2013年9月 のアーカイブ

越後へぎそば『弥彦』

カテゴリー: 東京日誌Ⅱ, 食/食堂/レストラン

2013/09/28  23:36


自在鈎があるテーブル

越後へぎそば

 

自在鈎をつるした店内

自在鈎をつるした店内

 

お墓参りのあと、甲州街道を八王子方向に少し走ったところに見つけたのが越後そば「弥彦」(やひこ、八王子市平岡町)。古民家を移築した建物で、店構えも水車を配し、店内も吹き抜けで、なかなかの雰囲気を醸し出していた。

へぎそばを頼んだが、出て来たのは上の写真。これまで食べたへぎそばは一口サイズのそばを盛った形だが、ここのは入れ物が木製で時代を感じさせるものの、盛り方はおおざっぱ。どうも「まがい物」臭かった。

越後そばは「ふのり」(海藻)を練り込んだのが特徴で、このそばも確かにシコシコとした食感があったが、そばの香りはほとんどしなかった。好き好きかもしれないが、どうもそばを食べているというより、海藻を食べている感じがした。

弥彦神社(新潟県西蒲原郡弥彦村)は新潟県内最大のパワースポットらしい。村営競馬場があったり、温泉が出たり、弥彦山があったり、神社建築を模した珍しい駅舎の弥彦駅(JR弥彦線)があったりと、「弥彦」はビッグネームのようだ。

それで店を営業する会社も越後と深い関わり、こだわりがあるのだろうと思ったら、単に八王子市を中心にそばやラーメンなどの外食事業や病院や私学で給食事業を営む「株式会社アーバン」(同市)がその弥彦の名前を使っているにすぎなかったことを知って、かなりがっかりした。

「越後そば弥彦」の開店は2005年。ビジネスなので、何をどう利用しようと構わないが、たかが「そば」とはいえ、そこに物語の不在を付き付けられた思いだった。要は借り物だった。

八王子霊園で「墓地」を考える

カテゴリー: 東京日誌Ⅱ

  21:40


芝生に咲いたタンポポ

芝生に咲いたタンポポ

 

広大な墓地公園だ

広大な墓地公園だ

 

誘われて都立八王子霊園(東京都八王子市元八王子町)に墓参した。お彼岸直後だったので、たくさんのお墓に花が手向けられていた。風雨にさらされているのに、どの墓石もきれいだ。

とにかく、ずいぶん広い。64ヘクタールもある。一体いくつの墓標があるのか見当もつかない。都立霊園は全部で8カ所。その中でも最も新しい。新しいと言っても昭和46年(1971)開設だ。

どの都立霊園も満杯状態だという。区画の募集があっても、利用されなくなって返還された墓地を再募集する程度で、新たな墓地を造成しようにも土地がないという悩みを都は抱えているようだ。

その問題解決の切り札となるかもしれないのが、「樹林墓地」。その存在は一緒に墓参した義兄から初めて聞いた。都立小平霊園(東村山市)に昨年、都立霊園としては初めて誕生したという。約30m四方(834㎡)のスペースに芝生が敷き詰められ、芝生にコブシやナツツバキなどの樹木(シンボルツリー)が10本ほど植えられている。

敷地の地下には遺骨を埋葬するために「共同埋葬施設」(直径1m50cm、深さ2m)が27カ所に設けられ、骨が埋葬できるようになっている。

樹林墓地の使用料は13万4000円(遺骨1体)。自分で遺骨を粉末状にすれば、4万4000円で済む。都内でお墓を建立するには土地代(永代使用料)と墓石工事費を合わせて100万円以上かかるので、とにかく割安だ。

安価な理由は合祀(合葬)であるためでもある。個別に埋葬するのではなく、霊園側に任せて一括して行うためだ。個別葬の場合、瓶に入れて埋葬するが、合祀では他人の骨と一緒に埋葬するので、他人の骨と混じり合う。

しかし、それを気にしない人や墓を守ってくれる人がいない人の場合はこの樹林墓地のほうがふさわしい。守る人がいなくても、他の誰かが守ってくれる。費用は安くても合祀には抵抗があるという人向けには、2014年に「樹木墓地」が募集開始されるという。

現時点での公営の樹木葬は、横浜市と東京都の2カ所だけ。しかし、ニーズから考えれば、今後、こうした墓地が全国的に増えていく可能性は十分ありそうだ。

「樹林墓地」という呼び方は今一しっくりとこないが、「樹木葬」と言われれば、少しは分かる。お墓には墓石が付きものだが、墓石の代わりに樹木を墓標代わりにする埋葬形式だ。考えれば、墓標が墓石でなければならない理由はない。樹木であっても構わないからだ。

 

