2005年2月 のアーカイブ

”タラバガニ争奪戦”

カテゴリー: 東京日誌

2005/02/28  09:54


 NNNドキュメント’05「偽りの海-カニビジネスの闇ー」(日本テレビ系、2月28日午前零時25分~55分)を見た。ロシアの漁船が直接、日本に水揚げするのは認められていないにもかかわらず、サハリン沖で獲ったカニを堂々と稚内港に持ち込む実態を映像で捉えたものだ。「漁船」を「貨物船」と偽り、入港届を虚偽記載する密輸だ。番組は、ロシアからの活カニのほとんどは密輸だと指摘する。

 ロシアからの密輸が止まらない背景にはカニ、とりわけ「タラバガニ」を求める日本人観光客の存在がある。稚内経済を支える最大の柱は今やカニだ。カニを求めて観光客が群がる。もちろん、それを商売にするカニ輸入業者も暗躍する。「お金があれば、何でもできるんだ。面白いんだ、あっちの国(ロシア)は」(カニ輸入業者)。

 昨年6月30日、公正取引委員会は、景品表示法違反で、大手百貨店「そごう」(横浜市)など3社に排除命令を出した。形も味もそっくりの「アブラガニ」を「タラバガニ」と偽って販売していたからだ。アブラガニの市場価格はタラバガニより大幅に安い。見分けがつきにくいから、そこをうまくだませば、巨額の差益を生む。

 ”タラバガニ争奪戦”の結果はお定まりの資源枯渇。乱獲がたたって、幻のカニになりかねない。既にサハリン沖ではタラバがほとんど獲れなくなってきており、稚内港に持ち込まれるカニもズワイや毛ガニばかり。5年のうちにタラバは姿を消すとも言われる。ロシア政府も日本政府も無策。喜んでいるのは「それまでにもうけるだけですよ」と笑う輸入業者だけのようだ。
 

文旦(ぶんたん)

カテゴリー: 東京日誌

2005/02/27  14:52


 ミカン、オレンジ、グレープフルーツ、伊予柑、ポンカン、ネーブルあたりまでは何とか形状が頭に浮かぶ。しかしデコポン、清見タンゴール、はるかなどとなると、もうさっぱり分からない。交配で次から次へと新品種が誕生する果実の世界。それでは、「文旦(ぶんたん)」はご存知か。

 過日、高知県から宅配便で届いたのは「土佐文旦」。知人の出身地。「高知県で育った品種であり、南国土佐の暖かい気候と澄み切った照りつける太陽光線をいっぱいに受けて、美しい自然の中で育った果実です。黄色の光沢ある果皮、独特の香り、お召上がりの際の果肉の爽やかな口ざわり、上品な果糖の甘さ、この一段と秀でた風味は春より初夏にかけて、他の果実の追従を許しません」(高知ふるさと農園=高知県吾川郡伊野町小野173)

 見目形はグレープフルーツに似ているが、味も香りも似て非なるもの。調べてみたが、文旦はどうやら、マレー半島からインドネシア辺りが原産のミカン科の常緑高木「ざぼん」の1品種のようだ。「ざぼん漬」は食べたことがあるが、「ざぼん」そのものを口にした記憶はない。なぜだろう。高知、鹿児島、熊本、宮崎県などでいろんな品種が栽培されているが、「土佐文旦」はこのうち、高知県土佐市を中心に生産されている品種だ。

 皮のむき方にコツがいる。要領に従ってむくと、一ふさづつ、果肉がきれいに剥がれる。皮はママレードにする。栄養面では血液を浄化し、血管を強くするビタミンCやビタミンP、ミネラルを多く含んでおり、高血圧の薬にもなるとか。いやはや、健康に良いものは何でも試さなくっちゃ。それでお腹が痛くなったりして・・・。

バーバリー・コート

カテゴリー: 東京日誌

  13:20


 「山陽商会」のファミリー向けバーゲンセールに2月26日(土)午前、出掛けた。会場は東京千代田区北の丸公園の科学技術館。外は寒かったが、会場内は熱気に満ちていた。目指すは山陽がライセンス生産しているバーバリーのコート。ほかのブランド品には執着しないが、昔、ロンドンに住んでいたこともあってか、どうもバーバリーだけは気になる存在だ。

 買ったのは色違いのコート2着。高いのは「本体・日本製、ライナー・中国製」、安いのは「本体・ライナーとも中国製」。15年も前にバーバリー本店で買ったトレンチコートは袖が金属製時計バンドにすり切れて、ひどくなったので、事実上”引退”。その後は「DEBENHAMS」(ロンドン郊外ハローオンザヒルのメンズストアー)で買ったコート(ウール&カシミア)を愛用してきたけど、これもあまりに重くて肩が凝るので、軽いのが欲しかった。

