそうだ。郡山市は奥州街道の宿場町。確かにおいしい。

 萬寿神社があるのは柏屋の開成店(郡山市朝日1-13-5)の敷地内。林浄因命は後村上天皇(1328-1368)に饅頭を献上して喜ばれ、饅頭が取り持つ縁で、宮中に仕える女性と結ばれたことから、「縁結びの神様」とも言われている。

 春(4月第3日曜)と秋(10月第3土曜・日曜)には毎年、「まんじゅう祭り」が催される。祭りには柏屋の創業年数にちなんだ150余㎏の大饅頭が奉納され、全国から多くの参詣者で賑わうという。日本人の神様好きも大変なものだが、饅頭まで神様にしてしまうとは・・・・・

電中研「エコキュート」開発設備見学

カテゴリー: 東京日誌

  18:40


 財団法人「電力中央研究所」(本部・東京都千代田区大手町1-6-1)の横須賀地区にある研究施設を見学した。敷地面積は20万㎡。電気事業に関する研究と、その成果を通じた社会への貢献が最大の任務だ。研究費などの運営費は9電力の寄付によって賄われている。見学した主な研究設備は以下の通り。

 ▼CO2ヒートポンプ実験装置=自然冷媒を用いた高性能ヒートポンプの研究

 大気の熱を汲み上げて、自然冷媒CO2に伝え、それを圧縮することで高温にして、その熱でお湯を沸かすシステムがヒートポンプ給湯機。エアコンなどのヒートポンプはこれまで、フロンガスを冷媒に用いているが、オゾン層破壊や地球温暖化問題から使用が制限される方向。電中研では自然界に存在し、毒性・可燃性のないCO2を冷媒に使用することに成功し、2001年5月「エコキュート」(商品名)を世に送り出した。30%の省エネ性が売り物だ。今後の課題は高性能化(高効率、高出力)、小型化。
 
 ▼バイオマス/廃棄物炭化・溶融・ガス化実験設備=多様なバイオマスの混合利用が可能な                                  高効率発電システムの開発
 「バイオマス」は動植物から生まれた再生可能な有機性資源のこと。代表的なものに家畜排泄物や生ごみ、木くず、稲わら・もみがらなどがある。これらのバイオマスの持つエネルギーを電気や液体燃料に高効率で転換する技術の開発に取り組んでいる。ここでは木質系および廃棄物系バイオマスを混合利用でき、中小規模(数トン~200トン/日)でも高効率で環境にやさしいガス化発電技術の開発を行っている。

 ▼減圧アーク除染装置=プラズマを用いた放射性配管類の表面除染技術の開発

  安定したエネルギー供給を行うためには、原子力発電所の解体時などに発生する配管類の放射性廃棄物を再利用し、環境負荷を低減することが重要。放射性廃棄物の表面に付着した放射性核種を除き、きれいにするために、放電の一種である減圧アークが金属基板上の酸化皮膜を選択的に高速で除去する性質を利用し、これを表面除染技術として応用したものだ。化学液を用いた化学除染など既存技術に対して、除染時に発生する新たな二次廃棄物が少ないのが特徴だ。基礎研究を継続中で、実用化にはまだ時間がかかる見通しとか。

 見学した6月7日は曇天ながら、三浦半島西岸の相模湾はほど良い風が吹きわたっていた。見学を終え、サーファーたちの姿を眺めながら、バスで逗子に。せっかくだから、電車で3駅の横須賀まで足を伸ばす。湾内には潜水艦が2隻。軍港である。駅前のスナック「マイルストーン」(横須賀市汐入町1-3中丸ビル2F)から湾を眺めながら、めったにこない理科系情報の洪水に疲れた脳を休めた。
 

こだわりの別宅

カテゴリー: 丹波日誌

2005/06/05  22:39


知人の別宅に一泊した。茨城県の山間部で、東京から車で2時間ほど。知人夫妻は毎週金曜夜に千葉県の本宅から出掛け、土曜日曜を別宅で過ごし、日曜日の夜、”本宅”に戻る。そんなライフスタイルがすっかり定着し、そのうち、別宅が本宅になるかもしれないという。

 デザイナーの仕事をしているアーチスト夫妻だけに、懲りかたが半端ではない。すべて手作りなのだ。家の構造からすべて自分たちで設計し、内装もオリジナルだらけ。設計と同時に、ミニチュアのセットまで作る懲りよう。土台だけはさすがに、本職に任せたが、それも自分たちの仕様通り。思い入れが違う。

 「土地を探すのに7年かかった。電柱と電線が1本も見えないところにこだわった。すべてはこれから始まった」という。篠竹で覆い尽くされた丘陵を切り拓いた別宅のテラスの前面には棚田が広がる、のどかな眺め。夜はカエルの鳴き声を聞きながら、山菜が主役の料理とワインを傾け、朝は鶯の声で目覚める。

 30分も車を走らせると、陶器の里・笠間。「回廊ギャラリー門」の素敵な民芸家具を楽しんだ後、元村長氏の家を移築した喫茶店「栗の家」(茨城県西茨城郡岩間町土師1285)で食べたモンブラン(砂糖と栗だけで作られたケーキ)のおいしかったこと。絶品だった。都会も刺激的で楽しいが、田舎暮らしもこれまた、味わい深い。どちらも楽しめるのが最高に違いない。