稲庭うどん

稲庭うどんは、西の横綱讃岐うどんに対し、東の横綱といわれている、日本を代表するうどん。今でも機械を使わず手作りにこだわる稲庭うどんは讃岐うどん、名古屋のきしめんと並ぶ日本大うどんに数えられる。

 寛永5年(1665年)に現在の稲川町の稲庭吉左ェ門によって製法が確立されてから、その技は一子相伝で受け継がれ、藩主に献上されていた。明治になって、縁者にも製法が伝えられ、広く庶民の口にも上るようになったとか。

 秋田県角館町で買ってきた七代佐藤養助稲庭うどんをうでて賞味した。透き通るような白さ、腰の強さ、なかなか気品のあるうどんである。よくあの細い身体で、と思う。讃岐うどんの立派さとはまた違う、凛とした直情が伝わってくる。

 元々は関西の人間。そばよりもうどんである。うどんが何よりも好きだ。しかし、気になるのはカロリー。昼は基本的に「そば食」にして3カ月。体重が4キロほど落ちた。身体にはうどんより、そばのほうがいい、と聞く。身体はうどんを欲しているが、注文の段になると、ついそばを頼んでいる自分がいる。うどんくらい、気にせず食べられる自分を取り戻したい。

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