メリー・コルヴィンの心の旅『プライベート・ウォー』

カテゴリー: ジャーナリズム, 映画/テレビ/舞台

2019/09/18  23:09


 

 

作品名:プライベート・ウォー
監督:マシュー・ハイネマン
脚本:アラッシュ・アメル
キャスト:ロザムント・パイク(メリー・コルヴィン)
ジェイミー・ドーナン(ポール・コンロイ)
2019年9月18日@日比谷シャンテ

 

英サンデー・タイムズ紙の特派員として世界中の紛争地を取材してきた女性記者、メリー・コルヴィン(1956~2012年)。スリランカ内戦で左目を失明し、PTSD(心的外傷後ストレス障害)に苦しみながら、黒の眼帯をトレードマークに、世間の関心を戦争地帯に向けようと努力した。

この「生きる伝説」は2012年2月22日、シリア・ホムスから衛星電話を通じて英BBC、米CNN、英ITNなどにライブ出演。戦場の過酷さを世界に訴えた。その数時間後、彼女はシリア政府軍の砲撃を受けて死亡した。享年56歳だった。

この映画は彼女の56年間の記者生活をドキュメンタリー風にまとめた伝記作品だ。リビアやシリアなどの戦場場面は目を覆わんばかりだが、「現場に行くのは私がそれを見たいから」。「悲惨な話を聞きたいから」だ。

悲惨さを眼前にし、涙を流し、絶え間なくたばこを吸う。酒を飲み、衝動的にセックスをする。精神の平行を保つためにはそうせざるを得ないのだ。そうでなければ自分がおかしくなる。

しかし、普通の生活のあるロンドンにしばらく住んでいるとまた現場に行きたくなる。戦場が恋しくなる。これはどうにもならない性(サガ)だ。誰も止められない。

映画の中でメリーの上司(ショーン・ライアン)を演じたトム・ホランダー氏は、「メリーは頑固で、聡明で、我が道を行く。上司としてやきもきすることもあったが、一方で、彼女の良き友人でもあって、彼女のことを本当に心配していたんだ。メリーはいつも危険な道を選ぶからね」とインタービューで語っている。

私もジャーナリスト。ロンドン特派員だったが、ほとんどは経済担当。メリー・コルヴィン記者と同じ土地の空気を吸ったはずだが、危険な目にはほとんど遭っていない。

世界は今のようにそれほど危険ではなかった。メリーがジャーナリストになりたくてUPI通信社に入ったのは1979年。夜勤の警察担当をやったのちニューヨーク、ワシントンでも勤務している。

彼女がUPI通信社のパリ支局長に任命されたのは1984年。86年には英サンデー・タイムズ社に移籍。リビアの最高指導者カダフィ大佐のインタビューに成功している。ロンドンを拠点にレバノン内戦や第1次湾岸戦争、チェチェン紛争、東チモール紛争なども取材している。

私は85年から90年までロンドン支局にいた。カダフィインタビューは一面トップ記事だろうから日本に転電したかもしれない。

メリーの戦争は2012年まで続く。彼女はシリア軍の砲撃で死亡した。その後もシリア内戦は終わっていない。そして死者の数は50万人を超えていると映画の最後のほうで字幕が入る。これがシリア内戦の最大の悲劇かもしれない。

ハイネマン監督はインタビューで、「この映画は、ジャーナリストへのラブレターであると同時に、人生を懸けて厳しい現実を語るために戦い続けたメリーへのオマージュだ」と語っている。

「単なる伝記映画にはしたくはなかった。どちらかと言うと、心理スリラーだと思っていて、危険な地域に行って取材を続けるメリーの心理を追っている。そして、戦場の取材によって精神的・肉体的にどんな影響があるのかを掘り下げた作品だ」と指摘。

