2009年7月 のアーカイブ

真山仁著『マグマ』

カテゴリー: Books

2009/07/26  22:08


 ご存知、企業買収の世界を描いた『ハゲタカ』で真山仁としては2004年に初デビュー。『マグマ』は2005年秋から冬にかけて「小説トリッパー」に連載、それを大幅加筆修正し、2006年2月に単行本化された。朝日新聞社。

 地熱発電を扱った経済小説で、馴染みの薄い世界をしっかり書いているのも流石だが、地熱発電を研究運営する会社の再建を委ねられた外資系ファンドの1ファンドマネジャーで、弱冠29歳の野上妙子を中心に繰り広げられる地熱発電賛歌。

 ストーリーはともかく、この野上妙子が滅法すごいのだ。ストーリーが展開していく中で、したたかに成長していくのだ。しかも、志が熱い。へこたれない。男顔負けである。痛快だった。

国会議事堂

カテゴリー: 東京日誌Ⅱ

2009/07/25  14:09


 虎ノ門に行ったついでに、永田町界隈を少し歩いた。8月30日には総選挙も行われる。国会議事堂でものぞいてみることにした。土曜日なので、もちろん中には入れない。雰囲気だけでも嗅いで帰ろうとしたが、無駄だった。解散で、議員さんたちは選挙区に返り、永田町はもぬけの殻。

 国会議員の先生たちがいない中、衆議院新議員会館建設の槌音が響いていた。東館と西館。どれも立派な建物になりそうだ。今の議員宿舎の住人のうち、どのくらいが新会館に住めるのだろうか。議事堂そのものにもクレーンが掛かっていた。こちらも修復工事をやっているらしい。

虎の像

カテゴリー: 東京日誌Ⅱ

  12:39


 東京メトロ「虎ノ門」駅から地上に上がってくると、虎ノ門交差点の脇に鎮座ましますのが虎のブロンズ像(多分)。台座に由来が書かれていたが、よく読めない。最後の「虎ノ門会」だけは何とか読める。ウェブで調べてみたら、「江戸城に虎を搬入したので、虎ノ門という名が付いた」と書かれているらしい。

 虎ノ門は江戸城(現在の皇居)の外堀の1つで、外堀は埋められたが、名前は残った。他の外堀は四谷御門と赤坂御門。江戸城の虎の方角(北東)にあった。この日歩いていて気づいた。東京の至るところにこんな記念碑が立っているが、関心を払われているようには思えない。

歌舞伎町活性化プロジェクト

カテゴリー: 東京日誌Ⅱ

2009/07/24  17:38


 東京の面白さはやはり偶発性だろう。いつ、どこで、何に遭遇するか分からない面白さがあることだ。たまたま、ある決定的なところに居合わせたり、珍しいものを見たり、出会ったりすることができる。できるというよりも、そういうチャンスに遭遇する機会が多い、ということだ。

 1000万人以上が住んでいて、いろんなお店があって、それぞれが思い思いにさまざまなことを行っている。しかも、自分たちのしていることを発信しようと励んでいる。エネルギッシュでチャレンジングかつファシネーティング。田舎に比べれば、圧倒的にパワーフルだ。都会に人が集まるのは、ほとんどがこのパワーに惹かれるためではないか。

 もちろん、面白さの裏にはリスクも潜んでいる。間違えれば、奈落の底に人を引きずり込もうと大きな口を開いている魔物も棲んでいる。このリスクを取らない限り、都会の面白さも味わえない。裏表である。

 東京の中でも猥雑感にひときわあふれた新宿・歌舞伎町。この歌舞伎町のシンボルだったコマ劇場が昨年末で閉館され、中心を失った歌舞伎町。コマ劇場無き後もエンタテインメントシティーとして音楽や芸術を発信できないかと考え出されたのが歌舞伎町活性化プロジェクトらしい。

 飲み屋とパチンコ屋と風俗のメッカぐらいとしか思っていなかった。新宿に歌舞伎町が本当に必要なのかは分からない。人間の欲望を消化する役割を担っているとは思うが、これだけ露骨な形で必要なのかについては?だ。これだけ、人が集まってくるというのはこの街を必要とする人たちも確実にいるということだ。人生のある時期には出入りすることがあっても、いつまでも住み続ける街ではないのではないか。