 

「玉川上水旧水路緑道」を歩いていたら「文化服装学園」にぶつかった

カテゴリー: 旅行/移動/街歩き, 東京日誌Ⅱ

2013/09/24  23:03


初台から歩いてきたら文化服装学園にぶつかった

初台から歩いてきたら文化服装学園にぶつかった

 

ファッションショー「秀麗」

ファッションショー「秀麗」

 

京王線「初台」駅から首都高速に沿った形で「玉川上水旧水路緑道」なるものが細長く続いている。玉川上水は江戸時代に急増する江戸市民の飲料水確保のために、多摩川の羽村取水口から四谷大木戸(現在の新宿御苑前)まで掘られた用水路。

都市化に伴い現在はほとんどが暗渠となり、その上が緑道になっている。初台でカシオ計算機の本社ビルを眺めたあと、南新宿のスポーツクラブに戻ろうと歩き始めたら、案内板にこの緑道を見つけた。

整備されているような、されていないような不思議な空間。ブランコのある小さな公園やオートバイの駐輪場などもある、道路のようでいて、単なる道路でもなさそうな道が結構長く続く。

道の下に玉川上水が流れているのは調べてみて分かった。緑道の突き当たりに文化服装学園があった。ファッションの世界では突出した存在だ。創立90周年の垂れ幕が掛かっていた。

文化服装学園が新宿にあるのは知っていたが、こんなところにあるのは東京に45年も住んでいて、新宿には毎日のように乗り降りしているのに初めて知った。ファッションには縁がないからだ。

しかし、街を無目的に歩いていると、面白いものにぶち当たる。新しい発見もある。新鮮な驚きもある。生きている面白いと感じるのはこういうときだ。

 

福島日帰りドライブ

カテゴリー: 旅行/移動/街歩き

2013/09/21  23:39


なかなかおしゃれなSAでした

なかなかおしゃれな友部SA(茨城県笠間市、7時51分)

 

思い付いて福島県いわき市までドライブした。午前6時に東京練馬の自宅を出発し、和光IC(埼玉県和光市)から東京外環自動車道に乗る。3連休初日だったためか幾分交通量多し。三郷IC(千葉県三郷市)から常磐自動車道に入る。

常磐道は三郷ICを起点に終点の宮城県仙台市まで全長244.4km。途中のSAは守谷(もりや、千葉県柏市)、友部(ともべ、茨城県笠間市)、中郷(なかごう、茨城県北茨城市)の3つだけ。

1981年開通の常磐道にしていは新しいSAだなと思ったが、それもそのはず。2010年12月にリニューアルオープンしたばかりだった。最近の高速道はPA、SA間競争が激しい。SA、PAも施設を更新しなければ、生き残れない時代だ。

 

今時の饅頭屋はこんな感じ

今時の饅頭屋はこんな感じ

 

いわき湯本ICで高速を下りたら、目の前に柏屋(本店福島県郡山市)があった。「いわき湯本柏屋」。県内各店のほか、東京、千葉、神奈川にも出店している「薄皮饅頭」の老舗だ。創業嘉永5年。

実演が始まったばかり

実演が始まったばかり

 

時間は9時すぎ。開店したばかりだというのに、次から次へとお客がやってくる。9時半ごろから手作りの実演が始まった。とにかく、皮が薄く、中にあんこが詰まっている。あんな風に作るのか。本店には萬寿神社があって、毎年4月にはまんじゅう祭りをやっているという。饅頭も神様になった、というわけだ。

 

洋上風力交流センター

洋上風力交流センター(パンフレット)

 

この日目指したのは「福島復興浮体式洋上ウィンドファーム実証研究事業」の現場。いわき市からさらに30kmほど北上した太平洋上に巨大風車を建設し、それで発電する事業だ。ただ場所が場所。福島県双葉郡広野町と楢葉町の沖合18kmの海上だから、近寄れない。

おまけにすぐそばには東京電力福島第2原子力発電所(2F、楢葉町、一部敷地は富岡町)がある。2Fの北12kmには第1原発(大熊町と双葉町)が立地している。常磐道も広野ICと常磐富岡ICの間は通行止め。

交流センターは実証研究事業の意義、事業の進捗を広報するための施設。状況もあって、現地から30kmも離れたいわき市小名浜のいわき市観光物産館「いわき・ら・ら・ミュウ」内に開設された。

陸上の情報発信基地としてパネル展示や模型、大型モニター映像などで事業内容を紹介したものだ。それなりに面白いが、やはり現場とは違う。

 

目も鮮やかな海の幸

目も鮮やかな海の幸

 

まだ11時前だったが、2階のレストランで海鮮丼をいただいた。やはり、海が目の前に広がっているところで食べるのは違う。

 

