民・自大連立構想

 11日の参院選で民主党敗北に伴うねじれ国会再現で,政治から目を離せなくなった。独自の情報ルートを持たない以上、多分に影響を受けざるを得ないとしても、どうしてもマスコミ報道に頼らざるを得ない。問題は集めた情報をどれだけきちんと自分の物差しで判断できるかどうかだ。

 物差し自体が定まらないということもある。状況は常に動いており、物差しもあまり硬直的では判断を誤ることもある。自分の価値観を常に確認しながら、物差しを不断にアップデートし、判断していくしかない。判断が正しかったかどうかも確認しなければならない。大変な時代だ。

田勢康弘氏「週刊ニュース新書」の17日のゲストは「たちあがれ日本」の共同議長・与謝野馨氏。ねじれ国会で民主党の独断・独走にストップを掛けた国民の判断は絶妙だったが、もちろん、政策を決定できないこと自体が望ましいという意味ではない。

 望ましいのは与野党双方がこれによって相手の主張に耳を傾けざるを得ない状況が生まれたことだと思う。どちらかが絶対多数を握ったならば、相手の言い分を無視してでも、自分の主張を押し通そうと思えば押し通せるからだ。

 ねじれ国会はそれを許さない。双方とも、相手の言い分を聞かざるを得ないからだ。民主党と自民党が大連立を組むかどうかは別にして、政策次第で手を握ることは決して悪いことではない。それができる状況が生まれたことは決してマイナスばかりではないはずだ。

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