「私が描きたかったのはメリーの心の旅であり、彼女を輝かせながらも痛み付けていった仕事に対する矛盾だらけの依存についてだ。紛争地での取材にメリーはある意味依存していた。アルコールも依存症的な部分があったし、人によってはセックス依存症だったという人もいる」と語っている。

ハイネマン監督は18年に『ラッカは静かに虐殺されている』を公開している。

『イスラエルがすごい』

カテゴリー: イノベーション/, Books

2019/09/16  20:18


 

 

作品名:『イスラエルがすごい』(マネーを呼ぶイノベーション大国)
著者:熊谷徹(くまがい・とおる)
出版社:新潮新書(2018年11月発行)

 

「イスラエルは天然資源に恵まれず、人への投資で国を立て直したことや周辺国の脅威にさらされている点で日本と似ている」(ベンアリ駐日イスラエル大使2018年1月18日日本記者クラブでの会見)が、ネタニヤフ首相の対パレスチナ強硬姿勢もあって人気が薄い。

同首相は1996~99年と10年後の2009年に返り咲いた第2次政権で既に10年超に上る政権を維持している。19年9月17日に実施した再選挙、その強硬路線には国内からも批判が出ている。

21世紀の世界にとって最も重要な資源は石油でも天然ガスでもなく、「知識」と「独創性」だ。世界中で知的資源の争奪戦が繰り広げられ、昨年に建国70周年を迎えたイスラエルは知恵を武器とする国の代表選手である。

イスラエルは米シリコンバレーに次ぐ世界で2番目に重要なイノベーション拠点となった。世界中の多国籍企業300社強が研究開発拠点を設置、日本企業も最近イスラエル進出を強めている。

今の時代は変動性(Volatility)や不安定性(Uncetainity)が高く、複雑性(Complexity)や曖昧模糊性(Ambiguity)に満ちている時代。この「VUCA」と呼ばれる時代をいかに勝ち抜いていくかが問われている。

日本でこの時代を象徴している産業は銀行や損保ではないかとSOMPOホールディングスの櫻田謙悟CEO(最高経営責任者)兼代表取締役社長は指摘する。同氏は今年4月から経済同友会の代表幹事も務めている行動派の経済人だ。

そして昨年10月にイスラエルのテルアビブに「SOMPOデジタルラボ」を日本の保険会社として初めて開設した。東京、シリコンバレーに次いで3番目だ。

櫻田CEOは「シリコンバレーにやってくる天才の多くはテルアビブやインド、深圳からだ。テルアビブのラボのトップはGEデジタルのイノン・ドレブ氏をヘッドハントした」と述べた。

熊谷氏はNHKで8年間働いた後、1990年からドイツ・ミュンヘンに住み取材・執筆活動を行っているフリージャージャーナリスト。イスラエルの注目しており、2003年以来8回訪問している。

イスラエルの人口は17年で約880万人。1000万人にも満たない。国土面積は四国よりもややくらいで、人口も日本の15分の1だ。GDPの規模も2826億8400万ドル(31兆952億円)で、日本の17分の1にすぎない。

ただし経済成長率はハイテク産業が、17年は3.5%で、日本やドイツ、米国よりもはるかに高い。経済協力開発機構(OECD)によると、国民1人当たりのGDPは3万8540ドルと韓国(3万8350ドル)を上回った。米国(5万9535ドル)、ドイツ(5万878ドル)、カナダ(4万6705ドル)、英国(4万3321ドル)、日本(4万3299ドル)、フランス(4万2858ドル)、イタリア(3万9433ドル)に次ぐ8番目だ。

高い経済成長率と富を生み出す源泉は同国のハイテク企業、特にスタートアップと呼ばれるベンチャー企業だ。現在イスラエルには5000社を超えるベンチャー企業がひしめいている。

熊谷氏によると、17年12月時点の日本のベンチャー企業数は948社。米国は15万社超。人口が900万人未満で5000社はかなり高密度だ。「イスラエル人の起業家精神が旺盛なことを示している」。

