【田舎のたたみ方研究】 この本が研究をスタートさせた!

『田舎の家のたたみ方』(新書)

日頃から田舎の家をどうするか悩んでいることを知っている友人から過日、「君の課題にぴったりの本の広告が新聞に出ていたよ」と連絡があった。耳寄りな情報を聞くと、いてもたってもいられないのが自分の性格。昼休みに職場近くの大型書店に飛び込み、早速購入した。

 

書名:『田舎の家のたたみ方』
著者:漫画家コンタロウ 相続ジャーナリスト三星雅人
出版社:メディアファクトリー(2011年6月30日初版第1刷発行)

 

書名を見て少し笑ってしまったが、郷里に残している家や土地、お墓などをどうするかは頭の痛い問題だ。「売る、貸す、壊す、Uターン利用するなど選択肢は多いものの、実際にやろうとすると、いずれも難題が山とある」からだ。「持てる者の悩み」かもしれないが、この悩みを抱えていると、「持たざる者の幸せ」が羨ましくなる。しかし、現実から逃げるわけにはいかない。

兵庫県北部に田舎のある漫画家コンタロウ氏と東京生まれの相続ジャーナリスト・三星雅人氏が組んで、漫画と解説で実家の処分方法を考えたシミュレーション本だ。「初めての完全マニュアル本」と謳っていながら、漫画入り200ページでは食い足りない欲求不満が残るものの、深刻な問題に取り組むに当たっての取っ掛かりと考えれば、気持も穏やかになるのではないか。

私の田舎もコンタロウ氏と同じ兵庫県。北部ではなくて中部だが、同じ問題意識を共有している。今すぐ「家をたたむ」つもりはないが、それでも10年後、20年後には何らかの結論を出さなければならないことだけははっきりしている。本書に出会ったのを機会に、研究をスタートさせたい。

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