 買うとなると、やはりバーバリー。英国製とライセンス生産品との違いはよく分からないが、拘りはあまりない。拘る人は拘るんだろうな。でも、ロンドンやパリ、ミラノといった欧州のブランド品が必ずしも、それらの都会で生産されているわけではあるまい。バーバリーは知らないが、少なくてもGap、Esprit、Next、H&Mなどはインド洋上の島国モーリシャスの工場で加工されている。日本製品が中国で加工されるのと同じだ。

 トーマス・バーバリー(Thomas BURBERRY)。1835年、英国のサリー州ブロッカムグリーン生まれ。1856年、彼がロンドンで洋服店を開業したのがバーバリーの誕生だ。農民が汚れを防ぐために服の上に羽織っていた上着をヒントに耐久性・防水性に優れた新素材を作り出した。南極点に到達したアムンゼンの防寒具や英国陸海軍のトレンチコートに生かされた。伝統というのはいいものだ。やっぱり、トレンチも袖を直して、もう一度、”現役”に復帰してもらおうかな。

「サイドウェイ」

カテゴリー: 映画/テレビ/舞台

2005/02/26  23:08


「サイドウェイ」(SIDEWAYS)。辞書を引くと、脇道、横道のこと。MAIN ROADを離れた小道のこと。2月27日(日本時間2月28日)に発表される第77回アカデミー賞の作品賞、監督賞など5部門にノミネートされている。日本国内では、3月5日(土)から、VIRGIN TOHO CINEMAS六本木などで公開される。アレクサンダー・ペイン監督。

 離婚のショックから立ち直れない小説家志望の中年男マイルス(ポール・ジアマッティ)と結婚を1週間後に控えた大学時代の親友で今は売れない俳優のジャック(トーマス・ヘイデン・チャーチ)の男2人がカリフォルニア・ワイナリー巡りのドライブ旅行に出る。日常からちょっと離れた人生の”寄り道”をワインを媒介として描いた作品だ。

 寄り道先のワインレストランで出会った女性が、これまたワインへの造詣が深く、魅力的なマヤ(ヴァージニア・マドセン)。大学教授夫人だったが、今は離婚し、園芸学を学ぶ才女。彼女との出会いをきっかけに、自分を見つめ直し、生きていく自信を取り戻すようになるマイルス。人生の折り返し点を過ぎたダメ男にもささやかな希望を与えてくれる、ちょっといい話だ。やはり、何と言おうが、女の力は偉大ですな。

 カリフォルニアワインのワイナリー巡りだけに、ワイン通にはたまらないだろう。マイルスやジャックたちの飲むこと、飲むこと。文字通りワイン三昧だ。1本が1000ドル(約10万円)以上もするという1961年物のシュヴァル・ブランや1988年物のサッシカイアなど、マニア垂涎のヴィンテージワインもふんだんに出てくる。

Emphasis(12)

カテゴリー: 東京日誌

  21:04


Akiko is retired so she often spends her free time traveling.After she comes home she tells her English teacher Jeremy about her trips.Recently 、she paid a visit to her hometown,which she hadn’t visited for several years.

Jeremy:Akiko, I heard that you visited your hometown over the break.
How was it?

Akiko: It was marvelous.Not having been there for over four years, I was
really surprised to see all of the changes that had been made.

Jeremy:Is that so? Was it really different from how you remembered it?

Akiko: Yes,but in a good way. The ratty old theater had been torn down
and it had been replaced with a shopping mall.There was a
fifty-year-old-hotel downtown. It had been turned into a
casino. Also,the woods near my house had been cut down and
replaced with a small amusement park! The only thing that
 disappointed me was that my favorite ballroom dance club had
 been demolished to make way for a boring library.

Jeremy:Well,gee,Akiko,that doesn’t sound so good to me. It sounds like
      your quaint little hometown is suddenly becoming completely
      urbanised.I mean,didn’t you feel even bit disappointed that those
       nice old buildings had been torn down?

Akiko: Hmm.Now that you mention it,I did feel sad they had torn down        the old lighthouse.I used to go there all the time when I was a
kid.

Jeremy: And surely the library can’t be that bad,can it?