その中でもサイバーセキュリティはイスラエルが最も得意とする分野の1つだという。企業をコンピューター・ウイルスなどから守る「ファイアーウォール」(防壁)の技術がイスラエルで生まれていることを熊谷氏は指摘する。

この技術を生んだのは1993年にテルアビブで創業したチェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーだという。「ファイアーウォール1」(vpn-1とも呼ばれる)は世界で初めて商業用に開発されたサイバー防衛ソフトである。

同社はサイバー防衛テクノロジーの「国際標準」を構築し、同社製品を使っているのは10万社に上る。同社はサイバーセキュリティの分野ではマーケットリーダーだ。

世界中の企業の間では、クラウドシステムの使用が急増しているほか、サイバーを使った犯罪も常識化。これへの対抗策を求める企業のニーズは絶えない。イスラエルの需要は高まるばかりだ。

日本の厨房を変えるスチコン

カテゴリー: 講演会/シンポ/セミナー/勉強会, 食/食堂/レストラン

2019/09/13  22:53


 

スチコンオーブンを使った調理実演by日本調理機(東京ビッグサイト青梅展示棟)

 

鯖のチリソース煮(同)

 

出来上がりました(同)

 

アグリ・ビジネス・ジャパン(ABJ)2019が9月11日(水)~13日(金)開かれた。今年は東京ビッグサイト会場が来年の東京オリンピックのプレス会場になるためセミナー会場もTOC有明4階に変更され、展示会場とセミナー会場が分離される形となった。

両方の会場間はミニシャトルバスの送迎サービスが行われていて、初日はもたもたしたものの、意外とスムースだった。併設展へも相互入場が可能なので、今回はフードシステムソリューション展ものぞいた。

びっくりしたのが厨房の世界。家庭用ではなく学校や病院など業務用の調理システムにはたまげた。しっかりした管理栄養士さえいれば、あとは食材を用意するだけ。難しい知見も不要だ。

 

10月発売開始のスチームコンベクションオーブン

 

実演を見学したのは日本調理機株式会社(本社・東京都大田区東六郷)ブース。大型のスチームコンベクションオーブンを設置し、実演が行われた。10月から新発売される予定だという。

これまでも展示場で何度か見たことはあったが、深く意識したことはなかった。もちろん自宅にもない。「コンベクション」(対流)という言葉も知らない。どういうものか関心があった。

ほとんどの家庭に普及している電子レンジやトースター。どちらも加熱調理を行う調理家電だが、最近では電子レンジともトースターとも違う新しい調理家電「コンベクションオーブン」なるものが登場している。

コンベクション(対流)を利用したオーブンのことだ。ヒーターなどを利用して焼き上げるオーブンに、ファンで風を起こして空気を対流させることで熱風を起こし、その熱風によって食品を加熱するものだという。

ヒーターの熱だけでなく、ファンの風を加えた熱風によって調理することで、ゆっくりと食材を加熱できる調理家電だ。

業務用と家庭用が販売されており、業務用は大型が主流だ。熱と熱風による2段階の加熱がコンベクションオーブンの特徴。水を入れることでスチームを発生させて水蒸気で焼き上げるスチームコンベクションオーブンもある。

電子レンジはマイクロ波によって水分子を振動させることによって加熱する。
オーブントースターは電磁式のヒーターの熱によって加熱する。
コンベクションオーブンは熱風の対流によって加熱する。

調理後の料理の仕上がりは電子レンジともオーブントースターとも違ったものとなる、という。

最終日の最後の実演で、献立は「鯖のチリソース煮」(冬の献立)だった。1バット24切れ分を8分+10分で調理する。材料は鯖の切り身、片栗粉、油、ごま油、玉ねぎ、にんじん、たけのこ、ピーマン、パブリカ、干ししいたけなど。