 いつものようにスポーツクラブに立ち寄ったら、ビルのプロムナードでライブが行われていた。同プロジェクトの第2弾「収穫祭」だとか。よく分からない。歌っているのは中澤京子さん。

『そして、私たちは愛に帰る』

カテゴリー: 映画/テレビ/舞台

2009/07/23  19:55


 監督・脚本:ファティ・アキン
 撮影:ライナー・クラウスマン
 音楽:シャンテル
 2007年 ドイツ・トルコ映画

 ヨーロッパには現在420万人のトルコ人が住んでいる。最も多いのがドイツの270万人。ほとんどは1960年代からの出稼ぎで、そのまま現地に残り、それに難民たちが加わった。大きなコミュニティーが出来上がっている。50年間も一緒に住みながら、双方の間には壁がある。宗教的、文化的な壁だ。

 ハンブルグで大学教授を勤めるドイツ人の息子と、その息子を男手ひとつで育て上げ、余生をトルコ人の娼婦と過ごすドイツ人の父。反政府活動家としてトルコを逃れ、母の住むドイツに密入国するトルコ人娼婦の娘と、彼女と偶然に出会い一緒に暮らし、トルコに強制送還された彼女を救うため単身トルコに渡ったドイツ人の娘。その娘の身を案じながらも愛情を伝えられないドイツ人の母。

 運命に導かれるままにめぐり合い、別れ、そしてつながっていく3組の親子の姿を追う再生への道を探った映画。アキン監督はトルコ系移民2世で1973年生まれの35歳。移民問題、EU加盟問題など東洋と西洋の入り混じる国トルコ。考えさせる作品である。飯田橋ギンレイホール。

スイカ

カテゴリー: 東京日誌Ⅱ

2009/07/22  20:17


 夜、家に帰ったら、スイカが届いていた。しかも大玉が2つも。千葉県産(丸朝園芸農協)。丸朝農協は成田空港に近い北総台地の芝山町を中心に2市4町からなる。北総台地と聞いて、昔散々通った芝山町を思い出した。三里塚芝山空港反対同盟の本拠地だ。

 空港反対闘争の燃え盛った昭和50年代初めに、デモ取材に明け暮れた。北総台地の赤土、それが生む落花生とスイカを思い出す。不思議な縁である。

皆既日食

カテゴリー: 東京日誌Ⅱ

  11:31


 本日は46年ぶりの皆既日食。朝からの雨模様で、気勢を殺がれたが、テレビは盛り上がっていた。やはり、こういう”お祭り”には参加しなくちゃいけない。午前中から仕事が手に付かなかった。すっかりあきらめていたが、東京でもその時間、外に出て、薄くなった雲の彼方に,欠けた太陽をカメラに収めた人もいた。何でも執念である。

よさこい光が丘

カテゴリー: 東京日誌Ⅱ

2009/07/20  17:49


第3回よさこい光が丘。東京を留守にしている間に始まったよさこい祭り。会場は都立光が丘公園。出掛けたのは最終日の21日。しかも、見物したのはよさこいではなく、特設ステージで披露された演歌歌手、坂本冬実の新曲ライブ「アジアの海賊」。観覧無料。

 とにかく、歌もさることながら、トークが抜群にうまい。20年もやってると、こんなものか。

やまと絵の譜

カテゴリー: 東京日誌Ⅱ

2009/07/19  16:49


 日本の美・発見Ⅱ「やまと絵の譜」。出光美術館。菱川師宣の美人画や英一蝶の桜花紅葉図、岩佐又兵衛の職人尽図巻、それに狩野探幽などもあった。酩酊した頭で観て回ったので、よく覚えていない。それにしても、日本画を観ると、ひどく安らぐのはどうしてだろう。

花蝶

カテゴリー: 東京日誌Ⅱ

  11:57


 慶事で3年ぶりに花蝶にいく。銀座の料亭も数々あれど、この花蝶はまた格別。日本の美を感じる。創られた美を感じる。計算された美だ。