Akiko: Well it does have a very nice atmosphere.The problem is,now
      there’s nowhere else in town for me to go dancing!


ratty=shabby
make way for=clear the space
gee=へえっ、Jesusの遠回しの表現
quaint=attractively unusual,esp.in an old-fashioned style

讃岐うどん「さか田」

カテゴリー: 東京日誌

2005/02/22  22:32


 「讃岐うどんと言えば、手打ちうどんを連想させるほど讃岐ではうどんはほとんど手打ちである。讃岐独特の手打ちの手法「すかし打ち」という伝統的な技法である。生地を麺棒に巻きつけたまま体重をかけ、台上をころがして延ばす。」

 2月21日、プレスセンターから有楽町に出て、「ビックカメラ」をのぞく。パソコン売り場を冷やかしていたら午後1時前。そろそろいいかな、と思って向かったのが、ほど近い「さか田」(東京都中央区銀座1-5-13迎秀ビル2F)。讃岐うどんの店だ。

 3年ほど前に会社の同僚に教えてもらって惚れた。よほど時間を考えていかないと、行列に並ばなければならない。それを苦にしない人も多いが、時間のない身には辛い。ここで食べたいときは時間を外すしかない。

 この日はラッキーにもカウンター席が空いていた。座って、「ぶっかけうどん冷」を頼む。ほとんど待たずに出てきたのは最高に腰のあるうどんに、大根おろし、胡麻、生姜、ネギが薬味として添えられ、鰹ベースの汁がかかっている。おいしくいただきながら、メモしたのが席の前の壁に書かれた口上書きだ。

 口上はカウンターとは逆の壁にも書かれており、内容もどうも違っていそう。とにもかくにも、「さか田」の名前はうどん通、とりわけ讃岐うどん通には鳴り響いているようだ。東京で讃岐うどんブームが燃え盛るはるか前からこの場所で営業している店だという。夜は飲み屋でもあり、安心できる優良店だ。

植林の力

カテゴリー: 途上国/ODA

  09:01


 「昔、あるところに男と木があった。この木は男に日陰を提供し、葉っぱや実を与えた。ところがある日、悪魔がやってきて、男にこの木を切るようにささやいた。男は木を切った。しかし、このため、太陽が男に直接当たり、男は実を食べられなくなってしまった」

 「それから男は後悔して家族を呼び寄せ、また村人に呼び掛け、植林をするように勧め、自分の罪をあがなおうとした。木は天と地の間をとりもっている。天から雨が降り、地は木の根っこを通じて水分を吸い上げる。木は自然の保護にとって非常に大切なものだ。人間が生き延びていくためにも必要だ」

 「日本では植林が行われ、木が保護されていると聞いている。木を切り倒すためには当局の許可が必要で、切ったら必ずそのあとにまた新しく木を植えなければいけないと聞いている。セネガルでもこの日本の精神を生かし、同様な措置をとっていかなければいけない」

 「セネガルは農業国で、人々は自然の保護に敏感になっている。木がなければ発展がないことも知っている。われわれはみなさんの努力がさらに続けられることを願っている」(1993年8月20日、セネガル・ティエス市郊外ティエナバセック村での村長=村の宗教的指導者マラブーの話)

 ノーベル平和賞を昨年受賞し、毎日新聞社の招きで来日中のケニアの副環境相、ワンガリ・マータイさん(64)が2月21日、東京・千代田区内幸町の日本記者クラブで行った記者会見を聞きながら、もう10年以上も前に参加した西アフリカ・セネガルでの植林ツアー「グリーンサヘル」(大阪国際交流センター主催)を思い出していた。

 セネガルには昔から、「植林する」という概念がなかったと聞いた。木は切ったら、切りっぱなしで、どんどん荒れていくばかりだった。炊事のための薪炭需要が旺盛だったためだ。そこに、極東の森林国・日本がこの考えを持ち込んで、植え付けた。

 マータイさんはセネガルとは反対の東アフリカに位置するケニアで、1977年には有志と「グリーンベルト運動」(非政府組織)を創設し、植林運動を開始。それも単なる自然保護運動ではなく、植林を通じて貧しい人々の社会参加の意識を高め、女性の地位向上を含むケニア社会の民主化に結び付けようとした。こうした姿勢はモイ前大統領の独裁政権から弾圧の対象と見なされ、幾度も逮捕された経験がある。

 現在、ケニア全土には約1500カ所の苗床を持ち、参加者は女性を中心に約8万人に上る。植林した苗木は3000万本に達し、「植林はケニア民主化のシンボルになった」という。

