2012年2月 のアーカイブ

世界も寒い!

カテゴリー: 東京日誌Ⅱ

2012/02/29  13:21


クルマもハナミズキも雪景色

 

私の知っている限り、東京都内で雪が降ったのは1月に3回。2月は今日が初めてだ。同じ都内でもちょっと場所が離れれば、降ったり、降らなかったりで、私の記録はあまり意味がない。練馬区では午前5時ごろから降りだし、午前中降り続いた。どうやら夕方にかけても降り続くらしい。午前7時に出勤しようとドアを開けたら、玄関前のこんな風景が広がっていた。雪国の人から見れば可愛いものだろうが、都会では”大雪”なんです。

今年は寒い。寒いのは日本だけかと思ったら、欧州も寒波襲来で、マイナス30度まで下がったウクライナでは2月2日までの1週間にホームレスを中心に63人が死亡。凍傷や低体温症のために病院で治療を受けた人が800人以上に上った、とAFPBBが報じている。ウクライナならそれほど驚かないが、イタリアやフランス・コルシカ島でも大雪が降ったようで、交通混乱がニュースになった。

ネットで調べていたら、フランスの厚生担当相が「ホームレスは外出を控えて」と自分のブログで失言したとして批判・嘲笑を受けているとのニュースが報道されているのを見つけた。ジョークとしては高等レベルだなとつい思ってしまったが、ブラックユーモアかもしれない。ちょっとした失言がこのようにリンクを張られて、世界中に浸透する。そんな時代にわれわれは住んでいる。

ちなみに年が明けて最後に雪が降った月日(東京練馬区限定)は2011年が2月11日、10年は何と4月17日だった。どうでもいいけど、このブログでは初雪・降雪・積雪は年に何回もないので、ニュース扱いの待遇を受けています。

原発民間事故調報告

カテゴリー: 東京日誌Ⅱ

2012/02/28  23:57


独立報告書(日本再建イニシアティブのHPから)

 

東京電力福島第1原子力発電所事故の調査委員会は3つ。政府の事故調、国会の事故調、そして民間の事故調。ややこしく、今一つ違いが分からない。分からなければ、本当に信用していいのか、疑問が湧いてくる。恐らく、どれにもそれなりの事情があるはずだ。事実は1つでも、それを眺める人の立場や信条、知見などによって、見方も違ってくる。

■福島原発事故独立検証委員会

・委員長・北沢宏一科学技術振興機構前理事長
・一般財団法人「日本再建イニシアティブ」(船橋洋一理事長=元朝日新聞社主筆)が独自に実施した民間プロジェクト
・但木敬一元検事総長や遠藤哲也元国際原子力機関理事会議長、野中郁次郎一橋大学名誉教授など6人の民間有識者による事故調
・2012年2月27日に報告書発表

■東京電力福島原子力発電所における事故調査・検証委員会

・委員長・畑村洋太郎東大名誉教授
・閣議決定により内閣が設けた事故調
・2011年12月26日に中間報告発表

■東京電力福島原子力発電所事故調査委員会

・委員長・黒川清元日本学術会議会長
・国会が設置した事故調
・2012年6月めどに報告書発表予定

1つの報告書がすべてを網羅し、それを信じられるのなら、それがベストだが、そういうことはあり得ない。いろんな見方があるのはむしろ健全なことだと思う。多様性が重要だ。政府の事故調は昨年12月、中間報告を発表したが、政府関係者への聞き取り調査はなく、もっぱら「原発内で何が起こったのか」に焦点を合わせた内容だった。

今回の民間事故調は、政府の中間報告で明らかにならなかった菅首相(当時)をはじめとする関係者300人超にヒアリングを実施。あの日に「官邸がどういう対応をしたのか」の実態を浮き彫りにしており、インパクトが強い。官邸の事故対応が機能しなかったことも露呈し、マスコミ的には派手だ。ただ東電はヒアリングを拒否しており、調査の限界も露呈した。そもそも単なる1シンクタンクの報告だ。民間を代表したものではない。その点も押さえておく必要がある。

 

『ロンリ―・ハート』

カテゴリー: Books

2012/02/27  23:11


 

書名:『ロンリー・ハート』(文庫上下)
著者:久間十義(ひさま・じゅうぎ)
出版社:幻冬舎

 

就寝と入眠の間を埋める本として読み始めた。『刑事たちの夏』がどういうわけか好きで、昔読んだのを思い出し、ブックオフで見つけたので買った。上下2巻の分量だが、若者言葉の饒舌体文章なので、飛ぶように読める。途中まで読んできて、既読感に襲われた。一度読んだことがあるような気がしてきたのだ。

昔読んだ本は田舎の家に送ったり、送らないまでもどこにあるのか分からない本は基本的に初めて読むのと同然だ。既読感があるということは以前にも購入しているということだ。こんなことはもちろん、今回が初めてではない。流石に3度も買うことはないが、前にも買ったことを、買ってしまってから思い出すことはままある。記憶は意外といい加減だ。自分に自信が持てない。

アンパンマン・ケーキ

カテゴリー: 東京日誌Ⅱ

2012/02/26  22:32


アンパンマン・ケーキ

 

