EUIJ関西ワークショップ

 EUインスティテュート(EUIJ)関西主催のワークショップが9月9日、関西学院大学大阪梅田キャンパス(大阪市北区茶屋町)で開かれ、誘われて参加した。テーマは「欧州研究開発政策の社会的インパクト」。

 全くと言っていいほどバックグラウンドのない問題を4時間以上にわたって聞き続けるというのは一種の拷問みたいなものだが、全体像が分からなくても、部分的に理解できるところもあって、それなりに楽しめた。そういう場に出ることが仕事みたいなところもあるから、意外と平気。

 EU(欧州連合)では国際競争力向上の一環で、研究開発政策の強化に躍起。2000年のリスボン戦略に基づき、加盟国の研究開発支出を対GDP(国内総生産)比で、米国並みの3%に引き上げることを決定したものの、05年現在、2%どまりにとどまっているからだ。

 05年5月に「研究者欧州憲章」とそれに付随する「研究者採用ガイドライン」を公表し、取り組みを強化している。日本でも、このEUの取り組みに学ぼうとの動きが高まっている。この日開かれたワークショップもその流れなのだろう。

 EUIJ関西は神戸、関学、大阪の3大学コンソーシアム。なぜ京都の大学が入っていないのだろう」。三菱化学科学技術センターR&D部門基盤技術研究所の中村振一郎計算科学研究室長の「問題解決は専門性を融合したときに起こる」との言葉がどういうわけか印象に残っている。

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