三木谷氏の挑戦

三木谷浩史氏。現時点で39歳。インターネットショッピング楽天の代表取締役会長兼社長というよりも、今やむしろ、「東北楽天イーグルス」を保有する楽天球団のオーナー兼代表取締役会長と言ったほうが通りがよさそうだ。

 1月31日、東京・内幸町の日本記者クラブで開催された三木谷氏の昼食会には130人もの記者が集まった。用意された弁当の数がそれだけだから、報道カメラなどを含むと、会見出席者の数は200人近いのではないか。首相級の動員数だ。現役記者もさることながら、とりわけ多かったのが同クラブを拠点とするOB記者。話題の三木谷氏を自分の目でじかに見て、人物を確かめようとする取材陣で大盛況だった。

 1988年4月に入行した日本興業銀行を95年11月に退社。96年2月、一人でクリムゾングループを設立した同氏が手掛けたインターネットショッピングは同社が初めてではなく、既に大企業が進出していた。しかし、先発大企業は早々と撤退し、生き残ったのは楽天。

 「最初にやったから成功したのでなく、違うコンセプトでやったから成功した」というのが同氏の考えだ。やり方も大企業的ではなく、あらゆるものを収益源化していくベンチャー的な取り組みが勝因とも。「自分のビジネスと周りの反応が一番違うところにビジネスチャンスがある」とも言う。

 スポーツというのは日本人にとって非常に大きな意味を持つコンテンツ。「日本の中でプロスポーツを発展させることで、日本の社会の発展に貢献していきたい」というのが三木谷氏の基本姿勢のようだ。クラブに残した揮毫は「挑戦」だった。「東北をメジャーにし、情報発信していくことが本当の意味での地域振興につながるのではないか」。三木谷氏の挑戦が始まった。

2 thoughts on “三木谷氏の挑戦

  1. topleft2004 says:

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    はじめまして。
    早く楽天の株価騰がって欲しいんよね。
    毎日下がり続けて、精神上すごく辛いの。

  2. Anonymous says:

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    気持ち分かります。応援するつもりで持ち続けて、と言っても無理ですか。いくらファンでも、株買っちゃうと、上がって欲しいのは人情だから・・・。

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