2月も今週で終わりだというのに、庭の梅がまだ咲かない。蕾こそ大分膨らんできたものの、開花するにはもうひとつ、暖かくないのだろう。去年の正月、田舎から帰ってくると、もうしっかり咲いていたボケだったが、今年はこちらの開花もまだだ。

2年前の誕生祝いに植えた枝垂れ梅の開花はまだでも、そんなことにおかまいなく、人の誕生日はやってくる。孫の成長に比例して、ジジの老化はさらに進む。順番とはいいながら、嬉しいような、悲しいような、切ない気分だ。そんな気分に浸りながら、甘いものを食べない孫の分まで老人が甘いものにむしゃぶりつく。何という食欲の旺盛さか。老人の品格が疑われそうだ。

小泉元首相の「軍師」

カテゴリー: 映画/テレビ/舞台

2012/02/25  23:03


小泉元首相の軍師・飯島勲氏

 

テレビ東京の「田勢康弘の週刊ニュース新書」のゲストが飯島勲氏だというので、テレビの前に座った。小泉純一郎元首相の秘書歴35年。小泉氏が国会議員になってから首相になるまでずっと秘書をやってきた人物。小泉氏の「軍師」だという評価だ。小泉氏の裏仕事を一手に引き受けてきた政界の裏事情に通じた異能だ。ただ、それは自民党政権時代のこと、今の民主党政権とは違う面もあるだろう。

「円の品格」

カテゴリー: 講演会/シンポ/セミナー/勉強会

2012/02/22  23:55


一輪ざし

 

2カ月に一度の勉強会。会の主催者が国際金融に通じたエコノミストなので、学習する内容も極めてアカデミックな内容ながら、解説は十分柔軟なので、理解しやすいので有難い。この日のメーンテーマは「円の品格」だった。

為替の話はどうしても専門的なので、説明を聞いたときは分かったように気分になるが、少し時間が経つと忘れてしまい、同じような疑問が浮かんでくる。そんなことの繰り返しだ。何とかしなければといつも思っているものの、いつも何もしないで終わってしまう。

為替ディーラーやエコノミストらは日常業務で為替を意識して生活しているのだから、為替相場が体に身に付いているのだろう。今回はもう少し理解を深めようとじたばたしてみた。以下は国際通貨研究所のHPに掲載されているドル円相場。

 

円の対ドル実勢相場は現在1ドル=81円台。外為市場で自由に取引される実勢レートで、1ドルに対して円の対ドル価値は81円であることを意味する。上の図から分かるように、円の価値は1973年(変動相場制に移行)時には273円だった。その前の固定制時代は360円だった。

円相場はその後騰落を繰り返しながらもトレンドとしてはドルに対し価値を切り上げ、93年7月には100円台、95年4月には80円台を割り込み、79円75銭の最高値を付けた。その後は98年8月に145円に一時沈みながらも、2007年には再度100円を突破。そして昨年10月31日早朝には75円32銭と戦後最高値を塗り替えた。日銀による強力なドル買い介入もあって超円高の流れはいったん止まった。

今年に入って昨年夏からの歴史的な円高局面が修正されつつある。

『ブラック・スワン降臨』

カテゴリー: Books

2012/02/21  23:36


 

書名:『ブラック・スワン降臨』9.11-3.11インテリジェンス十年戦争
著者:手嶋隆一
出版社:新潮社(2011年12月5日)

つむぎマフラー

カテゴリー: 東京日誌Ⅱ

2012/02/19  23:21


オリジナルマフラー

 

友人から手織りのマフラーをもらった。夫人が自分で絹糸を藍染し、それを自宅の機織り機で織ったという作品だ。染料の藍そのものも畑で栽培したものだというから何とも手が込んでいる。流石、絹を繭から作ることはないにしても、染めから織りに至るまでの時間はとんでもなく手間と時間がかかっていることだけは確かだ。

自宅に持って帰り、家人に見せたら、これを「紬(つむぎ)」と呼ぶのだそうだ。大島紬とか結城紬とか呼ばれる、あの「つむぎ」だ。現代では幻のような貴重な織り物で、門外漢の私には、その大変さの見当がつかない。「この作品を作るまでにとんでもない手間と時間が掛かっているはずだ。価値の分からない人が持っていても、作品に申し訳ないから、私が使ってあげる」と危うく盗られそうになったが、何とかそれは防衛した。

猫に小判ということなのだろう。そうかもしれない。友人もあまり詳しいことは分からないようなので、いただいた以上、少し調べてみなくてはならない。取りあえず、ここにアップして、忘れないようにしておきたい。

『ドラゴン・タトゥーの女』

カテゴリー: 映画/テレビ/舞台

2012/02/18  09:35


9スクリーンの向こうがシネマ

 

作品:『ドラゴン・タトゥーの女』(THE GIRL WITH THE DRAGON TATOO)
監督:デヴィド・フィンチャー
主演男優:ミカエル・ブルムクヴィスト(ダニエル・クレイグ)
主演女優:リスベット・サランデル(ルーニー・マーラ)
制作:2011年/アメリカ、スウェーデン、イギリス、ドイツ
言語:英語
観賞館:ユナイテッド・シネマとしまえん

