2010年7月 のアーカイブ

サマージャンボ

カテゴリー: 東京日誌Ⅱ

2010/07/30  17:39


 やっぱり「サマージャンボ宝くじ」(第587回全国自治)をバラで10枚入り1セット買った。今度こそ買わないと固く心に決め、発売開始日以降ずっと耐えに耐え、何とか持ちこたえてきたのに、最後の最後、「もうまもなく販売終了します」との声にフラフラとつい行列に並んでしまった。なぜ、こんなにも意志薄弱なのか。

 仕事帰りに都営大江戸線新宿駅で途中下車。京王モール→小田急エース→大ガード→西武新宿駅→歌舞伎町まで約1kmを往復する。店舗を構えた宝くじ売場が3店、簡易式店舗が3店ある。不況を反映してか、宝くじの売り込みも過熱するばかり。店の横に、大黒天を祀り、実際に祈祷を行うところさえある。完全に神頼みだ。

 毎日歩きながら、嫌でも「今ならお好きな番号を選べますので是非ともお買い求めください」とか「買わなければ当たらないのが宝くじ。1枚でも買って一攫千金のチャンスをものにされたらいかがでしょうか」などのセールストーク攻勢にさらされる。

 何度も何度も聞かされると、それが刷り込まれて、本当に当たるような気がしてくるから不思議だ。当選確率からすれば、ほとんど無限に低いものをさも当たりそうに煽るのはやはりおかしい。昔なら、宣伝もほとんどなく、「良かったら、どうですか」程度だった。国がそろって射幸心を煽っている。国民はこんなことにも耐えなければならない。何ともおかしな時代である。

『刑事たちの夏』

カテゴリー: Books

2010/07/26  22:16


書名:『刑事たちの夏』上下
著者:久間十義(ひさま・じゅうぎ)
出版社:新潮文庫(初出・日経新聞夕刊連載=1997年2月8日~)

「大蔵官僚が墜落死した。自殺なのか他殺なのか―。緊急招集された捜査一課強行犯六係・松浦洋右はいち早く他殺を示唆する状況証拠をつかんだ。しかし、突如その死は自殺と断定され、捜査は中止となった。マスコミに情報をリークし、単独捜査を続ける松浦は警視総監と警察庁長官の対立、その背後にあった大蔵省の暗躍にたどり着く。政官財を巻き込む巨大な陰謀を描く傑作警察小説」(上巻解説)

 新聞連載中から読んでいたが、たまたま書店で物色中に目が合って久しぶりに改めて読み直した。他の警察小説と違って、テンポが軽快で歯切れが良いのだ。重厚さに欠けるところは物足りないが、松浦刑事の青臭い正義感には共感するものを感じる。

 松浦が戦っているのは権力を恣意的に行使する政治家や大蔵官僚や警察官僚などとそのシステムそのものだ。黒幕は最後の最後まで姿を現すことなく、松浦を翻弄し尽くす。子供じみた正義感に最後まで固執し、命を散らしていく松浦の最期にそれでも微笑が訪れたのは救いだ。たとえ自己満足であろうと、正義を貫いた達成感に浸ったのかもしれない。武装勢力の自爆テロリストもこうなのだろうか。

TOEIC再受験

カテゴリー: 英語力/情報力/文章力

2010/07/25  22:17


 2年半ぶりに2回目のTOEIC(トーイック)テストを受けた。英語によるコミュニケーション能力をスコアで評価する世界共通テスト。財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会TOEIC運営委員会が主催するもので、前回は公開テストだったが、今回は企業・団体が実施するIPテストを受けた。

 テスト結果の有効性は公開テストと同等だが、受験料が少し安い分、IPテストには公式認定証が発行されないという。試験機関の都合なのだろうが、IPも4000円以上かかるから、もっと安くしてもらいたいものだ。圧倒的に日本人の受験生が多いようだから、われわれはいいお客である。