出来上がったものが見学者に提供され、味は濃かったものの、結構おいしかった。一定程度以上のレベルのものが機械であっという間にでき上がる。他にもモチコチキン、ブルコギ、大学芋の実演が行われた。日本調理機の製品で作れるレシピは「日本のおいしいお昼ごはん」「世界のおいしいお昼ごはん」「15時のおやつ」「季節を感じる旬ごはん」などに分類されて同社のHPに掲載されている。

もちろん銀座や赤坂などの高級料理店の手の込んだ料理には及ぶべくもないが、ある水準のものを年期の入った料理人でなくても簡単に料理できる。しかも大量に作れる。学校や病院、社員食堂などには打って付けではないか。

不動産広告サイト「コモンホーム」によると、「コンベクションオーブンは熱風によって食材を加熱するため、庫内の温度が均一になり焼きムラを防ぐことができるほか、じっくりと均一に加熱することによって焦げにくく、食材の中までゆっくりと火を通す調理が可能となる」。

会場は熱機器メーカーのマルゼン(東京都台東区根岸)や業務用冷蔵庫メーカーでコンベク最後発のホシザキも含めコンベクオーブンが展示の主力だった。

このコンベクは日本のイノベーションかと思ったが、残念ながら違った。ドイツのラショナル社が1976年に世界で初めて開発。現在世界シェア54%を握っているという。2台に1台だからすごいシェアだ。しかも、普通の一般人は自分で料理しなくなってきている。高級な味は分からなくなってきている。ゆえに市場は拡大中である。

日本でもラショナル・ジャパンを1992年に設立。大手スーパーマーケットや有名飲食店、病院や社員食堂、食品加工工場などで使用されている。日系メーカーもラショナルに追随している。

今は業務用厨房市場が主市場だが、いずれ家庭用も登場してくるだろうなと思っていたら、既にありました。三洋電機が2010年10月に「蒸す・焼く・煮る」を同時に行える家庭用スチコンを発売済み。その後もタイガー魔法瓶がコンベクションオーブン「やきたてkAS-G130や日立が1万円を割る「やきたてKAT-A130」を新発売。シロカは今年1月にコンベクションオーブン「すばやきST-2A251」の販売を開始している。 この投稿の続きを読む »

台風15号、首都圏直撃

カテゴリー: 地震/豪雨/熱波/自然災害

2019/09/11  23:35


 

台風15号の進路(9月9日午前3時53分=NHK画面)

 

8日(日)夜から9日(月)朝にかけては台風15号関係一色だった。20年以上が過ぎてかなり老朽化した自宅も2階は強い風でギシギシ、ミシミシ。9日早朝に目が覚め、1階のテレビの前から動けなくなった。

台風15号は大型で中心の気圧は960ヘクトパスカルで風速40㍍。首都圏を直撃し、東京湾から千葉市付近に上陸し、房総半島を北上した。

JR東日本が初めて前日に予告して大規模な計画運休を実施。小田急、京王、京成、東急、京急なども始発から全線で運休。週明け月曜の通勤時間帯の交通機関は軒並みストップし、物流などインフラ面でも支障が出た。

被害が大きかったのは千葉県や神奈川県などで、9日午後1時現在約83万軒の停電が発生した。断水や通信障害も出ている。成田空港では一時1万3000人が空港施設内に滞留した。

上陸時点の中心気圧は960hpaで、これは関東に上陸した台風としては1958年の台風21号、2002年の台風21号と並んで最も低い。勢力が強い。コンパクト型の台風だった。

実際に観測された最大瞬間風速は千葉で観測史上1位となる57.7メートル、木更津で49.0メートル、館山で48.8メートル、成田で45.8メートルを記録した。

台風が当初の予想よりやや東側の東京湾を通過したため、台風で特に風の強まる危険半円には入らず、想定されたような烈風は避けられたようだ。また、総雨量も神奈川の山間部や房総半島で200ミリ以上となったが、東京地方では100~150ミリ程度で、台風が東側を通過したため、予想より少なめで済んだ感じだ。