墨絵の冬

カテゴリー: 食/食堂/レストラン

2012/02/17  23:44


 

カウンター席は春満開

 

「こんなところに、こんな店が・・・」という意外性を楽しめるのが東京・新宿駅構内のメトロ食堂街にある「墨絵」(すみのえ)。フランス料理がベースのカジュアルな西洋料理と自家製パンを楽しめる不思議な店だ。同じ食堂街には丼自慢の「笹陣」や肉の「万世」、天ぷら「つな八」もあるが、今夜の気分は心に決めたカジュアル・フレンチ。女性層に圧倒的な支持を受け、予約がなかなか取れない。仕事を終えて、即行で直行し並んだ。横並びで2人分確保できた長いカウンター席は生花と桜の活け込みがどんと置かれ、春だった。

 

取りあえず泡を飲みながら友を待つ

 

メニューの検討に入る前に、取り急ぎ、乾いた喉を潤す必要があった。とにかく、ビールを飲まないと始まらない。ザ・プレミアム・モルツとハイネケンの小びんしかなかった。サントリーのモルツを頼んだ。

 

ひたすらメニューの検討に没頭する

 

メニュー選びは至福のひととき。季節の素材を使った料理を、3カ月ごとに楽しめる。12-1-2月は冬コースで、「前菜」「スープ/リゾット/グラタン」「メイン料理」「デザート」からそれぞれ選ぶ形式だ。メインはAとBに分かれ、それぞれ2種類、3種類用意されている。魚、肉というよりも、値段で決められているようだ。とにかく選択肢があって、結構迷った。迷った挙句、スープ/リゾットを頼み忘れた。オニオングラタンスープはさぞ絶品だったことだろう。友人がそれを頼んで「うまい」とうなっていた。

 

 

前菜「鯛の昆布じめとブロッコリムース」

 

前菜は5品の中から選ぶのだが、これが難しかった。メインで肉を選択したので前菜は魚系でいくことにし、「海の幸のサラダプレート」「あんこうのピカタとあん肝プリン」「仔羊燻せいのサバイヨン焼」「かにクリームソースの小パスタ」を次回以降に譲ってこれにした。「こぶの風味をふくませた真鯛さしみにからすみをまぶします。ブロッコリムースと水菜にのせてサラダ仕立て」。水菜の下にブロッコリムースが控えていた。フランス人もびっくりではないか。

 

牛ヒレ肉ソテーフレッシュチーズモツァレラのせ柚子こしょう風味

 

メインAは「黒むつのカネロニカルボナーラソース」「地鶏のベシャメルあえ」、Bは「黒鯛と七草のつつみ焼」「めだいと海の幸のロールキャベツ」とこのソテー。今夜は肉を食べたい気分だった。「ヒレステーキにゆず胡椒ソースをからめてフレッシュモツァレラをのせます。白ごまバターソースを流してにんじん飾り」。芸術品でした。

 

グラスワインは「デイアブロ」

 

この店にはワインリストはなかった(と思う)。ボトル売りもなかった(と思う)。HPにもワインに対する言及はない。料理に特化しているのだ。ワインが入るとどうしても最終的に支払いが高くなることを考慮し、あえて高価なワインを意識的に「無視」しているのかもしれない。それでも何種類かあって、好きなチリ産ワイン「カッシェロ・デル・ディアブロ」を迷わず選んだ。仏ボルドーから持ち込んだブドウ苗を仏人ワイン職人が育てたと聞いたことがある。

焼りんごラムレーズン詰め

 

コース料理のデザートはアイスクリーム(きんかん、塩キャラメル、あんずチェリー、バニラ)かシャーベット(紅玉りんご、みかんとしょうが、ジャスミンティー)を選べるが、コース価格に280円プラスで、タルトタタンとりんごムースか、焼きりんごに替えられる。後者を選択した。ラムシロップ風味のクッキーとレーズンを詰めた焼りんごのそばにアングレースソース(卵とミルク)が配され、さらにシナモンが降りかけられている。そしてりんごの上にバニラアイスクリームはちみつかけ。

 

花も愛でる

 

店主の城恭子氏によれば、墨絵のコンセプトは「おんなの息抜き」「ちょっとグルメ」「楽しいおしゃべり」「また来たいねと思ってもらえる」ような店を造ろう。そして1983年にできた。「女性のお客さまがエレガントに見える照明と雰囲気」と「季節の木や花をたくさん活ける」ことに気を配っているという。居酒屋ばかりではなく、こういう空間ならば、男もジェントルマンリーに見えたにちがいない。

墨絵は焼き立て、作り立てのパンも楽しめる。フランスパンやいちじくパン、くるみパン、オレンジパン、ベリーベリーパン、ぶどうパン、オニオンパンなどなど。食事と一緒に食べる。これがまたおいしいのだ。テイクアウト専用のお店も店の一角にある。支払いもビール小びん1本とグラスワイン2杯を含めても4800円。むしろ居酒屋より安い。リッチな気分に浸った。