 リスニング100問(45分間)とリーディング100問(75分間)。2時間で200問。リスニングは分かっても分からなくてもテープの会話やナレーションを聞きながら設問に答えるから何とかなるが、問題はリーディング。

 とにかく問題が多く、時間が足らないのだ。じっくり読まないと理解できないのに、じっくり読んでいたら、時間がない。理解できない設問には答えられないから、とにかく時間との追い駆けっこだ。悲しいかな、今回も最後の10問ほどは時間切れアウト。前回の経験で分かっていたはずだが、読んで分からないものは読み直すしかなかった。

 英語力以外に業務遂行能力も試されているのだという。つまり、問題傾向把握力と問題対策能力、さらには時間配分能力も対象になる。そういわれて見れば、ビジネスシーンでは確かに短時間に「エイ・ヤー」で決めなければならないときだってある。しかし、ちょっと違うような気もする。

 どうやらTOIECテストは単なる英語力の試験というよりも、ビジネスでの活用を前提とした英語運用力を試しているように思えてきた。点数で測られる立場から脱出したいと思いながら、自分からお金を払って試験を受けるなんぞ、モノ好きもいいとこだ。受験勉強に明け暮れた団塊世代の残滓を断ち切れないのかもしれない。 

都電荒川線

カテゴリー: 旅行/移動/街歩き

2010/07/24  23:56


 都電荒川線に乗ったのは2週間前の10日(土)。吉村昭企画展で荒川区の文学館に出掛けたときだ。地下鉄のほうがもちろん速いが、どうせなら東京都内でただ1本走っている都電で行くことにした。地下鉄有楽町線の東池袋で下車、すぐそばの東池袋四丁目駅から乗った。

 荒川線は早稲田-三ノ輪橋12.2kmを時速最高40kmで走る。運行時間は約53分。駅数はちょうど30駅。地下鉄に比べ、たっぷり時間はかかった。しかし、沿線風景はもちろんこちらのほうがグーだ。観光客と思われる英語をしゃべる外人さんが1人、同じ駅から乗ってきた。どこの国にも「鉄ちゃん」はいるものだ。

①スマートな車体にびっくり


②線路は続くどこまでも・・・

③北区王子あたりで車道も走ります

④終・起点の三ノ輪橋駅はこじんまりした駅だった

釣船茶屋ざうお新宿店

カテゴリー: 東京日誌Ⅱ

2010/07/23  18:47


 いやはや色んな店があるものだ。店内に入ると、ど真ん中に船が陣取っていて、その上や周囲のテーブルで食事できるほか、船の周りに生け簀が作ってあって、何とそこで釣りができる。鯛やヒラメ、アジなどが泳いでいて、釣った魚を刺身や焼き魚にして食べる趣向だ。

 人間の欲望は果てしない。次から次へ新しい刺激を求める。ちょっとやそっとの刺激ではもの足りなくなって、エスカレートするばかり。暦の上では1年で最も暑い「大暑」の23日は午前から35度超の猛暑。勤め帰りのグループに加えて、夏休み入りした家族連れも押し掛けていた。ざうおを全国展開するのは昭和61年(1986)創業のハーバーハウス(本社・福岡市)。

 「釣船茶屋ざうお新宿店」は新宿ワシントンホテル1階(西新宿3-2-9)。ホテルの中にはコンビニもあるし、もっと驚いたのはパチンコ店が玄関横に入っていた。いくらビジネスホテルだからといって、パチンコ屋はないだろうと思うのは時代遅れか。ロビーでは中国人観光客が集合していた。ホテルの風景も急激に変わっていく。変わらないのは自分だけかもしれない。

「地うなぎ」とは何ぞや

カテゴリー: 東京日誌Ⅱ

2010/07/19  22:48


①肝焼き+骨せん

②地うなぎ重(静岡県大井川河口吉田産)

 今夏の土用の丑(うし)は26日(月)。いまいち由来はよく分からないが、宣伝というのは恐ろしいもので、土用の丑の日はうなぎを食べることを反射的に刷り込まれてしまった。バレンタインデーやプラチナデーと同じで、コマーシャルの影響はげに恐ろしい。

