ちりめん山椒

 「ちりめん山椒」にはまっている。ちりめんじゃことピリッとした風味の山椒が暖かいご飯の上で絶妙に融合して食が進む。実に上品で、慎ましやかな風味がたまらない。「ちりめんじゃこ」とはカタクチイワシの稚魚を煮て乾したもの。全国的に売り出されているようだが、今のところ、京風の味付けが気に入っている。それにしても、「ちりめん山椒」が正しいのか、「山椒ちりめん」が正式名称なのか。まあ、どちらでもいいか!

 いただきものの「ちりめん山椒」は京佃煮舗「やよい」(京都市東山区下河原通八坂鳥居前下ル上弁天町439番地)のおじゃこ。

 原材料:ちりめん稚魚、山椒の実、醤油、酒、味醂、調味料(アミノ酸等)
 
 「吟味したちりめんじゃこを酒で蒸し、実山椒をふんだんに混ぜて香りをのせ、みりん、しょうゆ、酒でぱらりと炊きあげました。海の幸、山の幸を京・祇園の風情を心に託し、雅の味に仕立てました。独特の歯ざわりと美味しさをお楽しみ下さい」(「やよい」のホームページ)。

 いやあ、世の中、うまい物、珍しい物がたくさんあるんですね。一生掛かっても、そのすべてを味わい尽くすことなんて不可能。それでも、少しでもたくさんの味覚と出会いたいと願うのは人間の業でしょうか。そう言えば、文明がもっともっと発達して、人間は手も足も、頭まで使わなくてよいようになり、最後に残るのは胃袋だけだとか。食の問題は巨大だ。13億の胃袋を持つ中国が世界を牛耳始めているのは少しも不思議ではないのです。

 

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