「世界の貯金箱博物館」

 「尼崎信用金庫は1921年(大正10年)に現在の尼信記念館を本店として創業しました。1984年(昭和59年)当庫がかねてより収集していた国内外の貯金箱約6000個をこの記念館に展示し、『昔の貯金箱博物館』として公開しました。

 その後、国内はじめ海外からの収集はもとより、各方面からのご寄贈が相次ぎ、コレクションも約8000点50数カ国に及ぶところとなったため、1990年(平成2年)展示スペースを当金庫第2本店(昭和5年建築)内に移転拡充し、『世界の貯金箱博物館』と改称して公開しました。

 現在収集点数も60カ国約11,000個となり、質量ともにわが国唯一、世界でも最大級の貯金箱博物館です」

 世の中にはいろんな博物館があるものだ。それにしても、貯金箱博物館、というのも珍しい。たまたま訪問した尼信本店のすぐ近くに開設されていたのが「世界の貯金箱博物館」(尼崎市西本町北通3丁目93番地)。

 よくもまあ、これだけ集めたものだ。実にさまざまな貯金箱。素材だけとっても、木、竹、陶土、紙、鉄、銅などの金属、ポリエチレンなどと多種多様。デザインも人形やブタなどの動物が多い。

 海外との比較で面白いのは欧米のものは鍵付きが多く、日本のものは割らないとお金が取り出せないものが多いのが特徴だ。欧米ではある程度貯まったら、鍵を開けて取り出し、教会などに献金する。片や日本は、一杯になるまでひたすら貯めるのが目的だからだ、という。文化の違いが貯金箱にも表れている。

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