 土用の丑にはまだ1週間もあるが、自宅近くのうなぎ屋「うなぎん」でうなぎを食した。いつも桃太郎寿司にはいくものの、谷原でうなぎはないだろうという先入観にとらわれていた。たまたまあまりの暑さに誘われて、桃太郎の前を通り越して「うなぎん」に入った。

 注文したのは地うなぎ重(静岡県大井川河口吉田産)。肝焼き、骨せん、肝吸い、酢の物、お新香付で3200円也。それなりにふっくらとおいしかったが、気になったのは「地うなぎ」というネーミング。地ビールや地鶏の類だろう。

 うなぎと言えば、「天然うなぎ」と「養殖うなぎ」しか知らなかったのに、いつの間にか登場したのが「地うなぎ」。「天然の味をそのままに甘い香りと肉質で、脂ののりと旨味にこだわったまぼろしの逸品」という。

 問題は、しかし、「天然」ではないことだ。川口水産のホームページによると、天然うなぎに近く育てたのが地うなぎのようだ。それでは養殖とどう違うのかと思うが、その辺りはまだ調べ切れていない。恐らく、育てる際の水がポイントなのだろう。

 天然うなぎは太平洋で産卵・孵化し、黒潮に乗って日本にやってきて、河口付近や川を遡上して育つ。それに近く育てるというのは言葉では分かるが、「天然」と「養殖」の間には深い川があるはずだ。食に対する人間の欲望は果てしない。その欲望に食われるうなぎも大変である。

夕焼けと月

カテゴリー: 東京日誌Ⅱ

2010/07/18  19:10


 17(土)-18(日)-19(海の日祝日)と3連休。九州・中国地方を襲ったすさまじい豪雨も何とか収まり、梅雨も明けていよいよ夏本番。とにかく暑い。暑くなければ夏ではないと強がっても、暑いものは暑い。

 せっかくだからと中日の18日、クルマで向かったのが静岡県富士宮市。今やB級グルメの旗頭にのし上がった「富士宮やきそば」の本拠地だ。焼きそば好きとしてはどうしても「富士宮やきそば」の秘密を現地で調査する必要があると考えた。

 ところが、いざ出発したものの、道路が大渋滞。自宅から環状8号線を南下、瀬田から東名高速に乗ろうとしたが、瀬田にたどり着くまでがノロノロ。やっと東名に入っても、既に首都高速からノロノロが延々と続いていた。

 それでも、一度入ったら、降りように降りられないのが高速である。東京料金所までがノロノロ、それを過ぎてもノロノロ。富士宮の手前の御殿場まで2時間以上との表示を見て完全に気力が萎えた。しかも、外は猛暑である。このままでは車内の冷房も効きが悪くなるのではないかと恐れた。生後5カ月の乳幼児と一緒だっただけになおさらだった。

 「横浜青葉」で降りた。出発してから2時間近く経っていた。土地鑑がない中を走り回ってたどり着いたのが「こどもの国」(横浜市青葉区奈良町)。多摩丘陵に広がる約100ヘクタールの雑木林をそのまま生かした自然の遊び場。現天皇・皇后が成婚時の御祝い金で1965年に開園したことを今回、初めて知った。

 それにしてもあのままドライブを強行していたら、どうなっていたことか。考えただけでもぞっとする。途中断念はいい判断だった。こういう日はおとなしく、じっとしているのが賢明だ。翌19日は終日自宅待機に徹した。地元で行われた「よさこい祭り」に出掛けた家人が出店のお土産を買ってきた。「富士宮やきそば」だった。

民・自大連立構想

カテゴリー: 政治/外交/国際/軍事

2010/07/17  11:31


 11日の参院選で民主党敗北に伴うねじれ国会再現で,政治から目を離せなくなった。独自の情報ルートを持たない以上、多分に影響を受けざるを得ないとしても、どうしてもマスコミ報道に頼らざるを得ない。問題は集めた情報をどれだけきちんと自分の物差しで判断できるかどうかだ。