千葉県では11日も停電が続いており、厳しい残暑の中でエアコンが使えず、不安な日々が続いている。東京電力ホールディングスは11日、台風15号による停電の軒数を同日未明までに約12万軒まで縮小する目標だったが、雷雨などの影響で達成できなかった。

台風一過の東京都練馬区では9日、37.0度の猛暑が戻ってきた。台風が南から暖かい空気を運び込んだ。被災地では「もう限界」との声も上がっており、泣きっ面に蜂である。

『天国でまた会おう』

カテゴリー: 映画/テレビ/舞台

2019/09/10  23:30


 

 

「天国でまた会おう」(パンフレットから)

 

作品名:「天国でまた会おう」(原題:Au Revoir La-Haut)
監督:アルベール・デュポンテル
脚本:アルベール・デュポンテル、ピエール・ルメートル
原作:ピエール・ルメートル『天国でまた会おう』(ハヤカワ・ミステリ文庫)
キャスト:エドゥアール・ペリクール(ナウエル・ペレーズ・ビスカヤート)
アルベール・マイヤール(アルベール・デュポンテル)
2017年フランス映画
2019年9月10日@飯田橋ギンレイホール

 

第1次世界大戦が停戦目前に迫った1918年11月9日。百十三高地でドイツ軍と対峙していたフランス軍の中年兵アルベール・マイヤールは上官のプラデル中尉の卑劣な悪事に気づいたため殺されそうになり、砲弾の爆発跡の穴に落ち生き埋めになる。

窒息しそうになったアルベールを救ったエドゥアールは、その際に爆撃で重傷を負い、病院に運ばれる。

エドゥアールは顔半分とノドをやられ、パリの裕福な父には会わないと宣言し、アルベールと共同生活をスタートさせる。そこからがこのドラマの真骨頂だ。「国を相手に企てた詐欺事件を描き、2018年のセザール賞で5冠に輝いたクライムドラマ!」(ギンレイ通信vol212)

 

BS時代劇「螢草 菜々の剣」

カテゴリー: 映画/テレビ/舞台

2019/09/08  20:42


 

遂に仇討ちが認められて・・・

 

藩内で隠然たる力をふるう父の敵の轟平九郎

 

目尻に朱を散らしたこの形相が決まっている

 

菜々は藩主に必死に上訴する

 

私が吟味すると長年鏑木家に君臨した旧藩主・鏑木勝重(右)をいさめる

 

市之進の妻・佐知(谷村美月)から子どもたちを託されて・・・

 

螢草

 

BS時代劇「螢草 菜々の剣」(全7回、日曜再放送)を見た。奉公先の主人公を陥れようとする敵は、父を死に追いやった男だった!原作は葉室麟(はむろ・りん)の『螢草』(双葉社2012年12月、双葉社文庫2015年11月)。

「藩内の不正を正そうとする主人公に危機が迫る中、一風変わった仲間たちの助けを得て、一途なヒロインの戦いが始まる-。

16歳の菜々を演じるのは清原果那。螢草は露草の別称。

 

露草(みんなの花図鑑)

 

菜々は風早家の奉公人で、元は武士の娘。市之進が陥れられ、それを仕組んだのが父を切腹に追い込んだ男だと知った時、市之進と子どもたちを守るため強大な敵に大勝負を挑む。

風早市之進(町田啓太)は風早家の主。乱れた藩政の刷新を目指すが、そのために疎まれ、罪を着せられてしまう。

轟平九郎(北村有起哉)は藩内で隠然たる力を振るう。藩政に異を唱える市之進を巧妙な手口で罪に追い込むが、実は風早家とある因縁があった。」(NHK

菜々の魅力を中核に、芸達者な脇役陣の見事な演技も楽しめる作品だ。私はこういう作品が好きだ。今は「NHKオンデマンド」で見るしかない。

「スピード違反」で青キップ

カテゴリー: 東京日誌Ⅱ

2019/09/06  16:02


 

