たい焼き業界にも新興勢力登場

たいやき神田達磨

 

所要で外神田に出掛け、銀座線末広町駅を地上に上がり、方向を確かめようとキョロキョロすると、何と交差点の角に「羽根付き薄皮たい焼き」で名を売った「神田達磨」があった。たい焼き自体は2010年4月22日に食べた。しかし、それはお土産だったから、神田達磨がどこにあるかは知らなかった。JR神田駅周辺ならときたま行くが、昔の「末広町」から名称変更された「外神田」には普段縁がない。巡り合わせだった。

たい焼きの発祥については諸説あるが、東京・麻布十番で1909年(明治42)に創業した浪花家総本店という説が有力のようだ。この神田達磨も相当な老舗かもしれないと思って調べたら、何と創業は平成19年(2007)。たった4年前のことだ。それが本店(神田小川町2-1日米商会ビル1階)で、その後上野店、八重洲店、大阪・天神橋店、そして末広町店は09年に開店されたばかり。羽根付きというアイデアが支持されたのだろう。たい焼き業界の新興勢力だ。新規参入する魅力がある業界なのかもしれない。

サカイ末広ビル1階にまるで道路に出っ張る形で作られた店舗。屋台を立派にした不思議な造作だ。しばし立ち止まって眺めていると、次から次へと通りがかりの客が1匹、2匹と買っていく。フランス人まで現れた。焼き上がったたい焼きをコテ(鋳物)からいったん容器に移し、そこから袋に入れる職人さんの流れるような一連の動作はちょっとしたパフォーマンスだ。冷凍にしようと10匹も買ったら、ずっしりと重く、結構辛かった。あんこがこんなに重いことを初めて知った。

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