 物差し自体が定まらないということもある。状況は常に動いており、物差しもあまり硬直的では判断を誤ることもある。自分の価値観を常に確認しながら、物差しを不断にアップデートし、判断していくしかない。判断が正しかったかどうかも確認しなければならない。大変な時代だ。

田勢康弘氏「週刊ニュース新書」の17日のゲストは「たちあがれ日本」の共同議長・与謝野馨氏。ねじれ国会で民主党の独断・独走にストップを掛けた国民の判断は絶妙だったが、もちろん、政策を決定できないこと自体が望ましいという意味ではない。

 望ましいのは与野党双方がこれによって相手の主張に耳を傾けざるを得ない状況が生まれたことだと思う。どちらかが絶対多数を握ったならば、相手の言い分を無視してでも、自分の主張を押し通そうと思えば押し通せるからだ。

 ねじれ国会はそれを許さない。双方とも、相手の言い分を聞かざるを得ないからだ。民主党と自民党が大連立を組むかどうかは別にして、政策次第で手を握ることは決して悪いことではない。それができる状況が生まれたことは決してマイナスばかりではないはずだ。

『新橋有薫酒蔵』+「ハイボール酒場」

カテゴリー: 酒/酒場/居酒屋

2010/07/15  20:31


  新橋の九州郷土料理の店『有薫酒蔵』で2人同窓会を開いた。「高校よせがきノート」で有名な店だ。全国47都道府県の1454冊(2010年7月15日現在)のノートがずらっと並んでいるのはちょっと壮観である。このノートを開くのは意外と楽しみだ。歳を取るに従って、人間は思い出を食べて生きるからなおさらである。

 おかみの松永洋子さんが書くブログによると、お客から「母校のノートを置いてほしい」と頼まれたのがきっかけで、1987年7月4日に「福岡県久留米大学附設高等学校」のノートを置いた。その後、いつの間にか増えていったという。継続は力だ。

 高校の総数は5300校ほどあるそうだから、3割ほどの高校の卒業生がこの店を訪れたことになる。大変なことだ。おかみはこの日、「高知県が2校ともっとも少ないが、どうやら高知の人は東京ではなくて、大阪に行かれる方が多いからかもしれない」と言っていた。

 同窓会を終えて地下1階から地上に上がると、目の前の「築地銀だこハイボール酒場」に入った。酒場と言っても、立ち呑みスタイルの店で、築地銀だこが2009年5月から展開し始めた新業態だ。新橋店は同6月オープン。昨年末も有薫→酒場のコースをたどったことをお思い出した。

 ザ・角ハイボール(350円)+たこ焼き(8個入り500円)。皮はパリッ、中はトロッ、たこはプリッとした触感は、「日本一、世界NO1のたこ焼きを目指す」だけのことはある。事業主体のホットランド(本社・群馬県桐生市)は平成3年(1991)創業。今や国内300店舗、海外にも展開する成長企業。たかがたこ焼き、されどたこ焼きである。

 ちなみに「ハイボール」が人気である。要はウィスキーのソーダー割り。もちろん仕掛け人がいて、人気商品にしたわけだが、時代の雰囲気とニーズにマッチした。「取りあえずビール」で酔い、もっと酔いたい場合にそれまで飲んでいた「チュウハイ」をやめて、「安くかつオシャレに」飲める「ハイボール」に切り替えさせた。

 見事としか言いようがない。サントリーもすごいが、それをすぐさま、新業態に反映させた銀だこもすごい。たこ焼きとハイボールの取り合わせは絶妙である。幸せな夜だった。

『蚊トンボ白鬚の冒険』

カテゴリー: Books

2010/07/14  06:23


書名:『蚊トンボ白鬚の冒険』
著者:藤原伊織
出版社:講談社(初出『週刊現代』2000年9月2日号~2001年11月24日号)