実りの秋だ

見事に実った稲穂なのに、台風で倒伏した稲も

 

塩屋埼灯台と美空ひばり歌碑(いわき市平)

塩屋埼灯台と美空ひばり歌碑(いわき市平)

 

3.11ではいわき市も甚大な被害

3.11ではいわき市も甚大な被害

 

東電広野火力発電所

東電広野火力発電所(楢葉町天神岬スポーツ公園から望む)

 

楢葉町では各地に除染ゴミの集積場が

楢葉町では各地に除染ゴミの集積場が(天神岬スポーツ公園から)

 

ゴム収集車

楢葉町除染工事車両 前田・鴻池・大日本土木JV(天神岬スポーツ公園)

 

楢葉町は1F事故を受け、警戒区域に指定され、全町民が避難していたが、2012年8月10日、警戒区域が解除され、ほぼ全区域が避難指示解除準備区域に再編された。これに伴い、同年10月から除染作業が始まった。

この日も幹線道路で片側一方通行にする形で作業が行われていた。腸内の至るところに除染された土が黒い袋に入れられ、集積されていた。異様な光景を目にすると、原発事故の大変さを感じる。

眼下に太平洋の海原が広がる天神岬スポーツ公園も施設の立派さと除染ゴミ袋や除染作業車両の異様さが対照的で、事態の深刻さを物語っていた。

 

いわき蟹洗温泉(いわき市四ツ倉町)前の海

いわき蟹洗温泉(いわき市四ツ倉町)前の海

 

国道6号線を南下していたら、太平洋岸に面したところに日帰り温泉「いわき蟹洗温泉 太平洋健康センター」があった。朝からのロングドライブで疲れていたので、一風呂浴びることにした。

太平洋に面して風光は良いが、3.11のときは大変だったと思ったら、案の上、津波で施設の大半に海水が流れ込み、使用不可となったものの、温泉は枯れずに残った。

そして今年7月16日、2年4カ月ぶりに営業再開にこぎ着けたという。窓に広がる太平洋を眺めながら風呂に浸かるのは最高のぜいたくだが、それを可能にした裏には大変な苦労があった。

友部SA

カテゴリー: 旅行/移動/街歩き

  07:48


201309210754.jpg
福島行の報告は夜の更新で。とにかく早朝の段階で、既に茨城県に入っていた。何でも始動が早いのはすばらしい。

『生き方』

カテゴリー: Books

2013/09/19  22:38


「不朽のロングセラー」だという

「不朽のロングセラー」だという

 

書名:『生き方』人間として一番大切なこと
著者:稲盛和夫(京セラ名誉会長)
出版社:サンマーク出版(2004年8月10日初版発行)

稲盛和夫氏は1932年鹿児島生まれ。59年に京都セラミック(現京セラ)を設立。また、84年には第二電電(現KDDI)を設立、会長に就任。日本航空(JAL)を再生した経営者としても傑出した人物だ。

本書はJAL”奇跡の再生”の礎となった実践哲学でもある。奥付を見ると、「2013年3月15日第86刷発行」とある。「不朽のロングセラー、刊行10年目で100万部突破!!」と赤字の帯。

経営者としての成功は何によるものか、を具体的に明らかにしたのが本書。どうも天邪鬼で、「ベストセラー」だと騒がれると、読む気がしなくなる。本書もそうだ。たまたま、近くのブックオフで目にしたので手を出した。出会いがなければ、ずっと読まなかったに違いない。

難しいことが書いてあるわけではない。しかし、簡単なことが一番難しいのかもしれない。稲盛氏は単純な原理原則を愚直にやり抜いた人物だ。やり抜いたら、それは平凡ではない。非凡だ。以下は氏の言葉だ。

●人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力

人生や仕事の成果は、3つの要素の”掛け算”によって得られるものであり、決して”足し算”ではない。

能力とは才能や知能、健康や運動神経など多分に先天的な資質。
熱意とは、事をなそうとする情熱や努力する心のこと。自分の意思でコントロールできる後天的な要素。
考え方とは心のあり方や生きる姿勢、哲学、理念、思想など。マイナスポイントがある。これが一番重要だ。

●人生は心に描いたとおりになる、強く思ったことが現象となって現れてくる。これは人生の数々の体験から確信するに至った絶対法則だ。よって、純粋できれいな心を持つことが人間としての生き方を考える上で大前提となる。

●人生はその人の考えた所産。自らの人生経験から、「心が呼ばないものが自分に近づいてくるはずがない」ということを、信念として強く抱いている。実現の射程内に呼び寄せられるのは自分の心が求めたものだけであり、まず思わなければ、かなうはずのこともかなわない。