遂に切られた青キップ

 

乗り慣れたカルディナを手放し、オーリスに乗り換えたのは3年前だった。そのオーリスも最初の車検を終えたばかりだった。

スピード違反を起こした。青キップを切られた。交通違反は一度もなくずっとゴールド免許で来ていた。5年ほど前にゴールドでなくなったが、それも八王子市で車線変更違反を起こしたのがきっかけだった。

それからも運転免許証「不携帯」や道路に車を止めて郵便局に行っている間に放置車両としてイエローカードを張られる駐禁違反を犯した。

しかし、オーリスになってからは一度も犯していない。駐禁もスピード違反も皆無だ。ただ買い物で留めた駐車場で柵に車をぶつけたほか、自宅の駐車場に留める際、前方左側フェンスを柵に擦ったこともある。どちらも自損事故で、自費で修理した。

だから、駐禁はおろか、速度違反なんか頭の中になかった。体力的にそんなにスピードを出すことがなかったこともある。白バイにマークされていることも全く知らなかった。

この日は妻に頼まれて環状8号線を走った帰路のことだった。国土交通省は羽田空港の国際線運用を2020年3月29日から開始するが、新飛行経路に自宅のある練馬区上空も含まれているため飛行ルートを確認をしに練馬区役所に行ったことがあだとなった。

車の中ではその話を熱中して妻としていて、近くにパトカーが潜んでいるとは全く気づかなかった。環状8号線から練馬春日町トンネルに入った。そんなに車もいなく空いていた。

トンネルを抜けたところで白バイに合図され、難なく”御用”となった。このトンネルはスピードの取り締まりが良く行われているという。後の祭りだった。

 

スピード違反の点数と反則金

 

どういう状況で反則を指摘されたかも分からなかった。法定速度は60キロ。そこを82キロで走行した。22キロのオーバー。悔しい。しかし、何も言い返せなかった。

速度違反を意識すらしていなかった。これまでも違反をしたことがなかった。71歳は高齢者の入り口に入る。いつアクセルとブレーキを間違えるかもしれない。そういう年齢にきている。

大阪に住む82歳の義兄はまだ乗っている。しかし、次の車検は更新しないと本人は言っているという。

意識すらしていなかった法定速度。やはり意識はしておかなければなるまい。1万5000円は惜しいが、あまりにも野放図だった。自分への警告と受けとめたい。

青キップ

・比較的軽い違反に対して交付される。点数としては6点未満。

・一時停止違反、駐車違反、30km未満の速度違反

赤キップ

・比較的重い違反に対して交付される。6点以上。

・30km以上の速度違反、無免許運転など

 

累積点数が4点や5点になると、「累積点数通知書」が送付される。もうすぐ「免許の停止ですよ」のお知らせ。過去1年間に違反がない場合、累積違反はゼロ。今回の2点が残る。あともう一度違反すれば、免停になる見通しだ。つまり、これから1年間は要運転期間ということになる。

 

 

「魚や一丁」

カテゴリー: 酒/酒場/居酒屋

2019/09/05  21:35


 

久しぶりに冷酒を飲んだ

 

刺身居酒屋「魚や一丁」(ととやいっちょう)新宿西口店で友人と飲んだ。魚や一丁はヴィアグループ(東京都新宿区早稲田鶴巻町)の展開する9つのブランドの1つだった。

酒も肴もまずまず。何でも原価がある。これが大体25%くらい。1000円のものを提供するためには250円で仕入れなければ損が出る。ここが経営者と雇われシェフの違いだ。

友人との飲み会で最大の話題だったのはジョンソン英首相が主張する合意なき英国のEU(欧州連合)離脱だ。ジョンソン首相は何が何でも10月31日には離脱すると主張しているが、与党・保守党の一部議員が造反し、強硬離脱を封じる法案を下院で可決した。