 主人公の倉沢達夫は20歳の水道職人。世間的には「配管工」という呼び名のほうが通りがよいが、彼はなぜか水道職人のほうにこだわる。もちろんまだ一人立ちしているわけではなく、元やくざの親方の下で働く「手元」(てもと)。恰好よく言えば、アシスタント。

 性格的には相当屈折しているものの、仕事はきちんとこなし、親方からは信頼を得ている。父親と死別しアパートで1人暮らし。4年前の6月、駒沢陸上競技場で行われた関東高校陸上競技大会1500m決勝。ファイナル12人の1人として残った。インターハイ出場も十分圏内にあった。
 
 結果は3着、3分56秒45。しかし、ゴールを駆け抜けた彼を待っていたのは「よくやった、倉沢」と、その直後の「おまえ、顔いろ、真っ青だぞ。すぐ医務室でドクターに診てもらえ」との監督の声。数日後、受検した医師から聞かされたのが「僧帽弁閉鎖不全」。重大な心臓疾患で、彼の競技生命はこれで断たれた。

 蚊トンボが達夫の頭に”緊急避難”したのは東向島の民家で平凡な増築工事に従事したとき。敷地内の池のそばで親方と昼飯を食べているとき、1羽のカラスが急降下。突然、斬りつけるような風が彼の頬をかすめ、後頭部に異様な感覚を感じた。カラスにつつかれたのかと思い、手をやったが傷もなく血も流れていない。それ以後、痛みも熱の感覚もすっかり消えた。

 一晩寝て、布団から身体を起こし、立ちあがろうとしたそのとき、頭で羽音が鳴った。ブーン、ブーン、ブーン・・・。それに加えて、人の声が聞こえてきた。それが蚊トンボ。カラスに狙われ、とっさに達夫の頭蓋骨の中に緊急避難したという。名前は生まれた隅田川にかかる「白鬚橋」を借りて、「シラヒゲ」。それからたった3日間の達夫とシラヒゲの奇妙な同棲生活が始まる。

 ところが、シラヒゲは筋肉の専門家で、達夫の筋肉を自由に動かすことができるのだ。筋肉はアクチンとミオシンという2つのたんぱく質で形成されており、その相互作用で収縮して動く。このたんぱく質を刺激するのがカルシウムで、シラヒゲはなぜだかカルシウムイオンの濃度を瞬間的に普通の1000倍くらいに強化できる能力を持つ。つまり、達夫の筋肉を瞬間的に鉄人並みに動かせるのだ。

 アパートの隣人でデートレーダーの黒木、彼の亡くなった妻の義兄でインテリやくざの瀬川、施主の娘で業界紙記者の八木沼真紀、暗号ソフトの達人で狂人化した日系アメリカ人・カイバラなどが複雑に入り混じって、冒険が繰り広げられる。

 最後の決戦場は南千住駅そばに広がるJR貨物隅田川駅。達夫とカイバラとの間で死力を尽くした攻防戦が展開される。シラヒゲのパワーは衰弱し、命の終わりを迎えつつあった。たった3日間の命も尽きようとしていた。

虫の息のシラヒゲが言う

<でも、おいら、あんたといっしょにいて、おもしろかった>

「・・・なにがおもしろかったんだよ」

<冒険があった>

「・・・冒険? なにいってんだ。身勝手な野郎だな。おれにとっちゃ、えらいはた迷惑だったじゃねえか」

<でもさ。それだけじゃない。あんた、恋だって経験したじゃない>

達夫はふと黙りこんだ。恋か。あれがそうだったのか。そうかもしれない。よくわからない。わかるのは、その相手がいま目の前でおれをのぞきこんでいる。それだけだ。

<そうだよ>

シラヒゲがくりかえした。

<恋と冒険があった>

①白鬚橋西詰

②白鬚橋から隅田川を眺める(左手の堤の奥が隅田川駅)

③白鬚橋全景

④南千住駅そばの陸橋からJR貨物隅田川駅を眺める

⑤千住まちあるきマップ(右下が白鬚橋、真ん中が隅田川駅)