「まず思うこと」が大切だ。ただし願望を成就につなげるためには、並みに思ったのではダメ。「すさまじく思う」ことが大切。強烈な願望として、寝ても覚めても46時中そのことを思い続け、考え抜く。ひたむきに強く一筋に思うこと。そのことが、物事を成就させる原動力となる。

「整形外科」の次は「眼科」

カテゴリー: 体調/体力/運動/病気

2013/09/18  23:45


容器もおしゃれ

容器もおしゃれ

 

腰痛に見舞われたかと思うと、お次は目。昨日の朝、洗面所で顔を洗ったときに鏡をみたら、左目が赤かった。それを朝食時に家人から指摘された。特に痛みも感じないし、違和感もなし。

一晩寝て、今朝になっても赤目は変わらず。その後もトイレに行くたびに鏡をチェックしても、自然治癒の兆しなし。それどころか、昼過ぎて、PC画面を見ていると、違和感を覚えるようになった。本当にそうなのか自分でも確信が持てない。

いつまでも悩んでいてもラチが明かないので、思い切って、職場の隣のビルの眼科に駆け込んだ。原因は分からないものの、どうやら、結膜下出血ほど軽い症状でもなさそうだとか。

・抗炎症ステロイド水性懸濁点眼剤「フルメトロン」点眼液0.1%(参天製薬)
・広範囲抗菌点眼剤「クラビット」点眼液1.5%(同)

なんでまた、次々と症状が現れてくるのだろうか。加齢によるものもあるとは思うが、それにしても次から次に襲ってくる。どうすればいいのだろうか。じっと受け入れるしかないのだろうか。

鳥取二十世紀梨

カテゴリー: 東京日誌Ⅱ, 花/木/樹

2013/09/17  23:38


21世紀に20世紀が届いた

21世紀に20世紀が届いた

 

それにしても超大玉の「秀」

それにしても超大玉の「秀」

 

梨と言えば、20世紀は「二十世紀梨」と決まっていた。それが21世紀になって、むしろ、この薄緑色の姿を見掛けるのはそんなに多くなく、濃い緑色の「豊水」がほとんどになってしまった。

二十世紀梨と言えば、鳥取県が本場である。都内のスーパーで「新潟県産二十世紀梨」を見掛けて目を疑ったほどだ。

 

五橋

カテゴリー: 酒/酒場/居酒屋

2013/09/16  23:39


日本酒・五橋

日本酒・五橋

『ローン・レンジャー』

カテゴリー: 映画/テレビ/舞台

2013/09/15  14:42


とにかく、懐かしくて

とにかく、懐かしくて

 

作品名:『ローン・レンジャー』(THE LONE RANGER)
監督:ゴア・ヴァービンスキー
キャスト:トント(ジョニー・デップ)
ジョン・リード/ローン・レンジャー(アーミー・ハマー)
2013年アメリカ映画/149分@ユナイテッド・シネマとしまえん

西部開拓時代のアメリカを舞台に、黒覆面のヒーローが相棒とともに、巨悪に立ち向かう姿を描いて、アメリカで大人気を博した物語。1933年にラジオの連続放送劇(原案:ジョージ・トレンドル、原作:フラン・ストライカー)として始まり、全米の子どもたちの人気者になった。映画化もされたほか、1949年から57年にはテレビ・シリーズにもなった。

日本では1958年にTBS系で放送が開始され、その後、何度も再放送されている。黒マスク姿で白馬にまたがり、二丁拳銃で悪人をやっつけるローンレンジャーの勇姿にはとにかくしびれた。勇壮な音楽(ロッシーニの『ウィリアム・テル序曲』)にのって、「ハイヨー・シルバー」と叫びながら駆け回る姿の勇ましいこと。『鞍馬天狗』のアメリカ版だった。

「ローン・レンジャー」は知っていたが、「レンジャー」が何なのかさえ知らなかった。保安官みたいなものだとは分かったが、それ以上は知らなかったし、追及しようとも思わないままだった。それを今回、映画で知った。

舞台は西部開拓時代のテキサス州。無法者キャベンディッシュ一味を追っていたテキサスレンジャーが待ち伏せにあって全滅。瀕死の重傷を負った若い隊員ジョン・リードが、昔助けたインディアンのトントに救われ、隊長だった兄が着ていたベストでマスクを作る。それがローン・レンジャーの誕生だ。

CGを駆使したラスト15分は手に汗握るアクションシーンの連続だが、少し長すぎて、中盤は間延びした。芸能マスコミはトント役のジョニー・デップの奇抜なメイクや米国内での興行成績不振に焦点を当てているが、個人的には懐かしさに一杯で素朴に楽しめた。