チャン・スー「ラ・ヴィ・アン・ローズ」カラオケ大会

カテゴリー: 東京日誌

2005/02/20  23:40


チャン・スー「ラ・ヴィ・アン・ローズ」カラオケ大会~決戦大会~が2月20日、東京・渋谷のシダックスホールで開催された。全国から応募のあった1050人の中から選ばれた17人(女性16人、男性1人)が同じ曲を同じキーで歌い、グランプリを争った。「こういう大会はありそうでない。審査するほうも簡単そうで難しい」(審査委員長を務めた作曲家の徳久広司氏)とか。

 チャン・スー(本名チャン・ウンスク)は韓国ソウル出身の歌手。17歳で同国のTV番組「スター誕生」に出場しグランプリを獲得。翌年、「チュムル・チュウオヨ」(踊りましょう)でデビューし50万枚の大ヒット。以後、歌手、タレント、女優として幅広い分野で活躍している。ささやき訴え続けるようなハスキーな声、力強く安定感のある歌唱力、それに歌いながらのモンローウォークが何ともセクシーだ。

 1995年2月5日に来日、同年9月に本名で「無情(ゆめ)のかけら」で日本デビュー。いきなり、第28回日本有線大賞新人賞を受賞した。1999年には現在の芸名に改め、テイチクレコードに移籍。「なんや知らんけど」を発表、その後も「運命の主人公」「ジェラス・ムーン」「青いカナリア」などを出した。「ラ・ヴィ・アン・ローズ」(建石一作詞、徳久広司作曲)は2004年8月25日にリリースされた。

 17人が歌い終わった後、チャン・スーが登場しミニ・コンサート。会場の中を歩きながら、ヒット曲の数々を熱唱し、詰め掛けた多くのファンにサービス。これからの夢は何かと聞かれ、「ライブ・ステージ。来日10年になるんで、実現できたら・・」と達者な日本語で答えた。ひょんなことでファンになったが、恥ずかしながら、本人に会えてとても幸せだった。

 

ル・パティシエ ヨコヤマ

カテゴリー: 東京日誌

  00:41


 有限会社「ル・パティシエ ヨコヤマ」(千葉県習志野市谷津4-8-45)。かなり遠くからでも車を飛ばして買い求めに来る客が絶えない、うわさのケーキ店だそうな。その中の一人からいただいたのは焼き菓子(クッキー)。口に入れるとイチゴの酸味がいっぱいに広がる。ウムと口に出るうまさ。ホワイトチョコレートの入ったクッキーも悪くない。

 オーナーの横山知之氏はテレビ東京テレビチャンピオンケーキ職人選手権で1998年、1999年、2000年と初の三連覇を達成した超有名パティシエ。2001年9月に現住所にオープン。今や行列のできるケーキ店として全国に名を轟かせているという。

 一番人気は「岩シュー」。クッキー生地を乗せて焼き上げたシュークリーム。ほかにもビターなチョコレートムースとアーモンドクリームのコンビネーションの冴えた「ショコラデショコラ」やマドレーヌ「谷津干潟の卵」、谷津ロールなども評判が高い。どれもまだ食べたことはない。いつ食べられるか見通しもまったく立っていない。

 少し前までソムリエ(ワイン鑑定人)すら、ほとんどの人が知らなかった。ましてやパティシエなんてまったくと言っていいほど知られていなかった。それが今やスター職人だ。いやはや、食べることに関する人間の貪欲さ、欲望の強さはものすごい。身体のすべてが退化しても、胃袋だけは残るのだろう。

激化する排出権取引の”市場化競争”

カテゴリー: 経済/デリバティブ

2005/02/18  02:06


 地球温暖化を防止するため、先進国に温室効果ガスの排出削減を義務付ける京都議定書が2月16日、発効した。この結果、日本など先進国は2008-12年の間に割り当てられた温室効果ガス(二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素など6種類)の目標削減量を達成することが義務付けられた。

 京都議定書には排出量の5.2%削減とともに、排出削減量を他国と取引する「京都メカニズム」も盛り込まれており、この排出権取引制度が新たな”資源”として脚光を浴びている。国内の削減努力だけでは目標達成が困難な先進国が不足分を補うために、他国から排出権を購入する必要に迫られるからだ。

 既にそれを見越した排出権取引市場が欧州では今年1月から始動。市場創設の前からも、企業間同士の相対取引も行われている。さらに、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)ではそれよりかなり前から、先物の形で市場取引が行われていた。

 日本で排出権取引の音頭を取っているのは環境省。取引に参加する企業を公募、金融機関なども取引に参加できる仕組みを構築した。東京工業品取引所のような公的取引所も市場取引の立ち上げに名乗りを上げており、有望資源の排出権をめぐる”市場化競争”は激化する一方だ。