英国がEU離脱の賛否を問うた国民投票は2016年6月。結果は賛成52%、反対48%だった。当初は今年3月末だった離脱期限を2度延ばし、今は10月31日となっている。

ジョンソン首相はトランプ米大統領の子分みたいな粗野な男だが、イートン→オックスフォード大学出身のエリートだ。

ブレグジットの主導者だが、極めて戦略家でもある。EUが7年予算であることを国民投票で国民に言わなかった。国民を騙したことに多くの国民が怒っている。

9月に咲いたサルスベリ

カテゴリー: 花/木/樹

2019/09/02  13:09


 

9月になってようやく咲いたサルスベリ

 

2階から見下ろすと、こんな感じ

 

わが家のサルスベリの開花がようやく本格化した。家の周りは7月頃から咲いており、今年は無理かなと思っていた。

8月半ばに1つが咲き、ようやく咲き誇ってきた。しかし、今日は9月も2日である。サルスベリは真夏に咲くものだ。

 

去年の2月4日に強せん定した

 

丸裸である。おかげで去年も8月に咲いた。今年も案じていたものの、何とか咲いた。9月でも構わない。

花は手入れである。手入れの出来ていない花はうまく咲かない。それは大きな花畑だろうと小さな花畑だろうと同じである。

虹とシステム手帳

カテゴリー: 体調/体力/運動/病気, 文具/電子機器/カバン/辞書, 東京日誌Ⅲ

2019/08/30  21:48


 

外に出ると虹が見えた

 

ぼやけてしまって・・・

 

西の空がきれいだった

 

カメラの機能が低いのか、それとも・・・

 

今日は8月も最後の金曜日。午前は8時30分に土砂降りの雨の中、朝食抜きで練馬区医師会医療健診センター(練馬区高野台2)に歩いて行った。

終わっていったん自宅に帰ったものの、ついぐだぐだし出足が遅れてしまった。雨のためだ。家を出たのは午後2時過ぎだった。映画を見たいと思っていたが、後日にし、新宿の東急ハンズに向かった。

 

フランクリンプランナーのオリジナル版(右)

 

お目当てはフランクリン・プランナーのオリジナル・デイリー・リフィル。1日2ページで15カ月持つ。1年は12カ月だとばかり思っていたら、最近は15カ月版というのもあるらしい。

10月始まりに対応したものだが、7月からも使える。よく分からないが、途中からでも使えるのは便利なのだろう。このシステム手帳は10年ほど使っている。何でも書き込めるのがいい。

モレスキンのリポーターノートブックも買った。昔は会社の取材手帳を愛用していたが、会社を辞めたら使えない。東急ハンズで探して見つけた。

こちらはハードカバー版だ。カバーがハードかソフトの違いだけだ。昔はソフト版も置いてあったが、いつの間にかハード版だけになってしまった。

売場も縮小している。システム手帳などアナログ製品を使う人はもういないのかもしれない。ノート売場も減っている。

しかし、論理的な思考が好きな人はデジタル人間ではないか。論理的な人間ほど計画的だから、手帳を使う。要は手帳を書くにもスマホで書くか、手で入力するかだけではないか。私は手で書くことによって覚えようとしているアナログ人間だ。あまり難しいことは言うまい。

午後6時過ぎ、自宅から最寄り駅の都営大江戸線光が丘で降りた。南館のエスカレーターを上がっていき何気なく空を見上げると、虹が架かっていた。

昼間は雨も上がっていたが、夕方降ったらしい。道路が濡れていた。九州のような激しい雨ではない。雨が上がって、西の空が輝いていた。太陽が沈んで余韻が残っていた。

ウィキペディアによると、「虹とは、光が大気中に浮遊する水滴の中を通過する際に屈折・反射することで見られる現象」だという。

赤から紫までのスペクタクルが並んだ円弧状の光だ。虹を見るのは実に久しぶりだった。